鹿児島へ。1日目。
初日。2024.2.8
新鳥栖から、鹿児島中央へ向かうホームで。
体が疲れているからか、鹿児島に向かうからか、その両方だと思うけど、昨夜から母親のことが思い出されて仕方がない。
子供の頃、鹿児島に来ると言えば、母方の兄の家、ほぼ一択。
それが僕にとっての田舎、鹿児島だった。
いろんな思い出があるけれど、どうしても最後の日の思い出、母の兄がおそらくもうすぐ癌で亡くなってしまうと言う、その時の事。
もうこれで最後だとわかっていたから、車の中で泣いていた母親のこと。思い出されて仕方がない。
古い家だったから。お風呂は五右衛門風呂。トイレはもちろん離れていて牛もたくさん飼育してた。だから、その兄は、通称、牛のおっちゃんだった。
そんなことを思い出してか、食卓でよく話をしていた。僕と母。
ある日、人の営みって何なんやろなぁと、独り言のように僕に問いかけて、僕は、残念ながら意味なんてない。だから好きなことをやったほうがいいし、行きたいところに行ったほうがいいよ、と少し強めの口調、なんなら吐き捨てるような口調だったと思う、そんなふうに言った。
今なら、ほんまやなぁ、て、一言でも付け加えてあげたらよかったなぁと心から思う。今でもよく思い出すシーンの1つ。
何のために一生懸命頑張ったり、我慢して働いたりしてきたんだろうなぁって、当然母親も思ったことがあっただろうし、今なら、もう少し優しく話ができたなぁと、思う。そして、そうしてあげたかったという後悔。
母が病室で書き残してくれた、最後のメッセージ。
あなた方2人の成長が、私の人生の全てでした。
母ちゃん。
僕の人生はなんだろう。
僕の人生は、なんだろう。
楽しいことをやり尽くして、この生きている時間を目一杯楽しんでみせる。楽しみたい。
それが答えだ、それしかない。ということはもう、随分と昔からわかってる。
けれど、拭いきれない寂しさが、ずっとある。
いや、きっと誰にでもある。
繰り返し、ではあるけど、その寂しさをどうしたらいいのかも、当然もうとっくにわかってる。
電車が、
九州新幹線が、きた。