往復書簡〜6通目。うつくしいもの
大好きな友達で占い師のルーシー・グリーンさんとの往復書簡。
折り返し地点に来ました。
わたしとルーシーさんは同い年ではないですが、仲良しです。
往復書簡を読んでいて、こういうところが好きなんだよなあ、と改めて思うことがあって、もっと好きになりました。
ぜひ、ルーシーさんの記事もご覧ください。
マガジンにまとめています。
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ルーシーさん
こんばんは。
お返事ありがとうございます。
確かに、大人になって、手紙を書く機会はたまにあるのですが、返事をもらうことが少なくなったように思います。
お返事が来るって嬉しいですね。
発酵中のやわやわのパン種、わかる気がします〜。
すべすべしていて、ぷっくり、やわらかにのびーる様子がなんとも愛らしい。。
今育っているパン種はどんなパンになるかな。楽しみです。
わたしの手紙で、”お守り”のところを取り上げてもらえると思っていなかったので、少し意外でした。
さて、ルーシーさんのヒロイン像、素敵ですね。
軽い気持ちで聞いた質問だったのですが、不意に心の内側を聞くことができて嬉しいです。
「あの人に恥じないでいられる自分でありたい」みたいなのは思い浮かぶ女性が結構いて、みなさんそれぞれに全然ちがうタイプの方達だけど「自分として生きる」ってことに挑んでいる姿勢が共通している。
まず、「あの人に恥じないでいられる自分でありたい」という発想がなかったです。
そこから読み解くヒロイン像か〜。
すごく興味深かったです。
自分として生きるって、そうしたいと思っていてもなかなかできないこともあって、そもそも自分ってなんなんだろうって、延々と考えてしまうんですよね。
決断をすることは大変なので、みんなやりたくなくて。
それでも、そうするしか生きていけなくて。
”自分として生きる”じゃなくて、”自分として生きるってことに挑んでいる”というのがすごく共感できました。
「これがしたい!」ってことが心に湧いても反対されたらひるむし、そうすることで失うものが大きいと立ちすくんでしまう。けどその人たちはあきらめない。したいことをして時には非難されたりもするけれど一生懸命で純粋。そして柔らかい感性を持っていてやさしい。
この、最後の”柔らかい感性を持っていてやさしい”ことが、重要なのかもしれません。やりたいことを一生懸命やるだけでは、憧れにはならない気がします。
ヒロインとはいえ、一人の人間として尊敬できる人物像、かっこいいです。
素敵なお返事をいただけてとても嬉しいです。
山田詠美さんの本、読んでみますね!
ちなみにわたしは、映画「人のセックスを笑うな」のユリちゃんです。
自由奔放で破天荒、ダメな部分もめっちゃあるけど、目が離せなくて愛しい。
そうなりたいかと言われれば、なれないと思うんですけど、すごく可愛いなと感性の部分で思っています。
そして、うつくしいと感じるもの、ですね。
思い当たることはふたつあって、
ひとつは”自然”
もうひとつは”やさしさ”
自然はもう言わずもがなですかね。
空とか海とか花とか、どうしたってうつくしいです。
やさしさは、想いがあるもの、という心持ちです。
これは多分ほとんどのものがこれに属するんじゃないかと思います。
着ている人が綺麗に見える服とか、使いやすくデザインされたグラスとか、食べる人の喜ぶ顔を想像して作ったデザートとか、孤独に寄り添う音楽とか。
そういう目に見えてうつくしいものもあれば、
家族のために作られたごはんとか、一人暮らしの人のために開発されたコンビニ弁当とか、生活を考えて作られた道路とか。
アパートの階段ですれ違って隣人と挨拶をするとか、スーパーでものを買って「ありがとうございました」って言ってもらえたりだとか、運送業の人が荷物を届けてくれたりとか。
沸点が低いのかもしれませんが、なんだか、あげたものすべて、泣きそうになっちゃったりすることがあるんですよね。
そういう、誰かのやさしさに触れた時に、世界はうつくしいな、と思います。
こういう答えでよかったのかな…と急に不安になってきました。
好みの問題でいうと、ひとの生を感じるものが好きですかね。
…迷走しそう。こんな感じで。。
ルーシーさんの思ううつくしさも聞きたいです。
わたしからの次の質問は、
強さってなんだと思いますか?
自分のことを、強いと思いますか?
です。
どんなふうに自分を捉えているのか、気になりました。
またまた食い気味な質問をしてしまいましたかね笑
ゆるりとお返事お待ちしております〜。
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