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適応障害とわたし@2020/10/23

首が痛い。背骨が痛い。腰も痛い。もう背中にある全部の骨がビリビリしてる。これ本当に何の罰ゲーム?いや、そもそも罰ゲームとかそんなレベルの話じゃないんだけど…。おまけに吐き気と頭痛もするし、ベッドから起き上がると足元がふらついた。
だめだこりゃ、これじゃ今日は出社できない。ていうか無理。こんなフラッフラで気を抜いたら口から内臓が飛び出てきそうな状態で外に出たら、確実にどこかでぶっ倒れるし事故に遭う。
それに、ぶっちゃけメンタル的に今は会社や上司にできるだけ近寄りたくない。この前は、開発スキル10しかないわたしに開発スキル200以上の業務を依頼して「納期に間に合わないから急ごう?」と言ってきた。は?何おかしなこと言ってるの?わたし仕事を引き受ける前に「期待されるほどの技術は持ち合わせてない」って言ったよね?人よりプレッシャーを感じやすいから煽らないでくれって主治医の先生から言われたことを夏休み前に伝えたよね???
最近はずっとこんな調子が続いており、やっと落ち着いてきた精神状態が再びかき乱されてる状態。

それに加えて、わたしが側弯症を患っていることは社長と上層部の一部の人間しか知らない。入社1年目の頃、健康診断の胸部X線で引っかかった時は社長に個別で呼び出されて、今は2年ごとの定期通院をしていることを伝えた。すると社長は、このことは誰にも公言しないから安心してくれと言われた。
だから、直属の上司と部長はそのことを知らない。メンタル疾患の病識すらない人達だ。今さら側弯症の話をしてもヘルニアか何かだと思われて終了。もとより、わたしの口から話す気なんかサラサラない。社員のストレスケアもできてない会社に持病の相談を持ちかけたところで、会社も上司も勤務形態を変更するぐらいしか対応策は思いつかないだろうし。


何はともあれ、まずは上司に出社できないことを伝えないと。朝のストレッチとギターの練習をしてから(吐き気がひどくて朝食は食べられなかった)、上司に体調不良で出社できないことと、休憩をはさみながら在宅ワークをさせてもらう旨をチャットで伝えた。
数分後、上司から「了解しました。自宅での作業はできる?」との返答が。おいちょっと待てや。ちゃんとメッセージ全文読んだ?在宅ワークはできるって自分から言ってるでしょうが。
毎回チャットでの上司の返答にイラっとしている気がするけれど、なんとか怒りの感情を押し殺して「作業を進めるのは可能なので、適度に休憩を挟みつつ進めさせていただきたいと思います。」と送った。お願いだからちゃんと読んで!こちとら返事を返すだけでもエネルギーが持ってかれるんだから!
ダメだ、もう上司とのチャット画面を見てるのすらストレスにしかならない。はやく上司の目の前で満面の笑みで退職願を差し出して「少々お時間をいただいてもよろしいですか?」と問いかけたい。おそらく上司はムッとするか、目が点になるか、フリーズするかのどれかだろう。
相変わらず背中の痛みが和らぐ気配は感じられなかったけれど、退職願を突きつけた時の上司の表情を想像していたら自然と口角が上がった。これは復讐でも報復でも何でもない。ただ今の会社に『社員のケアストレスが足りてないこと』と『パワハラを受けた社員の末路』と『パワハラを受け入れようとしなかった上層部の無力さ』を認識してもらうだけ。
別に今すぐクビにされたとしても、こちらとしては一向に構わない。その場合、被害を被るのはわたしの方ではないし、現状わたしから退職したいと願い出ない限り会社側から辞めさせることは不可能だ。
だからこそ、今は何としても来週の試験に合格してアロマテラピー・アドバイザーの資格を取得せねば。アロマテラピー・インストラクターの勉強はそれからだ。テキストを抱きしめながらフラフラと力なくベッドに沈みこみ、始業時間まで各精油のプロフィールを理解しているか復習した。

朝のZoom会議にて、やはり体調不良の件が話題に上がった。部長からは「背骨が痛むって言ってたけど、骨が歪んでからじゃ遅いから気をつけてね?」と言われた。残念、すでに歪んでるどころか蛇行してます。苦笑いしながら言ってやろうかと思ったけれど、他の上司の「若いから大丈夫」という言葉が頭にきたのでやめた。大丈夫かどうか決めるのはアンタらじゃないっつーの。そもそもわたしが側弯症だってこと知らないくせに、勝手に内輪で年齢と腰痛の関係性についてゲラゲラ笑いながら話してんじゃねーよ。本当にこの会社はロクな人間がいない。

背骨の痛みに加えて、人の体調不良を笑い話のネタにされたことが過度なストレスになり、仕事はまったく手につかなかった。否、つけられなかった。
人の気も知らないくせに勝手なことばかり言いまくって、相手がどんな気持ちになるかすら考えられない人間達。こういった奴らが世の中にはうじゃうじゃいて、必死に自分の病と闘ってる人々に平気で追い詰める言葉を口に出せることが許せない。

自分自身が無知であることを知ってる人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
有名なソクラテスの言葉だ。ぶっちゃけ他人より賢いか愚かかどうかは比較するものではないと思う。けれど、自分が無知であるとも知らずに「年長者の言うことは素直に聞いておきなさい」というのは明らかに間違っている。現に上司たちは適応障害やうつ病の具体的な症状や、メンタル疾患に悩まされている人への適切な対応を熟知していない。
それなのに、さも部下の体調が目に見えて分かるような知ったような口ぶりで、各々が言いたい放題することが許されるはずがない。

さて、わたしが今やるべきことは何か?
答えはとっても簡単だ。もう自分の頭で分かってることなのだから、いちいち書く必要なんかない。

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