青空文庫新着分より国枝史郎「死の航海」読了

探偵小説全集所収の短編だが、これまで青空文庫で読んだのと違い、こちらは幻想小説寄りの内容。

年老いた水夫の見果てぬ夢と、若い水夫の計算高さの対比。

やがて合宿所の主人が殺され、老水夫は若い水夫の企み通り濡れ衣を着せられてしまうのだが、そのまま終結するかに見えた犯罪は思わぬ展開を迎え……。

情緒溢れる異国の描写が相変わらず冴え渡っていて、日没前の港町の熱気に当てられそうになる。

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