ホトケノザ〔詩〕

細やかなピンクの無人島
突如現れたステーション
たいらなホームまで
あいにいけば
空気と花びらの間に
真新しい小さなかぎ

もし
目線を合わせて
明らめてしゃがめたら
もし
背筋を伸ばして
溺れずにもぐれたら
見つめて見つめられたじかん

ピンとしたりしぼんだり
現実の同時はそっと
生涯の一コマ



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