「１人で、長い間部屋に居ると、笑ったり怒ったり、大きな声を出しても なぜだかさみしくなります」
母から深夜1時に届いたLINE。
一人で強く生きてきた人で、人付き合いは苦手。今回のコロナ禍においても、一人が気楽でいい！♪(´ε｀ )
みたいな人だったから、特に心配してなかったんだけど、このLINEきた時はさすがにビックリ。
「１人で、長い間部屋に居ると、笑ったり怒ったり、大きな声を出しても なぜだかさみしくなります」
そしてそんなことをこぼしてくれることに、少し安心感を覚えた。
この人は無理しすぎないでいてくれる。
私も娘として、こんなことがないと母を甘やかすことができない。気を緩めてしまうとまた母は私を頼りすぎる。寄りかかりすぎる。それが理由で今までも何回も近寄っては距離をとってを繰り返してきた。
だがもう気付けばそんなことを言っている歳でもなくなってきたかも。
74歳の初体験
そんなことを思いながら、母が好きな歌を大きな声で歌う機会とストレス発散にもなるかなと思い、私が受けてるボイトレを受けさせてみました。
ただ、高齢でもあるので今のコロナ禍に電車移動させるには不安があり今回はオンラインでレッスンを。
レッスン3時間前から化粧を念入りにし始めソワソワソワソワ。
こっちまでソワソワするわ！（笑）
レッスンが始まり、最初は汗かきかき、すごく緊張して声も苦しそう。
だけどポイントを教えてもらいながら声が出てくるとだんだん楽しくなってきたようでノリノリになりながら発声練習をしていて、最後はもっと歌いたいってまるで乙女（笑）
今回だけ受けさせる予定だったんだけど、「またやりたい。今度は対面がいい」って。
どんだけ気に入ったのよ。
元気になるどころか、すっかりハマってしまって、先生から出された練習の宿題も「楽しみに頑張るわ♬」ってウキウキしてる。
とりあえずよかった。
音楽ってやっぱりいーなー
何気に母の歌声をちゃんと聴いたのは初めてかもしれない。
74歳にしてボイストレーニングという初体験をしている母に、人生まだまだこれからだなと勇気をもらった。
コロナ禍になって我慢しなくてはいけない事、無理をしなくてはいけない事などたくさん増えたが、その中でも楽しみを見つけていけるように一日一日を大切に過ごしていきたい。
追伸：70歳すぎても声ってまだ出るものね~。今度は対面でレッスンを受けたいわ♪お母さん、〇日から〇日以外は暇なんだけど・・・というレッスン予約しろよ、という催促LINEが先ほど届きました。
やっぱり甘やかしはよくないな(笑)
母が練習していた曲。
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