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人びとのためのMMT、第0部:ロマンティックMMT

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#マルクス

ロマンティックMMT−1:言語文化の障壁

ロマンティックMMT−1:言語文化の障壁

 どうでしょう、この「人びとのためのMMT 第0部 ロマンティックMMT」というマガジン名。

 本人は、なかなかいいな...と思っています。でもそれはおそらく、いや、ほとんど間違いなく皆さんがこの言葉から感じることとは別の意味においてです。

 ロマンティックの意味はしばし置いておいて、まずは言語の意味のズレそのものの話をいたします。

 あなたはたぶんMMTのことを謎なところが多い妙な理論だと

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ロマンティックMMT−26: マルクス-MMT⑧ 経済学批判2020への序説(4/n 記号・論理・デジタルな価値)

ロマンティックMMT−26: マルクス-MMT⑧ 経済学批判2020への序説(4/n 記号・論理・デジタルな価値)

 マルクス-MMTも八回目。イメージとしてはあと三回くらいでまとめたいかなと。

 ① 簡単!表券主義
 ② アンケート「資本主義って何ですか?」
 ③資本主義って何だろう
 ④資本論は救いの書?
 ⑤経済学批判2020への序説(1/n)
 ⑥経済学批判2020への序説(2/n ロマン主義の継承者)
 ⑦経済学批判2020への序説(3/n マルクスの弁証法=パスカルの怒り)

 前回は、マルクスの

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ロマンティックMMT−25: マルクス-MMT⑦ 経済学批判2020への序説(3/n マルクスの弁証法=パスカルの怒り)

ロマンティックMMT−25: マルクス-MMT⑦ 経済学批判2020への序説(3/n マルクスの弁証法=パスカルの怒り)

 ① 簡単!表券主義
 ② アンケート「資本主義って何ですか?」
 ③資本主義って何だろう
 ④資本論は救いの書?
 ⑤経済学批判2020への序説(1/n)
 ⑥経済学批判2020への序説(2/n ロマン主義の継承者)

新説?!マルクス=ゲーテ=パスカル 今回書きたいことは、マルクスやMMTによる哲学批判および経済学批判は、ゲーテによるニュートン批判やパスカルのデカルト批判と同じもの!という話に

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ロマンティックMMT−22: マルクス-MMT④ 資本論は救いの書?

ロマンティックMMT−22: マルクス-MMT④ 資本論は救いの書?

マルクス-MMTの四回目です。バックナンバーはこちら。

 ① 簡単!表券主義
 ② アンケート「資本主義って何ですか?」
 ③資本主義って何だろう

 前回は「資本主義という言葉は特に日本では曖昧になっている」という指摘をし、マルクスは資本論で「資本主義的社会の始まりとその破滅を記述した」という話をしました。さらに資本において「資本とは何か」という説明は、いちばん最後の章(第25章)にさり気なく

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ロマンティックMMT−21: マルクス-MMT③ 資本主義って何だろう?

ロマンティックMMT−21: マルクス-MMT③ 資本主義って何だろう?

マルクス-MMTの三回目です。バックナンバーはこちら。

 ① 簡単!表券主義
 ② アンケート「資本主義って何ですか?」

 みなさんアンケートありがとうございました(頂いたご意見は見つけ次第②の記事にリンクしていく所存)。

アンケートの意図 アンケートには小さな意図がありましたので、それを説明しておきます。 

 ①で説明した「表券主義」と「資本主義」という二つの言葉は同じ「◯◯主義」ではあ

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ロマンティックMMT−9: 日本の転倒した観念

ロマンティックMMT−9: 日本の転倒した観念

 本シリーズ。

 前々回(【MMTでGDP拡大論】に怒る論理)」ではGDPの拡大を目指すことを批判しました。

 そして前回(物でなく「ひとの命」に価値を!−インフレは目標にしては「いけない)は、インフレで経済を測ることの危険性を指摘しました。 

 実は、この二つの問題の底流にあるのは一連の「転倒した観念」です。

 転倒した観念なんてものが世の中の「主流思想」になっている!

 実はそのこと

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