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落ち葉を集めて【短歌十五首】

彼岸から黄色の菊一輪が明るく灯るように
まだ咲いて


寒いと曲がりやすいこの芯は真の情熱を
必要としいた


あの時感じた直感を疑うことはなかった
ひとを愛しえるひとと


空っ風裏と表の優しさが
カラクルと舞い上がりみだれおち


妬けてきた七輪で膨らむお餅と
焼けぼっくいであたたまる冬


この道に迷いなき日が来るかと独り言が増えた冬写経を習いたい昨今かな


私の眼鏡が曇らないようにこの冬は君という寒空のもとで星を浴びよう


痛みさえ真っ黒な君の毒が効き
何故だか私の心は光で一杯だ


小さき秋の鳥達のたてた水面のさざ波が雲を動かす


落ち葉集めていくうちに君への歌が浮かぶよ夕日に照らされ


四温の日夕空は優しい紫、十二単の重なりかな


白い約束に守られたような夜の砂漠に光るシリウスよ


現実に落ち込んだ日は強く君を思ってしまうよわかってくれる


武装して心に血を流すより誰かを思い涙流したい


毎夜事言葉だけが二人をつなぐ星座にみえた奇跡に逢う


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