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ドラマトーク#16 2022夏ドラマのスタート時期がまちまちすぎる件~オールドルーキー VS 新・信長公記~

次期7月期の各局連続ドラマのラインナップが出揃い、初回放送日も概ね明らかになってきた。
たいていの作品は、全10話程度の連続ドラマということからしても、初月の2週目か3週目にはスタートするのが通例だが、この7月期に関しては、初回放送が一番早い作品と一番遅い作品とでほぼ1カ月の差がある、異例のクールと言える。

というか、一番早くスタートする日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系・21時)に至っては、初回放送が今週末の6月26日と、7月に入ってもいない、言わばフライングスタート(笑)。
途中に世界陸上の中継時期があってお休みの週が出るからなのかな…と理由の想像は簡単につくのだが、私自身も、CMをあまり観ないこともあって、偶然番組表で6月中のスタートを知ったくらいなので、次にこういうドラマをやるというのは知っていて観るつもりでいても、まさか6月中に始まるとは思っていない視聴者がけっこういそう…。
にもかかわらず、もうスタート直前なのにそこまで大々的に番宣している雰囲気もあまり感じないのだが。
もしくは、前々から宣伝していたのかもしれないが、他の4月期ドラマの多くが最終回近くで佳境を迎えている時期だったので、あまり目立たなかったのか…?
ともかく、初回を見逃すと一気に、3カ月観るモチベーションが下がるので、とりあえず6月中から始まるということをもっと宣伝したほうがいいんじゃないかなー、とも思うのだが、大々的に煽っておいて始まってみらたショボい…という過去の例もあったりするので、ぬるっと始まっておいて内容で話題を呼んで勝負というのも、まあ作戦としてはありなのか。

その一方で、日テレでは同日にはまだ4月期の『金田一少年の事件簿』(日曜22:30)の第9話を放送している状態。
まあ、『金田一~』は諸般の事情により2話を急遽1週遅れて放送したという経緯もあるのだが、その流れも受けてか、同枠の後釜である7月期『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』は現在わかっている中で初回放送が最も遅く7月24日と発表されている。
こちらは『オールド~』とは対照的に、番宣戦略をかなり練っているなあという印象。
出演する多数の戦国武将(のクローン)役のキャスト情報解禁を少しずつ小出しにするなど、他のドラマが次々と先にスタートしていく中で、視聴者の期待を煽りつつ放送開始までの長い間を持たせようという意図が感じられる。
実際私も、キャスト的にも原作の情報的にも、これがどう実写ドラマになるんだろう?? という謎と期待を大いに持って放送スタートを首を長くして待っている一人なので、万が一事前でこれだけ煽っておいて中身が伴っていなかったら、そのときは散々だろうなあと思う。

世界陸上の開催期間が7月15日から24日までなので、放送時間帯までは同じではないものの、『オールド~』が3話くらいまで放送したあとお休みしている隙に、宣伝攻勢を続けてきた『新・信長公記』が初回を大々的に放送するという、局どうしの駆け引きが見え隠れしているのもおもしろい。
とは言ってもそもそもこの2作品、ジャンルも毛色も全然違う。
かたや現代を舞台にセカンドキャリアをテーマにした堅実そうなヒューマンドラマの『オールドルーキー』、かたや100年後の未来で全員15歳の戦国武将のクローンたちが天下獲りを目指す(ちょっともうすでに意味が分からない…笑)『新・信長公記』。
何かと対照的なこの7月期日曜夜のドラマ対決に、ぜひ注目していきたい。


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