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桃源郷を探している

いま、岐阜県の土岐市に来ています。

仲良しの作家さんに、お願い事をするために、会いに行くことをふわっと決めたのはすこし前の話。

せっかくなので、そのまま泊まって、明日は気になるお店に行ってこようと思う。

岐阜までは車で3時間くらい。
今回は彼に運転してもらったので偉そうなことは言えないけれど、あんまりハードルは感じなかった。

前にも書いたことがあるけれど、夜行バスで行く東京も、格安航空で行く弾丸の沖縄も、ノープランで行く台湾も同じくらいハードルが低い。

どれも THE・旅行 という気持ちがあまりないのだ。

30分に1本の電車に1時間ほど乗っていく大阪や、車で10分のスーパーと然程変わりがないように感じる。

旅は日常の延長にあるおでかけのような心持ちでいる。


けれど、おでかけ先に求めているのは、非日常でもある。

行く先に選ぶところは、
古き良き・居心地が良い・懐かしさ・夢見心地・美味しい・自然が心地よい・手仕事を感じるものがある・ひとのあたたかさがある
そんなものを直感として感じるところが多い。


たぶん、桃源郷を探している。

たとえば、千葉のfatoさんや


鳥取のお店たちとか。


ここにいること自体が夢なのかもしれない、自分の中の奥の底の方が喜んでいるような、そんなものを本能的に手繰り寄せている。

そういった、平たく言えば "感動的な思い出" を、水槽の中の熱帯魚のように自由に、わたしのなかに泳がせている。

たまにそのきらきらのひらひらを眺めては愛でて、新しく愛して、こぼれないように、干からびてしまわないようにしながら。

そうした巡りが自分の血となり肉となり、
わたしもまた、自由に泳いでいる。

日常と非日常を行き来しながら、これからも桃源郷を探す旅を続けていくのだと思う。

"うまく言えないけどすき" みたいな、曖昧だけど間違いのない、根拠のない自信を指針にして。


明日はどこに行こうかな。



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