Netflix #マーケティングトレース
今回は、多くの人々の生活に欠かせないであろうNetflixについてマーケティングトレースしていきたいと思います!
Netflixについて
世界190カ国以上で1億8286万人(2020年4月時点)が利用している、動画配信サービス「Netflix」。
『To continue being one of the leading firms of the internet entertainment era. (インターネットエンターテイメント時代の代表する会社であり続ける。)』をビジョンに掲げ、世界中の人々を魅了しています。
2019年、売上高は201.5億USドルまで到達しました。
外部環境分析(PEST分析)
日本では2020年春に5Gが普及スタートし、2019年に2,692億円を突破した動画配信市場はさらに拡大していくことが予想されます。
また、コロナウイルスの影響で多くの企業が動画配信市場に参入しています。例えば、米ニューヨークの演劇界が「ブロードウェイ・オン・デマンド」を準備していることが明らかになっています。(映画.comより)
3C分析
オリコン満足度調査によると、2019年『定額制動画配信』ランキングでNetflixは3年連続1位を獲得しました。
利用者の声に目を向けてみると、定額制動画配信サービスを利用する際、「料金・作品の充実度・機能的な使いやすさ」を重視していることが分かりました。
Netflixは競合他社と比べ、
とにかくオリジナル作品が多いので1シリーズ見終わっても、ずっと楽しめるすごさがこのサイトにはある。(40代・男性)
カーソルで合わせるだけでどういう内容なのか流れるから観たくなる。(20代・女性)
家族と共有できる。それぞれのアカウントを作れるので便利。(20代・女性)
などと、オリジナル作品のクオリティの高さ、使いやすい便利な機能などが多くの人々に支持されています。
しかし、
スマホで観ていると動画再生中に時間を見ることが出来ない。(30代・女性)
日本語吹き替えをもっと増やして欲しい。(40代・女性)
などの声もあり、「通勤通学中に動画を視聴する人が時間を確認することができない」「吹き替え対応作品が少ないことで、家事をしながら動画を楽しむことができない」という課題も見受けられます。
ターゲティング/重要顧客
日本でサービスをスタートさせた際、ターゲットに捉えていたのは「20代前後の男女、アーリーアダプター層」であったとNetflix執行役員の大崎氏は述べていました。(宣伝会議より)
登録者数が伸びてきた今は、老若男女がターゲットであり、全ての世代・性別の人々に満足されるような作品のラインナップが揃っています。
競合の定義/ポジショニング
2018年、Netflixは投資家に
我々が戦っている相手は衛生/ケーブルテレビのHBOなどではなく「Fortnite」であり、そして負けている
と述べました。(Engadgetより)
Fortniteって何・・・?
Fortniteとは全世界で2億人に利用されているバトルロワイヤル形式のゲームです。ゲーム実況をするYoutuberなどに今一番実況配信されているゲームであり、見てて飽きない派手さが特徴のようです。
全世界のユーザー数1億8286万人のNetflixにとって、同じ動画配信サービスを提供している他社は眼中になく、異業他社であるFortniteがライバルだというのは面白いですね。
「動画配信(ゲーム)のみに特化しているか(オリジナルの魅力)」、「動画配信(ゲーム)以外のサービスも提供しているか(幅広い魅力)」と「価格」を軸にポジショニングしました。
Netflixは多くのユーザーを魅了するため、これからもオリジナル作品制作・ライセンス獲得のために莫大な資金を投資していくと見込まれるので、定額料金は上がっていくでしょう。
4P分析
Netflixの成功要因
Netflixが成功した要因は、オリジナル作品・オススメ機能にあると考えます。
オリジナル作品からは、「The crown」「YOU」「Sex Education」などヒット作が次々と生まれており、世界中からの注目を集めNetflixブランドを確立し、「Netflixでしか見れない」という競合他社との差別化に成功しました。
また、オススメ機能とは利用者一人一人のデータからその人だけの嗜好を分析して、次に見る作品をオススメしてくれる機能です。
配信されるタイトルの一つひとつにタグ付けし、世界中の視聴者一人ひとりがどのタイトルをどんなシチュエーションで見たかについての膨大なデータと相互参照される。エピソード7本を一気に見たのか? 早送りをした場面はあるか? 巻き戻してもう一度見た場面は? 途中で見るのをやめたか? やめたとすればどこで? 見終わってから次に何をクリックしたか? などなど。(CEOリード氏のインタビューより)
このオススメ機能を開発したトッド氏は「Search is dead.(検索する時代は終わった。)」と述べており、これからは検索されるよりも先に相手のニーズを汲み取り、先回りしておすすめする時代だと言います。
このため、Netflixユーザーは「次何観よう・・・」などと検索する必要がなくなり、自分の観たいものが観たいときに現れるようになっているのです。
以上2点が、多くの人々がNetflixを使い続ける理由ではないでしょうか。
自分がNetflixのCMOだったら?
もし私がNetflixのCMOだったら、アフターコロナに合わせて海外旅行を検討している人々へ 、Netflixを活用して言語学習を促すような宣伝をします。
Netflixは動画配信サービスではありますが、多くの人に言語学習ツールとしても利用されています。
Google Chromeの同時字幕機能を利用すれば2ヶ国語同時に視聴可能です。
人々が自由に海外旅行できるのは、この情勢が収束してから。つまり、いつになるのか分からない状況です。
そんなときだからこそ、行きたい国を思い浮かべ現地の言葉をNetflixで楽しみながら学習すれば、自粛期間もハッピーに有効活用できます!
そして次回行く海外旅行も、言語を習得したおかげで今まで以上に楽しめるのではないでしょうか。
このような顧客への新たな価値をアピールすることで、さらなる会員数獲得に繋がるかもしれません。
感想
私は元々、オーストラリアへ留学していた際に、同居していたホストマザーから「英語の勉強に役立つよ」と勧められてNetflixを利用し始めました。
今は観たい作品が溜まってしまい、Netflixのオススメ機能のすごさを身にしみています(笑)
これからも世界中の人々を魅了し続けるであろうNetflixに期待が高まります!
拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
マーケティングトレース初心者のため、アドバイスをいただけると嬉しいです!
お待ちしております:)
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