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雪が溶ける前に③

翌日、2022.3.5(土)
北仙台へ向けて、出発進行である。
例によって免許がとれない僕は、チンッと乗せてもらうだけである。

ちよくん、蕎麦とか食べる?
めちゃくちゃたべます。
むしろ大好きです。

連れてってくれようとしていたお店が残念ながらお休みで、前日、RYOJIさんはすでに行かれてたのに、ならば、やはりここ、との事で、水車生そば さんに連れて行ってもらった。

車を降り、半分凍った雪を踏みしめながら、入り口へむかいう。
そしてババンッ、とあった水車を張り切って動画におさめる、
あぁ、水車だ。(そのまま)

中は老舗な雰囲気。従業員の方の風貌も含めて、とてもいい情緒感。
メニューはどれもそそられて。

ここ発祥という、鳥中華。ざるそばのでかい版みたいな板蕎麦など。
なかなかこれない店だけに悩ましかった。
 ぼくは鳥そば(鳥中華ではなく←ないんかい。)か中板そば(中くらいの板そば、ようは普通の板そばだと多すぎる人にむけたもの、と思う。)で悩んでいると、
じゃあ、鳥そばたのみなよ、おれ中板そばにするから、ざるちょこ2つもらって食べよう。
と。なんとも優しい方です。
 その提案にアズスーンアズで甘えさせてもらい。どちらも食べることができた。

とても美味しかった。
そういえば、昔、親戚の家で年越しそばを手打ちしていて、それを一緒にさせてもらってた。
と、いっても、あの伸ばす棒でぐりぐりして遊んでいただけなのは言うまでもない。
 その、蕎麦の味を思い出した。ついでにその時の親戚の家、状況も脳裏に浮かんだ。懐かしいな。

この話をRYOJIさんにすると、
ここのそばはたぶん、十割そばなんだよ、と教えてくれた。
 わかってるふりを決め込もうかとおもったけど、
 すいません、十割そばてなんですか?と聞いた。ぼくはうどん屋に勤めていたが、そんな事も知らない奴です。(そら、やめた方がいい。)
 その質問にたいしても、ものすごく柔らかく返事してくれて、教えてくれた。

なんだか色々満たされて、いざ仙台へ。

いろんな話を聞かせてくれた。音楽を始めることになったきっかけと、その人物。子供の頃に抱いていた、大人への不信感。
 音楽人生におけるヒストリー。
 バンドや活動の変遷。いい事も寂しかった事も。
 言葉にすると安く聞こえるけど、ほんとにドラマがあって、歴史があって。当然、心の機微があって。

ものすごく変な言い方だけど、やっばりそうやんな、て思えた。
そんなにたくさん話たことがなかったRYOJIさんだけど、ほんとに今回お願いしてよかったなぁ。


音楽はじめたての、10代の頃よくコピーされてたのは、THE MODS。ぼくも大好きなバンド。前日の新幹線の中でも聞いてた。

どの曲が好きですか?カバーしてました?と聞くと、
 みんなだいたい 「激しい雨が」いくんだけど、
俺は「崩れ落ちる前に」だったねー。


ちょっと1箇所だけつきあってもらっていい?とRYOJIさん。もちろんです。

④につづく。

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