見出し画像

2023年に読むと内容が特に入ってくる一冊


本書の概要

2017年に米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で国家軍事戦略家の著者が語り下ろしを一冊にまとめたもの。タイトルの日本4.0は江戸時代を1、明治時代から敗戦までを2、戦後を3として、これからは新しい国家戦略を考える必要があるという意味である。

この本を読んだ感想

日本は今まで国家戦略を正しく作ってきたというのが最初に語られる。どういうことか?江戸時代は内乱を起こさせない仕組みを作った、江戸時代の終盤からは近代化と強国化で独立を守った、第2次世界大戦を経た後は世界最強のアメリカとの関係にだけ注力して経済に集中したと、それぞれの戦略は正しかったというのはなるほど、となる。
その他、北朝鮮のベストシナリオ、ワーストシナリオは何か、自衛隊はどのような組織を目指すべきか、戦争をしているのにリスクを最小化ばかりを選んだ結果戦争の目的が達成できないアメリカの問題点等、2016年くらいの事象から色々な話をしているが、2023年の現在のほうがより深く理解できるようになっている。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?