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適応障害とわたし@2020/6/14

ぼんやり「朝か〜、今日は日曜日か〜」と休日であることを確認しながら目を覚ました。時刻は8時ちょっと前。
どんよりとした曇り空であるにも関わらず、今日は妙に体が軽い。中途覚醒することなく朝までぐっすり眠れた証拠だ。あと目覚ましをかけずに眠ってよかった。土日くらい自然な目覚めで朝を迎えたい。
あと熟睡できた大きな理由は、昨夜のラジオ配信。第3回目にしてちょっとしたマイクトラブルが起きてびっくりしたけど、おたよりをもとにリスナーさんと楽しくおしゃべりできて本当に嬉しかった。ラジオ内で「死ぬときは棺桶にこのラジオのデータも入れてほしいなぁ」と言ったけど、本当にmicroSDカードか何かにデータをダウンロードして棺桶に入れてほしい。今のうちに棺桶に入れてほしいものリストを作っておこうかな。うん、そうしよう。

昨日のラジオをニマニマとした表情で思い出しながら体を起こし、朝のストレッチ。最近はスクワットの回数を30回から50回こなすことに決めた。足は第2の心臓って言うし、ワンピースを着こなすためにも足首のストレッチを念入りにこなさないと!
去年の今頃、わたしは地味なブラウスと紺のスキニー パンツの着回しばかりしていた。着替えや身だしなみがズボラになっていたし、何より自分より仕事の方を第一に考えていた。
でも、今は毎日お気に入りのワンピースやレースのブラウスを着るようになった。それ以来、身だしなみには特に気を使うようになった。もちろん、会う人にステキな人だなと思ってもらいたかったから。でもその前に、自分好みの見た目になりたかったのが一番の理由。誰でも自分好みの自分で毎日を過ごせるほうが、幸せに決まってる。
ピアスやネイルをするようになったのも、いつもかっこよくて指先のキレイな人になりたかったから。「人は見た目が100%」というマンガとドラマがあったけれど、まず相手からどう見られたいかより、自分がどうありたいかを考えるべきだと思う。自分らしく素直に生きるためには、やっぱり自分の正直な思いに耳を傾けてみるのが一番だ。

朝のストレッチを済ませた後、ちょうどスーパーヒーロータイムになったので、テレビを観ながら朝食をとることにした。やった、来週からキラメイジャー新作解禁だ。それは絶対早起きして観なきゃ。
さすがに毎日プロテインだけでは体重が増えないので、今日は卵かけご飯とプロテインとヨーグルトとティラミスを食べた。朝からティラミスなんて食べられるかちょっと心配になったけれど、すべてペロリと平らげた。よし、これですこしは体重も増えることだろう。いや、増えてくれないと困るんだけど…

午前中は、Spotifyで大好きな明菜ちゃんの曲を聴きながらケアストレスカウンセラーの勉強を進めた。明菜ちゃん大好き。癒される。めっちゃ集中できる。
土日は1週間の総まとめ。理解度テストを解きまくる。
⚪︎×問題はすんなり解けるけれど、記述式になると一瞬手が止まる。これが本番試験だったら確実にタイムロスになってしまう。そうならないように、まずは答えられる問題から手をつける。すぐに答えられない問題はチェックしておいて、後でまとめて解く。
なるべくロスタイムと空白は作らないこと。受験の基礎の基礎だ。
でも大学受験の時みたいな大きなプレッシャーはない。当時は大学受験でその後の人生が左右させると思い込まされてきたから。今のわたしが受験生だったら「わたしの人生をくだらない世の常識というレールに乗せられてたまるか」と文句を言ってるだろう。
そう思ってたら「飾りじゃないのよ涙は」が流れてきて一瞬で集中力がどこかへ吹っ飛んだ。明菜ちゃーん!大好きー!

午後は人体画の練習。怒涛の骨人間の練習から卒業すべく、骨人間に肉付けをしていき、骨と筋肉の構造を覚える。ここが一番大事。ここで比率や骨の形を妥協すると、不安定な人体画しか描けなくなる。なので、肉付けの練習は念入りに進める。

うーむ、はやく女の子の人体画も描けるようになりたいなー… こうも男性の人体ばかり描いていると、線のなめらかな女性が描きたくなってくる。中原淳一さんの描く女の子がはやく描きたい。
中原さんの女の子は、とにかく目と指先がしとやかでステキで、自然とそこに目が奪われてしまう。

こんな伏し目がちに胸に手を当ててる女の子なんて、たぶん現代には早々お目にかかれないだろうな。
その代わり、自分でたくさんステキな女の子を描こう。

中原さんの女の子の絵に惚れぼれしていたら、いきなり自室に母がやってきて「エサ!」と言ってきた。「誰の?」と聞くと「あんたの!」と返ってきた。わたしペットじゃないんだけど。
台所には2人分のサラダうどんが用意されていた。わたしの好きなトマトがいっぱい入ってる。多分わたしがきちんと昼食を食べなくなってしまったから無理矢理にでも食べさせよう、という魂胆だろう。お節介なんて別にいらないのに。
まぁ、作ってもらったものを無駄にしたくないので、ありがたく思いながら食べた。

昼ご飯を食べた後、絵の練習をしていた時の疲れが出てきたので少し休憩をとった。
なんとな〜くメルカリで中原さんの画集がないか探してみたら、意外にもたくさん出てきた。しかも、中原さんが出版していた当時の雑誌「それいゆ」まで出品されてて驚いた。
高校生の時、本屋で昭和時代のデザインや画家の本を立ち読みしていた。なんとなくパラパラと読んでいたら、突然「それいゆ」の表紙が目に飛びこんできた。そして、ぱっちりした瞳と艶やかな唇で微笑む少女と目があった。なんだか目が離せなくなって、しばらく本を持ったまま立ち尽くしていた。
「昭和の時代に女の子をこんなに可愛らしく、それでいて凛としたオーラを絡わせて描く人がいるんだ!」こうして私の心は、中原さんの描く女性たちに鷲掴みされてしまった。

そんな中原さんの絵に一目惚れした思い出を振り返りながら、当時の「それいゆ」を買おうかどうか迷った。けれど、プレミア価格でしかも結構な値段だったので、さすがに手は出せなかった。
けれど、画集は500円以下でいくつか出品されていたので「これはわたしの描きたい女の子の練習に持ってこいだ!」そう感じて、画集を一冊買った。ちなみに一昨日の夜に別の画集を一冊メルカリで買った。それは今日の夕方届いた。
大学生の時に中原さんの人生にスポットを当てた本を1冊持っていたけれど、大学卒業後の断捨離中に他の本と一緒にブックオフで売ってしまった。今思うと本当に惜しいことをした。なんで売っちゃったんだよ自分…

夕方、先日メルカリで購入して中原さんのエッセイ画集が届いた。表紙の女の子のちょっと伏し目がちな目と長いまつげ、赤い唇がステキ。

裏には中原さんの言葉も書かれている。

何だか、忘れかけてた大切なことを思い出させてくれるようで、心に深く響き渡った。
当たり前に存在しているものや感情に、あらためて感謝しなきゃいけないなぁ、というのが正直な感想。
さっそく読み進めようと本を開くと、たくさんの少女たちの絵がお出迎え。

もうこれだけで「ほぅ…」とため息が出てしまう。
まずワンピースが色とりどりで目を惹かれるし、少女たちのあどけない表情がたまらなく愛おしい。少女といえば「かわいい」のが当たり前なのに、それ以外の魅力をこの少女たちは持っている。
こんなに人を惹きつけるような少女を描けるのは、おそらく中原さん以外にいないだろう。

中原さんの絵や言葉と出会えてほんとうによかった。昭和の時代の男性デザイナーさんに、女性として美しく、それでいて凛と強く生きるための心がけを教えてもらった。
現代でも、中原さんの絵を見る機会は多いけれど、言葉に注目している人はあまり多くはいない気がする。
中原さんはもうこの世にいないけれど、もし生きてたら今の女性たちの姿を見て、一体どんな言葉をかけるのだろう?

おそらく、当時と変わらず「美しくなりたいと思う心を大切に」と語りかけてくれるんだろうなぁ。

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