適応障害とわたし@2020/4/8
夜中、目が覚めたら涙が出ていることに気づいた。
夢の中でわたしのやることなす事すべて否定される夢。
四方八方から「何をやってもダメだ」「できっこない」「諦めろ」「努力したって無駄だ」と聞き覚えのある人の声が飛んでくる。
夢の中のわたしは一言も発しなかった。否定の言葉に言い返すことも、拒否を示すこともしなかった。ただ黙ったまま、罵詈雑言の数々を浴びるだけだった。
なぜ何も言い返さなかったのか、夢から覚めた今でも分からない。心の中では「うるさい」「黙れ」と叫んでいたのに、夢の中のわたしの口は一切開くことがなかった。
あの夢が何を示しているのかは正直まったく分からない。現実世界の自分を表しているのか、それとも未来の自分の姿なのか。どちらにせよ、ただただ不安が募るだけ。
夢は、自分の深層心理を映し出すと言われている。夢に出てきた人間や出来事が意味を持ち、自分にメッセージを与えるという。
もし、今日の夢が何らかのメッセージを与えているとしたら?
「人の悪口はやめなさい」?
それとも「メンタルを鍛えなさい」?
あるいは「悪口を言われない強さを身につけなさい」?
なんだか、どれも腑に落ちない。いつもの心のモヤモヤがもっと増えてしまった。
仕事のビデオ会議で、資料の進捗を急かされた。急かされたというより「いつまでに出来る?」と聞かれて、わたしがちゃんと答えられなかっただけ。ほぼ完成に近い状態だったけど「まだ出来てません」としか答えられなかった。
当たり前のことだけど、自分の求める完璧と、他人の求める完璧の齟齬を埋めるのは難しすぎる。
前の現場のリーダーに「自分で完璧だと判断できるまで提出してこないで」と言われたのだってそうだ。自分で完璧だと思って資料を提出したら、バツがてんこ盛りになって返ってきた。おまけでリーダーのパワハラに近い説教メールも付いてきた。
Amazonの本のレビューを読んでると、同じように感じることがある。著者が自分の思考の数々を言語化して一冊にまとめた本を、これでもかと内容や著者を酷評して☆1をつける読者がいる。
なぜ読破して後味が悪いにも関わらず、わざわざレビュー画面を開いて☆1をつけ、悪口を書き込むのか?はっきり言って時間の無駄だし、その時間を利用して自分好みの本を検索すればいいのにと思う。
レビューに悪口を書いたところで、本の金額が戻ってくるわけでもないのに。
どんなに技術を駆使して完璧な自分を作っても、どこかの誰かには受け入れてもらえない。八方美人は門前払いされる。
ブサイクな容姿は当たり前のように馬鹿にされ、美白美肌美脚で火の打ちどころがない人でも、誰かの心の中に妬み嫉みを生み出す。
人間が誰にも否定されず、悪口やいじめを受けず、たくさんの人から褒められて高い評価を受けるには、一体どう生きていけばよいのだろうか。
いや、そもそも人から褒めてもらうことや高い評価を得ること自体が間違ってるのかもしれない。
今日の仕事が終わった後、昨日から始めたmoonの続きをプレイした。
主人公のわたしは世界に散らばった「ラブ」を集めることが使命とされる。
人から感謝されたり、モンスターを救うとラブがもらえる。
ラブを集めるのは意外と難しい。
誰かのお願いを叶えるために、限られた時間の中でアイテムを手に入れて届けたり、モンスターを助けるための方法を考えたりしなくてはならない。
ラブも現実世界の人からの愛、感謝、評価と同じものなのかもしれない。
人から愛がもらえなくなったら、当然寂しくなるし、赤ちゃんがお母さんの愛をもらえなくなったら人の痛みが分からないまま育ってしまう。
だけど、その「愛」という見えないものを一方的に求め続けることは許されない。
反対に、自分の「愛」を押しつけても何も得られない。
人間が上手く生きていくには、やはり愛以外に「罪」と「罰」がなくてはいけないのかもしれない。
わたしが夢の中でたくさん否定されたのは、何らかの罪を犯した故の罰だったのかもしれない。
じゃあわたしが適応障害になったのも、何かの罰?
そうは考えたくない。たとえそうだったとしても、受け入れたくない。
あーーー、生きるのって本当に面倒くさい!!!
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