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首相官邸ネズミ捕獲長 ラリー


首相官邸ネズミ捕獲長は、イギリス首相の官邸の公式な飼い猫に与えられる肩書。この肩書がついた猫は公務員ということになり、給料も与えられる。
今この任務に就いているのはラリーというオス猫。なんと2011年からずっと、イギリス官邸で勤務しているベテランの公務員でありとてもイギリスで有名な猫なのだ。しかも彼は元野良猫でもあった。飢え死にする可能性もあったにもかかわらず、イギリス官邸に勤められるようになった彼は間違いなく、成功者の一人と言えるだろう。

ラリーの過去

ラリーは今でこそ、有名な公務員ではあるが、餓死する可能性もあった。ラリーはもともと野良猫でバタシー・ドッグズ・アンド・キャッツ・ホームに保護された。ラリーは当時の首相キャメロンに気に入られ、子供たちのペットとなる噂もあったが、最終的にはイギリス官邸で勤務することになった。

業務内容

首相官邸ネズミ捕獲長の業務内容は官邸の警備である。官邸があるダウニング街はもともと、ネズミが良く湧いてくる場所で、近代のイギリスでは問題になっていた。その対策としてこの首相官邸ネズミ捕獲長という役割が生まれた。そのため、ラリーがやらなければならないのはネズミ駆除だ。またそれ以外にも任務はある。来客対応、挨拶、官邸の防衛、さらにはメディア出演などもしなければならない。首相官邸は各国の要人とも挨拶しなければならない。ラリーは以前、アメリカのオバマやドナルドトランプとも対面している。

性格

ラリーは典型的な猫で、気が向いた時にしか仕事をしない。ラリーはネズミを探すよりも多くの時間を睡眠に費やし、他のメス猫と遊んでいたことから、一時期は批判も集まった。このような経緯もあり、ラリーは一時期職を失った。他の猫に職務を奪われてしまったのだ。しかし代役になった猫も仕事を一切せず、寝てばかりいたため、再度ラリーがこの職務を担当することになった。なんだかんだで11年が経過。ラリーは2007年生まれのため、今年で15歳。もう引退する年齢かもしれないが、トラス新首相の決定により公務は引き続き行うことになった。

給料

ラリーはイギリスの公務員にあたる。そのため、給料も支給される。
支給額は年100ポンド。

任期

首相官邸ネズミ捕獲長の任期は規定なし。引退あるいは死亡により退任。つまり本人が嫌がるまで任務は継続可能である。

任命

ネズミ捕獲長の任命権はイギリス首相にある。

待遇

ネズミ捕獲長の役職に就くと、給料がもらえるほか、人間の公務員と同じように定期的な健康診断も受診できる。勿論ラリーの負担額はゼロ。さらに官邸で勤務している間に他の職員からおやつももらえるという。

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