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承認欲求と宅建

突然だが、私の趣味は資格勉強だ。
こんなに使いもしない資格を集めてるのなんて、資格ゲッターピカイチか、ハケンの品格か、私ぐらいだろう。(ジェネレーションが出る)

仕事に使わない資格を勝手に取ることはストレス発散になる。
そんなこと言ってる人あまり見かけないけど、新時代のストレス解消法としてあえて提唱する。

「みんな、資格勉強でストレス発散しようぜ!」

私は先日宅建試験に合格した。
国家資格の中では比較的取りやすい資格かもしれない。
その気になれば学生でも取れるが、一方でこれを取得するために何年も勉強している社会人もいる。そういうレベルの難易度である。
不動産会社には一定人数の有資格者が必要なので、その業界に就職する時には有利になるだろう。
残念ながら私はイベント制作会社の人間である。
「不動産の売買するときに重要な事項を説明できる」というメリットを生かす機会は今のところない。
このまま行くと宅建士証を提示する機会は一生無いだろう。

仕事に役立ってしまう資格は資格取得がゴールではなく「スタート」である。
みんなスタートラインにつくために頑張って勉強をする。
中途半端な年齢の私の目の前には「スタート」と「通過点」ばっかりで「ゴール」が全然ない。
一つが終わっても次が始まる。
次へ次へ、前へ前へと焦り続けて流されていくと、永遠に達成感が感じられない。

大人になると褒めてもらえることなんてあまりない。
失敗したら怒られるけど、成功したって誰も褒めてくれない。
大人って寂しい。
頑張って作ったパワーポイントは1ページずつ採点して返してほしい。
良かったところがあれば赤ペンで花丸つけて一言コメント添えて返してほしい。
でもそんなの全然現実的じゃないと私は知っている。
何故ならば私は大人だからだ。
だから私は定期的に資格試験を受ける。

本当は宅建なんて全然いらないんだ。
宅地や建物の取引には興味がないし、仕事には役立たないし、給料だって上がんない。
私は勉強がしたいんじゃなくて「合格」のマークが欲しいだけ。
それだけだ。

やりたいことが見つけられないけど、努力してない状況に焦りを感じる。
何かになりたくて、なれなくて、他人を見てうらやむ。
「役立たない資格」というハリボテの武器は笑っちゃうぐらいダサい。
でもそんなもんのためにバカみたいに勉強していた自分は嫌いじゃない。
その時間は無駄じゃなかったと自分で自分を認めてあげることができる。
画期的で健康的な自己承認欲求の満たし方だ。

そんな一瞬の快感のために私はこれからもまた無駄な資格を取り続ける。

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