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https://nmemoto.dev/ エンジニアリング以外のまとまった文章を書いていく予定。

最近の記事

絶対的な非-意味から始める人生

池田晶子さんの「知ることより考えること」という著作に、「人生は暇つぶし」というタイトルのエッセイがある。 その中に以下の一文がある。 「人生は暇つぶし」というワードより、この「絶対的な非-意味みたいなものに目覚める」というワードが今の私の感覚にマッチしていると感じた。 客観的に見て、私の人生(そして私以外の人生)に意味があることはほぼ確実にない。 この「意味」という言葉をどう考えるか次第なのかもしれない。私はこの意味を人類の存続と考えた。 ほぼ確実に人類はいずれ滅びて、

    • 他者に理解される意味、自分だけの価値

      世の中に"意味のあることがある"という前提にたつと、"わかりやすい意味のあること"の代表例としては"人の役に立つこと"や"人により価値を感じさせるもの"、"お金"などがそれがあたると思う。 そういうものに意味があると思いこんで、我々は経済活動を行っている。でも時々、特に精神的にやられているときに自分がこれをやる意味とはなんだろうみたいなことを考える。 ここでいう"意味"という言葉には、2つの方向があるのではないかと考えた。 1つは、"所属組織にとって社会にとって"自分が

      • これは水です を読んだ

        読んだ本感想本書では、初期設定という自分に埋め込まれたものを変えるという選択を提示している。 初期設定のまま過ごす(例えばカネやモノを崇拝する)ということがどういうことなのか知った上で、初期設定を変える選択をしないということは、死人と同じであると言っている(と少なくともp.61-p.63を読んだ私は感じた)。 初期設定で過ごすというのは、生物としては当然の反応だと思う。 黙っていても雑草は無尽蔵に生い茂るし、となりの家の更に成長の早い謎の植物はわが家の敷地のことなど関係

      絶対的な非-意味から始める人生