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シンデレラストーリーのその前。

はじめまして。吉田菜々美です。
今年の4月から兵庫県篠山市でcolissimo_cafe selen(コリシモ カフェセレン)というカフェを始めました。篠山へは、大阪から電車で1時間くらいのところにある相野駅へ、そこからさらにバスに乗ること20分ほどで着きます。バスは1日に往復3本しかありません。車なら1時間くらいかな。のどかな田園風景と美しい山川に囲まれた、いわゆる原風景が残る場所です。そこにぽつんと、築70余年の昔の郵便局があります。そこが私のお店です。

写真じゃ伝えきれない、カフェのこと、料理のこと、考えていること、ちょっとした趣味な話を残しておきたいなと思って、徒然と書いていきます。

まずは自己紹介から、がコミュニケーションの第一歩。1ページ目のnoteは今のわたしのバックグラウンドから。

料理をつくること、食べることがすきで、大学で管理栄養士の国家資格を取り、新卒では大阪の社員食堂に就職しました。次第に"安さ"に重きをおかれた栄養摂取に疑問を感じ、東京にある手紙社というカフェに転職しました。

おかずはもちろん、パンもドレッシングも、なにもかもが手作りの食事はカロリー以上の栄養があり、わたしは「こういうことがやりたいんだ」と強く思いました。

3年目には4店舗あるうちのひとつを店長として任され、順調にステップアップせてもらっている、と実感する日々でした。一緒に働いている仲間も、お世話になっている作家さんも、お客様も、全部が大事で、大好きでした。そんなたくさんの好きがつまった手紙社を卒業することを決意したのは3月のこと。

新しい物語の扉絵かもしれない、篠山で訪れた1軒のカフェギャラリー“colossimo”へ、ある作家さんの展示を見に行ったことがきっかけでした。どうしても観に行きたくて、定休日である日に開けてもらえないか、とギャラリーのオーナーにメールをして、初めての土地へ伺いました。オーナーがドリップしてくれたコーヒーが冷めるほど、ひとりで熱心に展示を観て、やっとコーヒーをひとくち。徒然と手紙社のことなどを話していたところで、ふと、オーナーに「ここでカフェをやってみない?」と言ってもらったのです。冷静さを装ってコーヒーをもうひとくち。冷めたコーヒーは紛うことなきホットコーヒーでした。

それから、オーナーと話を重ね、料理を食べてもらい、両手いっぱいに持ったケーキを売りに篠山へ行き、カフェのキッチンに立ってみました。自分の体がこの場所になじんでいくのを感じ、ここでやって行くことを決めました。新天地で新たな道を歩むことは不安もありましたが、それでも、新しい物語を始めたいと思ったのは、ギャラリーで見ていたあの絵のせいかもしれません。昔の郵便局に、手紙社から私という1枚の葉書が舞い込んだような、そんな偶然のワクワクが、物語を始めるには取るに足る理由になったようにも思います。

決めてからの月日はあっという間で、colissimo_cafe selenはこの4月にオープンしました。

そんな背景で、ひょんなことから、わたしのシンデレラストーリーが始まったというわけです。手紙社でもらったたくさんの大切なものを、ここ篠山で、cafe selenとして、新しい物語を編み込んでいけたらを思います。
こんな感じの私が書くnote、よろしければお付き合いくださいね。
カフェのメニューやイベントなどはこちらのinstagramで紹介しています。

ごきげんに過ごしたい、わたしの日々はこちら。




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