#01 「モモ」 ミヒャエル・エンデ

小学生くらいの頃は、若女将は小学生!シリーズを好んで読んでいた記憶があるが、児童書を大人になって読むのは初めてだった。

この本を手にとった理由は、エンデの「エンデの遺言ー根元からお金を問うことー」を読んだ中で、この本が何度も紹介されていて気になったからというものだ。

読んで見て、率直な感想。


おもしろい!!!!


全然、大人でも楽しめる。
続きが気になってページをめくる手が止まらない。
久々に通勤時間に本を読んだ。

なんと言っても"時間"がテーマになっていることが、大人でも子どもでも楽しめる理由だと思う。

時間というものに対する考え方が改まる、と言うよりかは、

そもそも時間とは何処から来ているのか
ということであったり

同じだけの時間を人間は手に入れているが、果たしてそれは本当か?
ということであったり

現在、自分が持っている時間について色々なことを考えるきっかけをくれる本であると思う。

そして「エンデの遺言」で著者本人が言っていたように、これを単なる時間に関する本と捉えるだけでなく、"お金"に置き換えて考えることもできると思う(著者本人はお金のことを書いたと本で述べていたと思う)。

さらには、そうすることで生まれた時から当たり前のように与えられているものについて疑ってみる、考えてみるということに気づかせてくれる。

私自身は、大人になって初めてこの物語を読んだが、子どもの頃に一度読み大人になってもう一度読むというのであれば、また見えてくるものも違うであろう。

そして個人的には、この物語を子ども時代に一度でも読むということは、ものすごく大きな財産になると思う。

なぜなら、義務教育や多くの大人は、この本に書いてあることを教えてあげることができないから。
それは今の大人がこの本に書いてある大切なことに気がついてない、あるいはそれを失くしてしまっているから。

うまく考えがまとまらず、取り止めのない拙い文章で勢い任せに書いてしまったが、ここまで書いたことを置いても、純粋に物語が面白くなおかつテンポもよく読みやすいので、ぜひ一度読んで見てほしい。

この本は、児童書の類ではあるが、私は一つの小説として、ぜひおすすめしたい。


最後に、どうでもいい話ではあるか、エンデについて書いてある本「エンデの遺言」と、エンデが書いたこの本「モモ」を読んで、すっかりエンデの作品の虜になった私は、次なる本を求めて「はてしない物語」をポチった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?