パレスチナに纏わる音楽【フォーク/クラシック編】
最近遭遇した音楽を、独断と偏見をもって紹介したい。
フォーク
Kofia
あるとき、SNSで頻繁に《Leve Palestina》という楽曲を耳にした。多くは「ダブケ」というパレスチナのダンスの映像に合わせて使われていた。
Wikipediaによると、ナザレ出身のパレスチナ難民でミュージシャンのGeorge Totariが移住先のスウェーデンで70年代に結成したバンド、Kofiaによる楽曲。シオニズムに抵抗し「パレスチナよ永遠なれ」と歌うプロテスト・ソングだった。以下はバンドのドキュメンタリーである。
(2022年3月30日更新)
Marah Shomali
パレスチナ人シンガー・ソングライターのMarah Shomaliによる《Bikafee》(もうたくさん)という2020年の楽曲は、タイトルのとおりパレスチナ人の感じるところを訴えている。フォークというかポップスっぽくもあるが、ここで紹介したい。
(2020年8月6日更新)
広島平和記念式典75周年の参加企画として発表され、上記YouTube概要欄では歌詞の日本語訳も確認できる。
クラシック
Gaza Orchestra
以下、音・映像ともに美しさに驚愕した。(ヘッダー画像)
2013年にエドワード・サイード国立音楽院で結成された「ガザ・オーケストラ」。この動画が撮影された2020年1月には40人の学生(女子21人、男子19人)により編成されていた。動画投稿日の2023年12月11日、楽団が属する建物と学校、そして撮影に使われた沿岸部はイスラエルの空爆により完全に壊滅された。
Karim Said
Edward Saidのいとこの孫、Karim Saidはヨルダンにて幼少期からピアノを始め、その後ロンドンの王立音楽院に進み指揮や作曲にも挑戦した。子ども時代から多数の賞を受賞。世界的ピアニストとして活躍している。2008年製作のドキュメンタリーでは彼の11歳から17歳までの成長の過程が垣間見られる。
Yamen Saadi
Yamen Saadiはナザレ出身のパレスチナ人で、West-Eastern Divan Orchestraのチームに見出されたヴァイオリニストである。その後当楽団含む複数の楽団でコンサートマスターを務めている。最近公演などのため来日していたようだ。
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