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景色が綺麗な音楽が好き。

音楽を聴く時、音で聴く人と文字で読む人がいるという。
私は圧倒的に文字で読むタイプだ。
だからって音を聞いてないわけじゃない。
文字情報を音を聞きながら頭の中で映像化する感覚で音楽を聴いている。
だから好きな曲の好きな理由を考えるとき「見える景色が綺麗だから」っていう理由が上位に入ってくる。
もっと幼くてもっと語彙力がなかった頃、この感覚を他人に伝えて理解されなかったことが沢山あったから、音楽の話をする時に景色の話をすることはやめてしまった。

私の中でもっとも景色の綺麗な歌を書く作家はゆずの岩沢厚治だ。
多分これはこの後どんなミュージシャンが出てきても変わらないと思う。
元々景色の綺麗な曲に、自分の思い出も重なってるからもう勝てっこない。
その中でも特に良いなと思うのは「旅立ちのナンバー」。
最初のぼんやりした景色から、視界が開けて世界が広がって、そして「風吹く草原に君は立ち 見上げた空に唄おう」の美しさたるや、「あれ、今、ソアリン乗ってたっけ?」レベルである。
飛べない鳥、蛍光灯の先、歩行者優先、心の音、踏切...景色の綺麗な曲を挙げればキリがない。

同じく景色が綺麗だからという理由で最近ヨルシカを聴いている。
ヨルシカの歌う夏で一生暮らしたいと思うぐらい、ヨルシカの夏は綺麗だ。
この綺麗さっていうのは、美しい日本語をを並べたところで出るわけではないから難しい。
景色は綺麗で目が純粋なのに、どっか投げやりで退廃的な感じがとても好きだ。
「ただ君に晴れ」を聴くと田舎生まれで良かったなぁと思う。
きっと都会には都会の子供時代があるのだろうけど。
n-bunaさんはどんなおじさんになるんだろうなぁ。

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