建設業界におけるバイオ素材の開発

2023年7月25日 10:47

新しい素材マイセリウム・ブリック
By イルビー・ボンネフィン on 2022年11月18日 14時40分20秒
トピック：新興素材
未来は生分解性
建設業界におけるバイオ素材の開発

https://www.certifiedenergy.com.au/emerging-materials/emerging-materials-mycelium-brick

ハイファイ、クイーン、ニューヨーク、ザ・リビング、2014年（http://www.thelivingnewyork.com）
エコロジカル・フットプリントを大幅に削減し、環境を改善する次の持続可能な技術や新素材の研究要素を見つける競争は、この世代の持続可能性の目標達成に役立つ可能性を秘めた無数の新素材の開発を引き起こしている。最も新しく有望なもののひとつに、菌糸体レンガがある。菌糸体レンガは、有機廃棄物と菌類の菌糸体から形成される有機レンガである。
菌糸体とは、地中を走る菌類の細い根のような繊維のことで、これを乾燥させると、超高強度、耐水性、耐カビ性、耐火性の建築材料として使用でき、特定の形に成長させることができるため、加工に必要な手間を省くことができる。
この100％オーガニック素材は、さまざまな分野で徐々に開発され、最近では建築・建設業界がその可能性に関心を寄せている。
HY-FI, QUEEN, NY, THE LIVING, 2014 (http://www.thelivingnewyork.com)

イケアやデルなどの企業は、自然分解に何十年もかかり、リサイクルするのが非常に困難なポリスチレンの代替品として、菌糸体を使用している。菌糸体パッケージは、有機廃棄物を洗浄し、菌糸体と結合させることで作られる。菌糸体は廃棄物の周囲で成長し、根や繊維を出して素材を消化する。その後、菌糸を砕いて型に入れ、固形物を成長させる。室内にある木製家具のように、室内にいる間は丈夫で頑丈だが、室外に放置されすぎると壊れてしまう。
菌糸体レンガの開発（http://inhabitat.com）

菌糸体の他の用途としては、製材時に吸い込むと呼吸器系疾患を引き起こす可能性のある非常に危険なホルムアルデヒドを含まない、MDFのように使用できる複合ボード（マイコボード）がある。菌糸体は、寿命が尽きれば簡単にリサイクルできる家具を育てる可能性を生み出す。菌糸体レンガは徐々に開発され、他の菌糸体製品と同じように、農家が集めた作物の廃棄物に菌糸体を加え、型に流し込んで成長させ、乾燥させて頑丈な素材にする。菌糸体レンガの開発は進んでいるが、圧縮強度が30psi程度であり、コンクリートの圧縮強度4000psiと比較すると劇的に低いため、実用的で広く使用される建築材料になるにはまだまだ時間がかかる。しかし、その重さに対して菌糸体レンガはコンクリートよりも強く、1立方メートルの菌糸体レンガの重さは43kg、1立方メートルのコンクリートの重さは2400kgである。
この生産手段には数え切れないほどの利点がある。菌糸体を使用することで、化石燃料への依存度や製造に必要な体積エネルギーが大幅に削減され、菌糸体製品は100％生分解性で土壌として使用できるため、製品寿命の終わりに残る建築廃棄物も大幅に削減される。バイオファブリケーションによって、壁に使用される人工断熱材やMDF、その他の非耐荷重構造物といった製品を排除し、カーボンニュートラルな建築プロセスを実現することができる。菌糸体製品は、シロアリを寄せ付けないが、食べるとシロアリの体内で菌類の胞子が活性化し、シロアリを殺し、その胞子が他のシロアリを寄せ付けない菌類を作り出す製品もある。
建設業界では、菌糸体の使用はまだ実験的なものだが、その開発は、より「ゆりかごからゆりかごまで」という建築に対する姿勢を生み出し、育んでいこうという業界内の願望を示している。将来的には、断熱材や従来の石積みの代わりに使用されるなど、建築物の建設プロセスに組み込まれる可能性がある。特にオーストラリアでは、この製品が最終的に開発され、BASIXプロセスで認められれば、国の持続可能性とエネルギー利用の目標に莫大な利益をもたらす可能性がある。

参考文献
Arthur, G. (2014). making houses out mushrooms - BBCニュース. [online] bbc news. available at: http://www.bbc.com/news/magazine-28712940 [accessed 1 feb. 2017].
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HILL, M. (2016). ガマズミのフットスツール： Are organisms manufacturing's future? [online] phys.org. available at: https://phys.org/news/2016-11-toadstool-footstools-future.html [accessed 1 feb. 2017].
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thelivingnewyork．(2017). THE LIVING. [online] available at: http://www.thelivingnewyork.com [accessed 1 feb. 2017].
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文：イルヴィー・ボンネフィン
イルヴィー・ボネフィンは、サーティファイド・エナジーのマネージング・ディレクターである。

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ムクダド・アル・ラウィ博士

2021/1/3 16:08:55
انا مهتم بتصنيع اعلاف من المايسيليوملتغذية المواشي والاسماك والدواجن وحتى في تغذية الانسان
ムクダド・アル・ラウィ博士への返信
ハジャリヴォニー・ファリー

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