見出し画像

逃げの異動から攻めの異動へ。ポジキャリで見つけた私の価値、そして希望に満ちた未来。

 朝、夫と娘を保育園に送ると、家事はそこそこにパソコンを開く。

"Good evening, it's 8 a.m. in Japan, 7 p.m. in Ohio, let's get started."

 在宅勤務で朝の会議を終えると、食洗器と掃除機と乾燥機をセットして、急いで会社へ。

 メールを見てエクセルとパワーポイントを起動し、人と話して資料を作る。その資料を、上司や管理職や役員のオジサン達に見せてあれこれ言われる。

 夕方になると早々に退社し、家族のごはんを作り、お風呂のお湯を張る。すぐに夫が娘を連れて帰ってくる。そして二人で一緒にあわただしく夕方の世話をする。
 送迎の役割は大体半々だ。私は北米系の仕事なので朝が早く、会議が入ったときは送迎や家事を手伝えないことも多いが、夕方は基本二人とも家にいて、家事に全力を注ぐ。
 
 お世話が終わると、夫婦の会話もそこそこに手早くご飯を済ませ、再びパソコンを開く。
 1歳の子供がいるけど、時短勤務ではない。残してきた仕事のため半年でフルタイム復職したくらいだし、むしろ、重要プロジェクトの中心メンバーとして普通以上に働いていると思う。
 課内の人間関係は上司や同僚含め概ね良好、給与もそれなりで、産休前の去年は課内の業務表彰も受けるなど、部課長含めそれなりに評価もされている。

 "Hi, let me ask you some questions about…"

 北米からチャットが入る。もう21時、みんな起きてきたみたい。簡単に通話をして、自分の資料作成に戻る。
 あらかた仕事をして、パソコンを閉じると、23時。今日も自分のことをする時間はなかった。

 いつからかつけっぱなしのテレビから、「今日、誰かを嬉しくできた?」と皮肉のように自社CMが流れている。

"私は、今日、何をしていたのかな…"

 ふと我に返る。2018新卒で現在の会社に入社したけれど、かかわりたい事業領域(2輪車の研究開発)も、自分の専門性(電磁気)も関係無い間接部門に配属されてしまった。
  それでも、腐って評価を下げるのは癪だと思い、真摯に取り組んできたつもりだ。
 ただ、子供が産まれて、産休育休明けで職場に戻った私は今年で30歳。

"新卒時の夢、やっぱり諦められない…"

 間接部門で5年働いてきたので、直接部門に行くときには専門性は周りより何段も劣った状態なのは確かだ。なので、今持っている武器が何か明確にしてから次のステップに進みたいが、改めて考えると、この資料作成の日々の何が強みかわからない。
 もともと、社内公募の応募条件が入社5年目以降だったのでそのタイミングで異動を考えていたけれど…。

"私、これから、どうしたらいい…?"


今の私

 冒頭の私は、ポジキャリ受講前の、たった1か月前の私です。
当初は現職に見切りを付けていたので、”次の移動先の選定の軸が欲しい”としか思っていませんでした。
 しかし、トレーナーの永井さん(Twitter: https://twitter.com/kei_napo)との会話の中で、何も価値がなかったと思った現職でのキャリアを再発見し、次のキャリアへもっていく自分の武器の棚卸、やりたいことと家庭を大切にしたい気持ちのバランスと、期待していた以上の成果を出すことができました。

 また、トレーナーさんのリーディングで自分の形成してきたキャリアのとらえ方が180度変わったことで、自己効力感をもって肯定的な気持ちで日々の業務を行なうことが出来るようになりました

 すると、管理職から昇給試験の打診を受けたり、次の活躍の場について訪ねられる機会が出来たり、管理職と共同で他部署の部長や役員クラスからの仕事の依頼を直接こなすチャンスが巡ってくるなど、 前向きな姿勢に呼応するように、より責任ややりがいのある大きな仕事が巡ってくるようになりました。
 物事のとらえ方だけで周囲からの評価が変わる。そして、これまでの自分に自信を持った前向きな気持ちだからこそ、次のステップへも踏み出せる。

 ポジキャリで変われた私のことを少しだけお話しさせてください。

POSIWILL CAREERとの出会いやきっかけ

 ポジウィル様にたどり着く前に、転職サービス、コーチングサービス、キャリア面談等を受けましたが、いずれも求めるものではありませんでした。
 
 転職サービスは、転職という結論ありきで話が進むので、本当に自分が何をしたいのか見失いそうになりました。
 また、コーチングサービスでは、自己理解は深まったものの、それを踏まえて自分の環境でどう動けばよいか、明確にはなりませんでした。加えて、「やりたいことがあるのに家庭の維持を優先したいというのは、本気でやりたいことではないのではないか」との発言もあり、考え方に同意できないところもありました。
 会社でのキャリア面談も、今後望ましい平均的・安定的なキャリアを提案していただきましたが、それが本当に自分の求めるものなのか、疑問が残りました。

 この手の話は個人の考え方の傾向が強く出るので、人に相談しにくく、困っていました。例えば、私の母は貧しい家庭で育ち、シングルで私を育て上げたので、仕事は安定が第一、やりたいことという観点はまったくありませんし、そんな観点があることは理解しません。

そんなとき見かけた広告…”どう生きるかの整理が目的”

 試しに第三者のプロに話を聞いてもらおうかな…と思ったのが受講のきっかけです。

POSIWILL CAREER受講の決め手

 そのときちょうど大きなプロジェクトの役員報告前、忙しい中だったが、思い悩むところがあり資料作成の手が止まる毎日。 ぐちゃぐちゃした気持ちにケリをつけるため、ひとまず無料カウンセリングを申し込んでみた。
 面談当日は有休を取り、大好きなバイクに乗って、道の駅の温泉に行ってのんびり。家の中にいると親の自分を意識してしまうので、あえて外出先で無料カウンセリングに臨みました。
 温泉に入ったあと、きれいな晴れの日、芝生の前のベンチで藤棚を眺めながら、Zoomを起動して待機。

”ネガティブなことばかり伝えたくない、リラックスして話そう…”
”初対面の人がこんなに大きな(つもりの)私の悩みを理解してくれるんだろうか…”

時間になり、カウンセラーの石原さんとの会話が始まる。

 今の悩みを伝えると、一つ一つの内容を理解し共感したうえで、”こんな理論があり、こんなワークを通してこんな風に整理ができる”と、次々と今の悩みの解決の筋道を示してくださいました

最後に”早めに動いてくださいね!”との言葉。

 初めて会った人なのに、たった45分なのに、私の人生や生き方なんていう壮大な話に真剣に向き合ってくれたと感じられました。
 それと同時に、きっとこのポジウィルのサービスを通して、自分の軸を見つけ、今後の人生に生かせるとも感じました

 ただ、(受講後の今なら価値がわかるけど)安い金額じゃないんですよね、中古のバイクが一台買えてしまう笑
 一日悩み、それでも尚、今後の人生の基礎になるバイクより価値あるものを得られると思い、申し込みを決めました。

印象に残ったワークやトレーナーの言葉

 特に印象に残ったワークは、仕事理解ワークの実績・成果の棚卸です。
 2回目面談の自分の特性(思考性・仕事における強み)を見つけるワークでは、初めは筆がとまってしまっていました。

 正直自分の仕事は事務方で、技術部門業務に該当しないプロジェクトの雑務がすべて舞い込んでくるため、特に若手は感謝されない雑務に追われることが多く、さらに、コア業務もできないので、在籍年数のわりに成長を感じられず、そちらにばかり気を取られていました。
 しかし、「面談があるしお金もたくさん払ったんだから…」と、テンプレートに沿ってひとまずやったことを書き出して面談を迎えました。

 正直申し訳ない気持ちでいっぱいで始まった2回目面談でしたが、永井さんと話していると、どんどん自分がやってきたことが、”自分でなければ出来なかった”自分の良いところや秀でたスキルを生かした働きであることがわかりました。
 
 例えば、日米間の物管理の問題点の可視化や課長報告、日米の資料取り扱いプロセスの策定の業務は、他の若手は、米人とのやり取りの仕方に慣れておらず腹を立ててしまったり、朝晩の会話となることがストレスで対応出来なかったことです。
 これは、裏返すと、私は他の若手より米人の考え方や仕事の進め方に慣れており、朝晩の対応も苦無くこなしていたということです。

 また、私の今のメイン業務である他社との共同開発プロジェクトは社内で初の進め方であり、通常開発とは違う対応について、リスク分析をして、提案資料を作成するなど、一味違う業務をこなせたのは、きっとそれら、リスク分析や提案資料を作成する能力があったということです。

 さらに、役員などから、管理職経由で突発で資料の作成依頼が来るときもあります。抽象度の高い要望に対して、具体の数値を見ながら、操るといった、上位者が行うような業務も若手ながらこなしているといえます。

 つまり、私はこの5年間、必死に仕事をする中で、いろいろなスキルを身に着けていたのです。
 業務自体への認識も変わり、直接お客様を喜ばせる仕事ではないものの、より上流工程で、経営判断自体にかかわる数字を提案して、周囲の考えに影響を与えられる、重要な仕事だと考えられるようになりました
 永井さんとの会話がなかったら、PPTエンジニアの自分を肯定的にとらえることはできなかったでしょう。

 また、面談の中で、”偶発的キャリア形成”(計画的偶発性理論)という言葉を教えていただき、前向きになれました。
 簡単に言うと、キャリアはすべて自由に選べないものの、予期せぬキャリアを行動や努力でチャンスに変えていこうというものです。

 私は今まで、将来の目標を決めて計画を立て、それに向かってキャリアを積み重ねていくというものと考えていました。
 そこで、間接部門に配属されてしまった自分は失敗してしまったと思い込んでいましたが、それでも腐らず取り組んだことで、役員やプロジェクトのリーダー、部署の管理職の信頼や評価を勝ち取ってこれたのです。

 そして、そのチャンスをつかむための特性は下記のようなものがあげられます。

<計画的偶発性を起こす行動特性>
好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

 こんな素敵な特性を自分が持っていると気づけたことは、とても心が救われました。

POSIWILL CAREERとはどんな体験だったか?

 当初は、思いがけず配属された部署でなんとなく入社後5年間過ごしてきて、自分の思い描いていたキャリアから離れ、他の部署に配属された同期より劣ってしまったと後悔していた状態でした。
 しかし、仕事を通して得てきたスキルや表彰を受けた事実を棚卸し、改めて眺めてみると、思いがけず配属された部署でも腐らずにキャリア形成に努力してきた自分の姿が見えてきました。

 自分の頑張りを認められていなかったのは、自分だけだったのかもしれません。

 この変化は、自分の頭の中だけでグルグル悩んでいたときには得られなかったものです。
 また、ポジウィルに求めるアウトプットとして、次のキャリアに向けたアクションプランの策定がありましたが、これも想像以上のものでした。
 当初の想定では、“逃げ”の異動になると考えていましたが、それでは現職で得たものが何も無かったと認めるのと同義なので、きっとうまくいかなかったと思います。
 今は、異動を、逃げの手段ではなく、現キャリアとやりたいことを踏まえた次の活躍の場を探す手段と捉えています。
 考え方一つで、ここまで好転するとは思いませんでした。

 ポジウィルは、今の私にとって、コーチングサービス以上の存在です。まさに、人生の伴走という言葉がぴったり。
 悩んで病んでしまったり、うじうじと時間を無駄にするくらいなら、迷わずプロに課金したほうがよい。

 決して安くない買い物だけど、受講してよかったと思っています。

今後の展望や意気込みは?

 今後は、下期の社内公募の応募に向けた準備を進めるつもりです。
この目標はポシキャリを始める前を後で変わりませんが、それに向けたアプローチは、より確実なものになりました。

 当初は、管理職に面と向かって異動したいなんて言えないのでこっそり社内公募に応募しようかな、と思っていたのですが、一緒に仕事をしていく中で信頼関係が生まれ、「次の仕事は何がしたいの?」と会話ができるようになりました。
 そこで、直接、今のキャリアをもって自分のやりたい技術部門に行きたいということを話したところ、快く承諾していただき、「もし機会があれば移動先も探してみる」との言葉もいただきました。

 今後は、異動希望の仕事情報のヒアリングや、異動候補先の部長とのコネクションづくりを進んで行い、異動を確実なものにしたいと思っています。
 
 また、現プロジェクトのクロージングでしっかりまとめを作ることも、現部署での最後の実績として、「次に持っていけるお土産にするぞ!」という前向きな気持ちで取り組めています。

最後に

 最後に、担当してくださったトレーナーの永井さんには、改めてこの場を借りて、感謝の言葉を述べさせていただきます。
 永井さんはいつも、人にやすやすと話せない人生の悩みを語るにふさわしい信頼できる態度で面談に臨んでいただき、限られた回数の中で私が何をすれば"ポジティブ”なキャリアを歩めるか、真剣に考えてくださいました。

 私が当初ポジキャリのアウトプットとして考えていた異動先の選定それ自体以上に、本当に大切だったのは、自分のこれまでの頑張りを認め、前向きになることでした。
 それにいち早く気づき、根本から私の人生が”ポジティブ”に向かうよう伴走してくださった1カ月は、かけがえない時間でした。本当に、ありがとうございました!

POSIWILL CAREER:


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?