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休職になった日

ある日突然、仕事に行けなくなった。

月曜の朝、電車の中で涙が一粒出てきた。そのうち止まらなくなって体を震わせてわんわん泣いた。

過呼吸になり、泣きながら会社に電話をかけた。その日のうちに通院しているクリニックで診断書をもらい、休職になった。

半年以上前から鬱の予兆はあった。

悪夢で夜中に何度も起きたり、仕事終わりに涙が出たり、自分責めが止まらなかったり、車に轢かれたいと思うことがあった。

音楽が聴けなくなった。出勤の時に真下を向いて歩くようになった。
何をやっても楽しくなかった。

だけど、ゆっくりゆっくり悪化していくから 自分がこんな状態であることに全然気付かなかった。

もっとやれると思ってた。
もっと頑張れると思ってた。

みんなの方がきついんだから、
私が弱音を吐いてどうするんだと思ってた。

先輩が仕事を抱えていたら、居残ってでも引き受けた。

上司が不機嫌だったら、気を遣って前もって動いた。

後輩が相談してきたら、気が済むまで話を聞いた。

仕事は何でも引き受けるもの。
率先して一歩先を読んで行動すること。

それが私にとっては当たり前だった。

きついけど、しんどいけど。
まだ大丈夫。

そう思ってた。

だけどその日、限界が来てしまった。

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