適応障害とわたし@2020/4/7

6時半ごろに起床。今日は二度寝せず、すぐにベッドから飛び出して顔を洗った。
目が覚めて3分以内にベッドから飛び出すなんて何ヶ月ぶりだろう。夏は暑くてすぐにベッドから逃げ出せるのに。
4月なのに寒いんだかあったかいんだか分からない気温がすごい嫌だ。わたしの部屋は北側だから他の部屋より気温が低い。そのせいで本来の気温が分かりにくい。最近は家の中は寒いのに外は暖かいことが多いから服装に困る。

父がコロナの影響で時短勤務になったから調子が狂う。
ちなみに父はわたしが適応障害になったことを知らない。もちろん休職してたことも知らないし、心療内科に通院してることも知らない。
なぜ話さないか?理由は単純。その後の説明がめんどくさいから。

就活に失敗し、エージェントに紹介された今の会社に採用が決まったことを報告した時。父は「おめでとう」や「がんばってね」と言わなかった。ただ一言「そこの会社は上場してるのか?」と質問しただけだった。
その一言がきっかけで、わたしは父と距離を取るようになった。

父は高卒ですぐに大手家電メーカーに就職した。名前を出したら誰でも知ってるような会社。今でもテレビで頻繁にCMが流れるほど超有名な会社。でも定年前に何を思ったか違う会社に転職して、今は別の会社で仕事をしてる。
寡黙で生真面目で厳格な性格。
自分が大手企業で働いていた経験があるせいか、大学を卒業したら大手企業に就職して安定した人生を送ることが当たり前だと思っている。結局、古い考えの人間なのだ。

だけど、娘のわたしはそんなありきたりな人生なんてまっぴら御免だった。
そもそも大手に就職したところで自分の好きな仕事を好き勝手できるわけじゃない。だって「会社員」なんだから。会社に縛られた人間なのだから。
苦手な仕事に対して無理やり「楽しいんだ」と自ら洗脳して働きたくないし、何よりただの「OL」になることが死ぬほど嫌だった。

このご時世、大手企業がいつどこで失落するか分かったもんじゃない。電通がいい例だ。過労死事件が何度も摘発されるようになってから、他の大企業でもセクハラやパワハラ問題があったことが後になって連日報道されるようになった。

テレビの前で社長たちが頭を下げる姿はなんとも情けなくて憎たらしかった。中には社長が出てこず、代理の社員が謝ってる企業もあった。自分の会社のくせに社員のことを何ひとつ知らない。それでよく社長なんて名乗れるもんだな、とテレビ越しに罵倒しまくった。

わたしの中の大手企業の信頼度は就活中にどんどん下がっていった。
所詮、会社が見るのは学歴と実績と見た目。どんなに丁寧に書いた履歴書を提出したところで、学歴と実績が満足に語れなければすぐに落とされる。
たった200の質問に答えるだけで人の性格を数値化するなんてできないのに、その数値を参考に何度も自分の性格の文句を言われた。
面接官に「〇〇な性格なおした方がいいかもね」と笑顔で言われた時は、思わずグーで殴りかかりそうになった。

喪服のような真っ黒なスーツと黒いヒール。そして似合わないメイクと髪型。何度も靴ズレに悩まされ、化粧で荒れた肌を見るたびに「なんで辛い思いをしてまで職を探し、その度に媚を売らなきゃいけないのか」と疑問に思った。

大学で就活講座に来ていた男性講師がこう言った。「どこの企業に就職するかで、その後の自分の人生が決まる」と声高らかに述べた。
その言葉を聞いた途端、わたしの中で何かが弾けた。

はぁぁぁぁ!?ふざけたこと抜かしてんじゃねぇよ!
たった一つの会社に自分の人生左右されてたまるか!たった1度の人生なのに40年近く会社に寄生なんかしてられるか!終身雇用なんてクソ食らえ!

心の中で毎日そう叫びつつ、自分で企画制作ができる会社をいくつも当たった。
そして、見事に全部玉砕した。
そりゃ文系でリーダー経験もないただの本の虫を心よく採用してくれる会社なんてどこにもない。

その結果、わたしは軽い就活うつに入った。
自分は社会から必要とされていない。
何もできない人間が生きていたって仕方がない。
真夏の暑い日にも関わらず羽織ってた黒いジャケットを部屋に叩きつけ、グループワークで大した発言すらできなかった自分を何度も責めた。

就活なんてクソ食らえだけど、お金を貯めなきゃ家から追い出されるし、まだ死にたくない。
かろうじて残ってた力を振り絞って、就活エージェントに電話した。
自分で就活できなきゃ助け船を求めるしかない。そう思ってエージェントから仕事を紹介してもらって面接を受ける流れになった。

今だから言えるが、ぶっちゃけエージェントの評価は最悪だった。会社に履歴書を提出したからと連絡を受けて内容を確認したら、大学名も学科も間違ってるし志望動機もめちゃくちゃだった。
結果、わたしが会社に大学名や学科の間違いを謝ることになった。

後から他のエージェントにお世話になってた友人に話を聞いたが、全く同じ扱いを友人も受けたらしい。今の会社に就職が決まり、会社に改めて謝罪した後、「あの会社、あんな杜撰な仕事でよく成り立ってるな」と呆れながらエージェントの番号を速攻で電話帳から消して着拒設定した。

朝から父が家にいる現実が受け止められず、思わずカットなって思い出したくない過去を思い出してしまった。
はやく「会社員」という肩書きを捨てたくて仕方がない。でも今は辞める時期には適さない。テレワークで自宅にいる時間が増えた今だからこそ、ブログやnoteで誰かに「感謝」されることに挑戦したい。

でも、明らかにゼロからスタートしてがむしゃらに頑張っても意味がないことを自覚した。好き勝手に記事や日記を書いたって、そう簡単に人の心は動かせない。
だからAmazonで文章力を鍛える本を何冊か買った。
コミュ障が知識もないのに外回りの営業に回ったって、ただ追い返されて終わるだけ。
人前で何を話そうか悩んで黙ってるくらいなら、文章で自分の気持ちを伝えるほうが手っ取り早い。TwitterやLINEがこれほどまでに発達して手離せなくなったのも、そういった理由が少なからずある気がする。

今日、Amazonで買ったうちの一冊が届いた。読むのが楽しみで仕方ない。テレワーク中の息抜きがわりに少しずつ読み進めるつもり。

午前中は百均に行ってメルカリ用の梱包資材を調達に行った。腰の曲がった年寄りがたくさん歩いていた。なぜ年寄りは外出するなと言われてるにも関わらず、散歩や買い物に出かけるのか?ここまでくると、真剣にその真意について研究してみたくなってきた。でもやらない。近づきたくないし、そもそも話しかけられないから。

お昼にカップ麺を食べて、さっそく昨日DLしたmoonをプレイした。まだちょっとしか進めていないけど、いろいろ考えながら進めるのがおもしろい。さすが「アンチRPG」と言われるだけある。経験値じゃなくて「ラブ」を集めるゲーム。だいぶ昔に出たゲームだけど、グラフィックや音楽がレトロでかわいい。優しい気持ちでプレイできる。
ちょこちょこ進めるタイプのゲームだから、仕事を少しサボるのに最適かもしれない。買ってよかった。

2時間くらいプレイして今日のところは終わりにした。明日は仕事の日だけどサボり癖をつけるためにプレイする。さすがにビデオ会議中はできないけど。 

本やゲームを楽しむ感覚が少し取り戻せてよかった。休職中は何にもやる気が起きなくて、一日中寝てるかテレビをボーッと観てるか、泣いてるかのどれかだった。
家に誰もいない日は、部屋に引きこもってネットサーフィンしかしていなかった。ボーッとしてるだけなのに、いきなり涙が流れてくることなんて当たり前。自分でもなんで涙が出るか分からないのに、毎回母に「泣くな!」と言われるのが辛くて悔しくて怖かった。仕事でたくさん追い詰められて心がボロボロになってるのに、さらに追い討ちをかけられてるようだった。

適応障害で仕事復帰はしたものの、見た目は何も変哲のない、ただの女の人。
だからなのか、電車が怖くて変な動悸がしても、話しかけるのが怖くてなってしまっても、人前で笑えなくなったことも、誰にも相談できずにいる。

見た目では分からない病気を抱えた人間が、そんな自分を受け入れて幸せな人生を送っていくことに、どれだけ過酷で大変な年月を要さなければいけないことをどれだけの人が理解しているか。
特に病気を経験したことのない人からしたら「へぇ〜、そうなんだ」で終わってしまうようなことでしかない。

誰かが声を上げ続けなければ、その声は誰にも届かず、世間からの「適応障害は甘え」という意見を受け入れることになってしまう。
わたしはそんなこと死んでもしたくない。なんなら自分にそう言ってきた相手を1人残らずグーで殴りたいくらいだ。

わたしみたいな東京のどこかの住宅街に住むひとりの人間が、世間一般の間違った評価をすぐに変えることなんてできない。

だからこうして、適応障害である自分の日常を包み隠さず公開し続けるしか手立てがない。
Twitterとかで実績のある人がチームを組んで情報発信をしてるのが羨ましくてしょうがない。

発信力の弱いわたしができることは、ブログとnoteとTwitterで情報発信を続けること。それしか思いつかないし、やると決めたからにはやるしかない。

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