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台湾有事を巡る日本人の危機意識の低さ

台湾に駐在をしていると、台湾有事に関することを聞かれることがよくあります。実は駐在員に聞いても台湾人に聞いても答えがだいたい違いますが、極短期の話か事業計画を作る範囲での話かもう少し引き延ばした中期の話かで全く異なるし、前提となる変数があまりに多い上に相手が権威主義国家ということもあり、そもそもが予測不能のために、台湾有事に関しては現地情報がそれほど役に立たないというのも現状であります。
が、台湾有事を語る際に1点だけ気をつけたほうがいいことがあります。それは、中国大陸にいる人にこの話を文書で残る形で求めることです。正式なレポートはもちろん、メールもチャットも本当にやめた方がいいです。そもそも中国人はこの件を含めて中共に批判的な見解は一切記録を残しませんし、駐在員も然りです。万が一、この手の情報を送ってしまった場合、送った側のリスクが急に上がります。また、日本にいる受け取り側もこの手の話を記録に残しておくと、当局から目をつけられて中国にでも渡航しようものなら危ない目に遭うリスクが跳ね上がります。
台湾有事を検討する前に、中共相手のマナーというのを気にするのが基本というわけですね。ではでは。

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