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適応障害とわたし@2020/5/30

パチリと目が覚める。また夜中の中途覚醒か…と思ったら、どうやら違うらしい。網戸から涼やかな風と太陽の光が部屋に差しこんでる。
その様子をぼんやり眺めながら「あ、わたしちゃんと眠れたんだな」とまだポヤポヤとした頭で理解した。

スマホを見ると7時。今日は脱毛サロンの日。緊急事態宣言で行けなかった分を取り戻すためと、GWポイント(¥1000分)がもらえるので、前回の施術後に急いで予約をした。
そして今夜は待ちに待ったラジオ初放送の日。先週はYouTubeに阻止されて配信できなかったけど、今日こそ自分の夢だったラジオ配信を叶えてやる。
寝覚めも異様にスッキリしてるし、体の調子もすこぶる快調。やっぱり睡眠は大事だなぁ。朝のストレッチの腹筋をしながらしみじみ感じた。

脱毛サロンに行くと、いつもサロンのお姉さんが褒めてくれる。特にワンピース。前回スリットの入った水色の強い女ワンピースを着ていったら、めちゃくちゃ褒められた。
社会人になって年上の人に褒められる機会はほとんど無かった。むしろ仕事をこなしても「なんでできないの?」とか「足引っ張らないでくれる?」とか文句を言われることのほうが圧倒的に多くて、何度も「あぁ、結局わたしは仕事をスムーズにこなすだけの駒として見られてるんだな」と思った。ひとりの人間として扱われることなんて全くなかった。
だから、最初にサロンのお姉さんに褒められた時、褒められ慣れてなかったわたしは「いやいや…」とか「ア…そんな…」とかコミュ障全開の反応しかできなかった。

だけど最近「髪切って顔がちっちゃくなったね」とか「ネイルかわいい!」とか「ワンピースおしゃれ!」と褒められるたびに、喜びとは違う感情が芽生えた。それは、自己許容感。自己肯定感とは違う。
自己肯定感は、自らの存在の評価を自分で積極的に高めていくもの。高くなれば自分に自信が生まれるし、何より生きていくのが楽しくなる。
じゃあ自己許容感は何か?それは自分自身はもちろん、自分の意思で選んだものやことを認めてあげるもの。簡単に言えば「これがいい!」と自分の素直な気持ちで選べることができると最高です!ってこと。

わたしは、これからの時代は自己肯定感より自己許容感のほうが圧倒的に重要だと思ってる。いいことをした自分もミスした自分も認めてあげること。自己肯定感を上げるのは、それからでも遅くない気がする。
Amazonのレビューを見て商品を選ぶんじゃなくて、自分が素直に「こっちのほうがいい!」と選んだものを買う。その方が自分の選択肢の幅も広がるし、視野も広がって「こういう時はこれを選べばいい」と迷わず判断する力が磨かれていく。
みんなの意見に左右されて「これでいい」と選ぶより、はっきりと「これがいい!」と選んだものは、必ず一生ものの価値を与えてくれるはずだから。
脱毛サロンから帰ってきてヨガマットで昼寝(?)しながら、そんなことをのんびりと考えていた。

気がついたらおやつの時間。
この前はじめて食べた業務用のプリンが美味しかったので、また牛乳パックからドゥルンッと出して食べた。うーん、甘くてひんやりしておいしい。幸せ。

プリンのおかげでエネルギー補給ができたので、クリスタで5月の日記用の表紙づくりを進めた。まだ下書きの段階だけど、何となくラフ画が描けたので良しとする。続きは明日描こう。そう思いPCを閉じて、クレヨンしんちゃんとドラえもんを観る。
ドラえもんを見終わった後、ふと小腹が空いた。冷蔵庫に業務用のティラミスがあったので、小さなスプーンでなんとかひとり分を掬い上げる。ついでにハーブティーも淹れる。

朝はプロテイン。昼はほとんど食べないか軽食。夕食は母の料理。きちんと食事を取ってるのは夕食だけ。そりゃあ体重も増えないわけだ。
こういう時、パートナーがいれば楽なんだろうなぁと思ったりする。面倒見がよくて、食事の栄養管理もしてくれて、悲しい時は黙ってそばにいてくれる人。
まぁ、こんな世の中じゃ、そんなの夢のまた夢の話か。わたしには縁遠い話。

明日で5月が終わる。本格的な梅雨入りと、祝日が1日もない6月に突入する。気圧や気温の変動が激しくなる月だから、もしかしたら体調やメンタル面が不安定になる可能性だってある。やっぱり減薬はもう少し先になりそう。それと、コロナの第2波も視野に入れて過ごしていかなければならない。
そう思うと、これから1日1日を自分のためにどう投資していくべきか悩んでしまう。
このままずっと会社にすがって生きていくのは嫌だ。ルールとマナーと他人に縛られて仕事をするのは嫌だ。毎朝、目が覚めたときに「今日も仕事をめいっぱい楽しもう」と思いながら新しい1日をスタートさせたい。それこそ人気ブロガーのあんちゃさんみたいに、遊ぶように仕事をしたい。

適応障害になった直後、わたしはすぐに退職届と退職願をPCで作った。日付と名前の部分を空欄にして。
だけど、ただ「辞めたい」の気持ちだけ先走って会社を辞めたら、さらに自分の首を締めることに後になって気づいた。当時のわたしは本当になんにもなくて、せいぜいJavaの資格と車の免許くらいしか持ってない人間だった。
それじゃこの先、会社に頼らずに生きていくことなんか到底無理だ。そう思って始めたのがブログだった。
最初は適応障害と抑うつの備忘録のつもりで始めた。でも、記事を書いていくうちに「これを基盤にした仕事を自分で作り上げていきたいな」という気持ちが芽生えた。
だから必死でGoogle AdSenseに受かるようにブログの改修をしたし、ドメイン名も急いで取得した。

そうして約8ヶ月後の今月。
ブログからGoogle AdSenseの収益が発生していることに気がついた。金額はたったの26円。
数字だけ見ればすずめの涙ほどだけど、はじめて自分のブログで利益を発生させられたことが嬉しくてたまらなかった。
同時に自信を失って打ちひしがれていた自分に、ほんのちょっとの自信が湧いてきた。
そして、わたしの人生の目標も決まった。
それは、”誰かに価値を与えられる存在になり、感謝を言ってもらえる人間になること”
価値の形はまだ定まってない。けれど、お金を払っていらなくなったらゴミ箱にポイっとされるものじゃなくて、形はなくとも頭や心に一生残るものを与えられるようにしたい。
YouTubeのラジオ配信は、そのための手段のひとつ。

ほんのすこーしだけ緊張してるけど、これは武者震いだ。誰だってはじめてやることは緊張する。
さて、放送前の前口上だけざっくりメモっとこうかな?
なんてったって、わたしはコミュ障なんだから!

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