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突き詰めた結果、辿り着いたエンジニア職の求人内容5.0

いざ、採用活動を始めよう!と新年のタイミングで考えている企業様もいらっしゃるのではないでしょうか?

ファーストステップとして、いずれかの媒体への求人掲載、エージェントへのご紹介依頼 をするかと思います。

その「求人内容」を見て、募集ターゲットであるエンジニアがワクワクしていただけるのでしょうか?

その中で発見してきた求人票のより良い「書き方」を記載していこうと思います。

💡こんな人に読んで欲しいな
・いまいち求人票に何を書けばいいかわからない採用担当者
・これから採用活動を強化していきたいと考えている採用担当者


1. 案外記載しがちな求人票とは?


みなさん自社の求人票を見返してみてください。
下記のように書いていませんか?

・募集背景:人員不足のため
・この仕事で得られるもの:幅広い業務経験を積むことができます。

人手が足りないからといって、採用活動を始めることは自然ですが、募集背景にそのまま「人員不足」とだけ記載している企業様を多く拝見します。

🏢(企業)  :「人手が足りないから入社して欲しい!」
👨‍💼(求職者様):「是非入りたいです!」

と、応募してくれる方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。

もしあなたがGoogleやfacebookのような知名度抜群の企業の人事だとすると、募集をかければ間違いなく求職者様が集まるでしょう。

また、この仕事で得られるものに「幅の広い仕事ができる」と記載しているベンチャー / スタートアップ企業様はよくお見受けします。

このような求人内容であれば、他社との違いが明確にならず貴社の魅力が10分の1も伝えられないと思います。

では、どうすれば求人内容で他社との差別化ができるのでしょうか。

2. 求人票に書くべき内容

 エンジニア求人内容1.0 ~Categorize(項目)~

まずは、求人票の「項目」を洗い出してみましょう。

以下は、IT / Web業界の採用に強い転職サイトGreenの記入項目です。
媒体によって、書くべき内容は多少異なると思いますが、そこまで大きく異なるわけではないと思いますので、今回はGreenの項目を参考に見ていきましょう。

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青文字は、職種ごとに大きく内容が変わる項目かつ他社との差別化につながる要素です。この辺りは、記載必須項目かどうかにかかわらず職種別に記載すべき項目であると認識していただくと良いと思います。

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職種ごとに異なる項目以外は、企業として出すべき情報になると思います。
企業ごとの魅力の打ち出し方にご興味があれば下記のブログをご覧ください!

 エンジニア求人内容2.0 ~Information(情報)~

次に、(当たり前のことですが、)情報をできるだけわかりやすく記載することが重要です。

採用のご支援が始まる際にできるだけその職種について解像度を上げるためにヒアリングを実施しています。しかし急に「貴社の魅力はなんですか?」と聞いても具体的な魅力が出てこないことがほとんどでした。

そのため、エンジニアであれば知っておきたいであろう「使用技術や開発体制」などに関する情報をあらかじめ設計し、エンジニア採用準備シートに記入いただくことでより多くの情報を求職者様に届けられるようにしました。

その名も「エンジニア採用準備シート」です。

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👆エンジニア採用準備シートの1部です。

全体の構成は以下となっています。

(1)使用技術について
(2)開発体制
(3)開発メンバーについて
(4)福利厚生

こうして、求人票に何も書くことがないな・・と悩まれていた企業様もたくさん情報を引き出すことができました。

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・・・しかし、ここで気づいたのです。

より多く情報を出したものの、 これでは事実を羅列しただけにすぎないと。

🏢:「うちの使用技術はこうです、開発体制はこうです、開発メンバーはこうです、福利厚生はこうです!」
👨‍💼:「なるほど。他の企業も見てみよう」

イメージとしてはこんな感じでしょうか。

貴社が「著名な企業である場合」「他社比較した時に明確な強みや特徴を持つ場合」以外は、事実の羅列だけで採用につなげることは難しいと思います。

 エンジニア求人内容3.0 ~Attract(魅力)~

では、どうしたら事実の羅列だけではなく、より魅力がある求人になるか考えました。
そこでひらめいたのが「TIM」 です。

「ターゲット・インサイト・メッセージング」 この三つを略して TIM と呼んでいます。

 T:ターゲット
 I:インサイト
 M:メッセージング

採用広報という観点ですが、TIMについてはこちらのブログをご確認ください。

作成したメッセージングは、

・求人のタイトル
・スカウトメールのタイトル / 本文 

などに使用すると、他の企業との差別化を図ることができますし、ターゲットに刺さる魅力を打ち出すことができると思います。

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・・・ただ、また気づいたのです。

求人内容が魅力的だとしても、その企業に入る意味としては弱いのではと。

🏢:「うちの情報はこうです!魅力はこうです!」
👨‍💼:「この企業は十分魅力的。それなら自分が入社しなくても変わらないな」

スタートアップ / ベンチャー企業に入社する方は「何かを成し遂げたい」というような希望があるのではないでしょうか。(もちろん、人によって違いますが)

特にエンジニアは、「課題」があるプロダクトにこそ「魅力」を感じ、その企業に入ってその課題を解決することに興味があるというのです。

それは実際に実証されています。
2021年に、OpelaというATSの開発をインハウス化したのですがその際に採用できたエンジニアさんはOpelaの「課題」が多いことにワクワクし、ご入社くださいました。

 エンジニア求人内容4.0 ~Issue(課題)~

課題があることにワクワクするのがエンジニアなのであれば、求人票に課題を記載した方が良いのではないかと考えました。

・現在の開発組織 / プロダクトの課題
・どう解決していきたいのか
・そのためにどんなエンジニアが欲しいのか

この3つが求人票に盛りこまれていると、すごくわかりやすくないでしょうか?その企業に入社する意味がありますよね!

とはいえ難しいのが、「課題」の書き方です。

課題をしっかり記載している企業様はかなり少なく、また「人員不足」と書けばいいのか?と不安になった方もいるのではないでしょうか?

そこで使用したのが、DX Criteriaです。

DX Criteria
日本CTO協会が監修・編纂している企業のデジタル化とソフトウェア活用のためのガイドラインで、ソフトウェアエンジニアリング組織の健全な成長・経営目標の可視化・パートナーとのコミュニケーションなどに使っていただくことを目的に作成されています。
(https://dxcriteria.cto-a.org/より引用)

👇こちらがその項目の1部です。

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使い方については、こちらのページに大変詳しく説明が記載されています。

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・・・ただ、またまた気づいたのです。

🏢:「こういう課題を解決できる環境があります!」
👨‍💼:「この会社でスキルアップしてみたい!」

となる前に、そもそも貴社の求人をちゃんと見てくれるでしょうか?
もっと効果的な方法があるのではないか、と考えました。

 エンジニア求人内容5.0 ~Technic(表現技法)~

ここからは少々角度を変えてお話をします。

記載した「情報」「魅力」「課題」、それらがパッと目に入ってくるように、さらにニュアンスまで伝えられるようにするためには、伝え方はテキストだけではないと思います。

例えば、Forkwell。
エンジニア採用で利用されている企業様も多いのではないでしょうか?

実は、マークダウンが利用できるため「クリッカブルURL」や「画像」「動画」の埋め込みができます。
参考:Forkwellを運営しているgroovesさんの事例

内容の充実はもちろん、見た目のリッチさも加わるとより良い求人票になりました!

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最後に

改めておさらいです。

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今後また改善点が見つかればアップデートをしていきたいと思っています。

最後までご覧いただきましてありがとうございました!

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