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ロゴのデザインをコンセプトから考えるのが好きなのでしくみデザインのロゴを解説する

先日のイベントで、東京オリンピックのマスコットキャラクターをデザインした谷口さんをゲストにお呼びしたので、楽屋でいろいろお話ししました。

そのときに、しくみデザインのロゴってSとDでできてますよね、と言われ、そこからロゴのデザインって面白いよねー!!ってひとしきり盛り上がりました。

実は僕も、ロゴを考えたり解析したりするのが大好きなんですよね。ロゴができる前のコンセプトを創り出すところが一番好きかもしれません。
仕事としては受けませんが、友人や良いなーと思った人のロゴや名刺のデザインを趣味でやっています。

会社のロゴマークやアプリのアイコンは、時代的な流行なんかもあるのでどれが良いとか悪いとか一概には言えないんですが、ロゴから伝えたいことや雰囲気がぱっと読み取れたり、文字が隠れてたりしているのを見つけると嬉しくなります。

しくみデザインのロゴに込められた想い

しくみデザインのロゴは、途中で微修正が入ったくらいで創業以来15年くらいほとんど変わっていません。立ち上げる時に自分たちでコンセプトからデザインまで全部やったので、最初のプロダクトみたいなものですね。

しくみデザインの創業時のメンバーの役割はこんな感じでした。

代表(僕):コンセプト & デザイン(サブ) & 開発(サブ)
デザイナー:デザイン(メイン) & WEB制作
エンジニア:開発(メイン)  & 作曲・音楽制作

デザイナーとエンジニア(九州芸工大の後輩達)と一緒に創業したんです。
というか、彼らの才能が起業する要因の一つでもあるわけなんですが、それはまたいつか書きますね。

僕はデザイナーとしてはサブですが、コンセプターとしてはメインなので、コンセプトとラフイメージを担当です。あとはキッチリとデザイナーが仕上げてくれます。

しくみデザイン自体のコンセプトと、ロゴで表現したいことは次の通り。

ビジョン:「みんなが笑顔になるしくみをデザインする」
事業内容:今まで経験したことのないような楽しい体験を提供する

・笑顔=楽しい と定義。
・とにかく楽しさがあふれるように。
・起業のきっかけが「神楽(KAGURA)」というメディアアートなので、それも想起できるようにしたい。
・Shikumi DesignなのでSとDはどこかに忍ばせたい。
・コーポレートカラーは白黒(※)なので、極力シンプルに、一色で。

※しくみデザインはカラフルなイメージだとよく言われますが、いろんな色を全部混ぜたら真っ黒(減法混色)と真っ白(加法混色)になるので白黒にしました。

ロゴに落とし込む

・どれくらい楽しいかと言えば、小躍りしちゃうくらい楽しい!
・神楽(KAGURA)は踊って演奏する楽器アプリ
・主役はテクノロジーじゃなくて人間
・SとDは入れる

そんなわけで、S手にDを足にして踊っている人をデザインしました。手描きのラフをデザイナーの中村誠に渡したら、こんな感じでバリエーションがいろいろ出てきました。

・・・違い、わかります?
手の先と足の先のカタチやバランスが微妙に違うんです。
躍動感が感じられるように。手足の先のディテールを調整しています。最初と最後だけ並べてみましょう。

そして、バランス調整等々をして完成したのがこれ。

躍動感と、それでいて落ち着きもある・・・と思いませんか?
そしてこの手足先が、文字(ロゴタイプ)に活かされます。

そして実はこれ、全てのアルファベットが制作されていたんです。

こういう、必要かどうかわからないディテールまでちゃんとできるってすごいことなんですよね。
・・・あ、偉そうに解説してますが、コンセプト以降は僕はタッチしてません(笑)。後からデザイナーから聞き出しました。

そんなわけで、完成したロゴとロゴタイプを組み合わせたのが、いつものしくみデザインのロゴです。

うーん、落ち着きますね!!
以上、ロゴ解説でした。

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