八方美人
学生の頃はよくみんなに「お前はほんまに八方美人やな〜」と言われた
バカな僕は「八方美人」という言葉の響き的に、それを褒められていると勘違いして喜んでいた(アホ)
来るもの拒まず、誘いも早い者順で受けていたし、そもそも人間に優先順位を付けるという考え方をどうしても受け入れられなかった
ある時こういう話を友達にしたら、「でも誰かを犠牲にしてでも、自分にとって本当に大切な人を守らなければいけない時はあるんじゃない?」的なことを言われたことがある
この時私の間違った固定観念は打ち砕かれ、それ以来自分の生き方が少し変わった
仕事や学業にも優先順位があるように、人間にも優先順位は存在していた
誰彼構わずいい顔をしている自分を見て、「私にあの時してくれた優しさは実はみんなにもしているんだ」と悲しまれて本当に大切だった人を失ったり
目の前の人の要求を断れなかったがゆえに、本当に大切な人との先約を蔑ろにしたり
キリストやマザーテレサやナイチンゲールのように「目の前の人全てに優しくしたい」という自分ルールはそれはそれでとても大切な心構えであることは間違いない
でも、人生には「本当に大切な人を守るためにどうしても誰かを犠牲にしなくてはいけない時」は必ずある
八方美人が染み付いてしまった人は、いつ来るかわからないがこの先必ず訪れる、そういう人生のターニングポイントと言うべきシチュエーションが突然やってきた時の反射神経を鈍らせる
大切な人を傷つけてからでは遅いし、失った人の大切さは失ってから気づく
「断る勇気」とは本当に上手く言ったもので
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