電子音楽奏者はいかにして身軽な儘にステージの間を埋めるのか?
こんにちは、中村椋です。
皆様はライブというものをご存じでしょうか。
もしまだライブをご存じない、興味はあるけど行ったことが無いという方は是非一度体験してみて下さい。
きっと新しい世界がそこに待っていますよ。
~中略~
今回は、テクノ系の音楽をやられている方がいつか直面する問題、
「PC一つでライブを行うにあたって、いかにして間を持たせるか」について語ります。
ぶっちゃけPCから音源を流して、それに合わせて歌えば成立しちゃうけど
なんか間が持たなくて辛いよ~
何か置きたいよ~という方に向けた記事です。
この記事のターゲット
・電子音楽奏者
・DAWで同期を流して歌を乗せれば完成するような音楽をされている方
・石油王ほどの潤沢な資金が無い方
・移動手段が公共交通機関、あるいは徒歩の方
・機材が少なすぎてライブの間が埋まらない、何かで間を埋めたいと思っている方
評価基準
・間埋め度:☆☆☆☆☆
・コストの低さ:☆☆☆☆☆
・持ち運びやすさ:☆☆☆☆☆
機材案
➀ギター
・間埋め度:★★★★★
・コストの低さ:★★☆☆☆
・持ち運びやすさ:★★★☆☆
ライブハウス界において最強の楽器。
ギタースキルを持っている方は実践導入を真っ先に検討すべき。
その利点は何といっても"分かりやすさ"
誰がどう見ても「あ、ギターを弾いてるな」と理解できる。
当然だ、ライブハウスでギター持ってステージに立っている人間ほどわかりやすいものは無い。
ただし足元の機材には気を付けられたい。
要塞のようなボードを組むのはロマンではあるが、いつかそのロマンが自らを滅ぼす日が来ないとは限らないのだから……
➁キーボード
・間埋め度:★★★★☆
・コストの低さ:★★★☆☆
・持ち運びやすさ:★★☆☆☆
ギターと双璧をなす楽器界の重鎮。
鍵盤数はパフォーマンス、つまり間埋め度に深く関わり、
多ければ多いほど間が埋まる感じがするが
その分だけコストが高くなり運搬が困難になる。
さらに演奏中自由に動けないのでパフォーマンスという点ではギターに一歩及ばずだろうか。
とはいえギターは「ギターの音」が出るという先入観があるが、
キーボードはある程度何の音を出してもおかしくない感じがするという利点がある。
ギターでシンセの音を出しても観客に伝わりにくいじゃん。
キーボードならシンセだろうが効果音だろうがあまり違和感が無いんじゃなかろうかということ。
③シンセ、モジュラーシンセ
・間埋め度:★★☆☆☆
・コストの低さ:★☆☆☆☆
・持ち運びやすさ:★☆☆☆☆
電子音楽との親和性最強。ロマンの塊。
俺もいつかやりたいマシンライブ
ネックはやはりそのサイズとコスト、とっつきにくさにある。
さらにライブでは観客側に「今何をしているか」が伝わりにくい場合があり、
見せ方はよく考えなければならない。
でもいつかはやりたいマシンライブ。かっこいいもんな。
④レーザーハープ
・間埋め度:★★★★☆
・コストの低さ:★★★☆☆
・持ち運びやすさ:★☆☆☆☆
レーザーハープ人口が増えすぎても面白くないのであまり真似しないでください!
というのは半分以上嘘。
ただし気を付けなければならない、初めてのライブハウスにレーザーハープを持ち込むとスタッフさんに滅茶苦茶驚かれる。
あとスモークマシンが無いライブハウスは持ち込み必要なので要注意。
レーザーハープの利点はまさにレーザーにある。
レーザー自体はコンパクトなのに電源を入れればそこには無限遠のグリーンラインが発生する。
つまり「持ち運びのサイズ:演出時のサイズ」のパフォーマンスが非常に良いのだ。
これだけ見ると最強に見えるだろう。
しかしレーザーハープはレーザーだけで構成されているのではない。
躯体やケーブル類などで結局はなかなかなサイズになってしまうのだ。
だから若者よ、レーザーハープを使うな。
⑤ドラム
・間埋め度:★★☆☆☆
・コストの低さ:★★★★★
・持ち運びやすさ:★★★★★
これはライブハウスに置いてあるドラムを拝借して叩くという案である。
持ち物はスティックくらいなので持ち運びについてはもう最強。
ただし一種出オチみたいなパフォーマンスなのでライブ全曲通してドラム叩きながら歌うのは厳しいだろう。
ましてや本職のドラマーでないのならなおさら。
ちなみにライブハウスのドラムを借りることになるので、場所によっては機材費が発生することがある。
ご注意を。
⑥踊れ
・間埋め度:★★★★★
・コストの低さ:★★★★★
・持ち運びやすさ:★★★★★
・難易度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
じゃあ結局どうすればいいのよ
ギター弾けるならギター
キーボード弾けるならキーボード
多少の荷物を我慢できてロマンを追い求めるならシンセ
馬骨の誹りを受けても気にしないならレーザーハープ
手軽に一発ぶち込むならドラム
とにかく荷物を増やしたくないなら踊れ
番外編(その他の解決策)
・マイクスタンドをたくさん立ててみる
・カオスパッド等見た目が良いエフェクターをマイクスタンドに取り付けて宙に浮かしてみる
・旗とか幕とかを垂らしてみる
・いっそVJやっちゃえ