アクション下手がいまさら始めるスト5 #10日目

りんたです。
前回は対空について書きました。

さて今回ですが、トレモを繰り返してきて少し思ったことがあるので、それについて書こうと思います。
簡単にタイトルをつけるなら、「入力を正確に行うことの意味」です。

おじのキーディスは美しい

格ゲーマーたちは、高い実力を持ったベテランプレイヤーたちのことを、親しみと敬意をこめて「おじ」と呼んでいます。
特に有名なのは”ウメハラ”と”ときど”でしょうか。格ゲーに疎い人でももしかしたら名前を聞いたことがあるかもしれません。
格ゲーの競技シーンはこの「おじ」たちが強く、それに食って掛かろうとする中堅~若手、といった構図が基本です。

世界最大の格ゲーイベントにて、”ときど”が当時世界最強の若手と目された”Punk”を破った試合。今なお、そしておそらくこれからも語り継がれる名勝負です。

でこの「おじ」たちは、格ゲーの裾野を広げ、かつプレイヤーたちのレベルを向上させるべく、ネット上での配信も勢力的に行っています。

その中で、時たまトレモを使った配信が行われることがあります。
そのトレモの中に、キーディスプレイ、略してキーディスと呼ばれる機能があることは、3日目の記事で書きました。
簡単に説明すると、自分の行った入力をすべて、順に表示してくれる機能です。利用して悪いことは基本的にないので、大抵皆キーディスを表示しています。

でこのキーディスなんですが、おじのそれはまあ美しい
具体的には、一切の無駄のない、まるで機械のごとき正確さで入力されているのです。
いったいなぜなのか。
「そりゃお前、経験と長年の鍛錬の賜物なんじゃねえの?」と思われるかもしれません。僕もこのゲームを始めるまではそう思ってました。

いや別に、それはそれでたぶん間違ってません。というかそれは間違いなくあるでしょう。
しかし実際に自分の手を動かしてスト5をやってみると、何となくではありますが、正確な入力に隠されてきた意味みたいなものが見えてきた気がするのです。
なので、それについて書いてみます。

画像3

奥に写っているプレイヤーが”ときど”です。

なぜ入力は正確でなければならないのか?

いきなり見出しを否定するようですが、スト5においては入力にある程度の遊びがきく(誤差を許容する)ようになっています。
たとえば波動拳<下・右下・右+P>は<下・右下・右・P>のように、最後のPの入力が右入力から少しだけ遅れてもいいですし、昇龍拳<右・下・右下+P>は<右・右下・下・右下+P>のように、少しだけなら途中に別のレバー入力が入っていても一応出てくれます。

ではなぜ、正確な入力が大事なのか。

画像4

まずは、技を確実に出すためでしょう。
いくら入力に遊びがきくとはいっても、それを前提に操作していればいざというときにミスをしかねません。
最上位プレイヤーたちの対戦では1つのミスが負けにつながることも普通にありますから、勝利を少しでも確実に手繰り寄せるためには、高い正確性が求められるのです。

次に、技を少しでも早く出すためです。
詳しい仕様は僕も理解していないので簡単にしか言えませんが、入力が増えれば当然ゲーム内部での処理にかかる時間が増えます。
例えば波動拳は「最後の右入力にP入力が少し遅れても出る」というようなことを書きました。
しかし、<下・右下・右・P>と入力するよりも、<下・右下・[右+P]>のように入力した方が、波動拳の完成にかかる処理が1つ減りますよね。
1/60秒の違いが勝負を分けることもある格ゲーでは、この1/60秒を稼ぐための正確な操作が必要なのです。

まあこの辺は割と客観的な事実ですし、スト5を初めて日の浅い僕にとっては半ば他人事のような話です。ちゃんと技出れば別にええやろの精神。

入力はコンボの成否にも影響する

でここからが、僕がスト5をこれまで(10日)やってきて最も強く感じた点にして、おそらく合ってるかもわからない話です。

僕がこれまでほぼトレモしかしていないことは、このnoteを流し読みしてくれればわかると思います。
そこでコンボ練習を繰り返しているときに、あることに気が付きました。

画像5

ボタン連打じゃコンボが安定しねえ!

さっきまではレバー入力の話をしていたのですが、今度はボタン入力の話。
一応スト5は先行入力が利くらしく、某プロゲーマーいわく「コンボは連打でいける」とのこと。
しかし僕からしてみれば、スト5は今までやってきた中で最も連打が利かないゲームです。まあ僕の連打が遅いだけな気もするんですが。

下のGIFはキャミィの主力コンボ「しゃがみ小P→しゃがみ小P→強スパイラルアロー」で、最後の強アローを出すために必要な強K(赤い〇)のボタンを連打で入力してみたものです。

ストリートファイターV_20200822061118_640x360_fps10

1つ目なんか顕著なんですが、強ボタンを連打したせいで<右下>の段階で強Kが入力され、その後<右>入力の後に強Kが入力されるもアローの完成が間に合わず、コンボが成立していません。
2つ目は強Kの連打に気を取られ、そもそも2発目のしゃがみ小Pが出ていません。なんにせよ、連打ではこんな風にコンボの成功率が下がります。

でこれは仮説なんですが、このゲーム、コマンド技を出す際のボタン入力が早いと、以降一定時間ボタン入力を受け付けなくなるんじゃないかとにらんでいます。知らんけど。

このnoteではコンボ練習の記事にてボタン入力のリズムを強調していたんですが、僕はそう言いつつも肝心の入力は連打でごまかしていたりしたわけです。一応コンボ成立してたしね。

このことに感づいてから、タイミングを正確に、かつ必要な回数だけボタン入力を行うように心がけてコンボ練習を行うようになりました。
ボタンの入力回数を心がけて、先ほどと同じコンボを入力したものが下のGIFです。

ストリートファイターV_20200822044049_640x360_fps10

普通につながりました。
レバー入力の方は許してください。意識しすぎるとかえって成功率下がるんで…
あとアローを出した後斜め上にレバーが流れるのは悪い癖です。
後々苦労するのですが、その話はまた今度書きましょう。

ともかく、ボタンの入力回数を意識したことでコンボの正確性が上がりました
心なしか、新しいコンボの習得も早くなった気がします


というわけで今回は「気づき」の回でした。
次回は実戦を意識したトレーニングに戻りましょうかね。
ではまた。

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