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バーチャル社長 #21

バーチャル社長とは、ネット上のビッグデータを活用することで
社員、ステークホルダーとのコミュニケーションや経営を行う
人工知能が搭載された社長のこと。

以前の社長は、常に眉間にシワを寄せながら仕事をしていた。
そのため話しかけづらいオーラが醸し出され、
社員との距離感を遠くさせていた。
それが、コロナ禍も相まって
じわりじわりと業績にも影響が出てきていた。

そこで社長は、
緊急事態宣言下にできた時間を使って「AI社長」を開発。
社員には内緒で、試しに導入することにした。
蓋を開けてみれば、AI社長は大活躍。
以前から社内の課題であった業務効率化や権限委譲が捗り
事業も増収増益の見通しだ。

それに社員からは、
「社長は以前よりメールの返信が早くなり、
 今までしたことのない相談にも乗ってくれ
 おまけにフランクでジョークも面白い」と
評判も上々のようだ。

仕事を失ってしまった社長は
増えた資金をもとにTVコメンテーターのAI開発に着手した。

本日のお題:毒舌,ロボット

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