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寫残録045_期限切れフィルムと二眼レフ

最近、中判カメラと期限切れフィルムを使った。
どちらも、久しぶりだったので、ひとり言を。

久しぶりに

フィルムの整理をしていると、120フィルム=ブローニーフィルムの期限切れが数本あることをあらためて認識した。
二眼レフをはじめ、カメラの状態を維持するために定期的にシャッターを切ってはいたが、最近使っていなかった。
この数年、幾つかの中判カメラとお別れをして、手元の中判は二眼レフとトイカメラの2台となった。そして、フィルムが高騰するなかで、トイカメラでブローニーを使用することの躊躇。また、最近メインのお散歩写真で、二眼レフを持ち出すことのためらいもあったことが、使っていない理由だ。

11年前のフィルム

使用期限が2011年のフィルムに、値札が付いていた。
KodakのPORTRA160NCが580円、FUJIFILMのPRO400Hが750円(購入したお店は、定価に近い値段で売っていたように記憶している)。
11年前も「フィルムの値段が高いなぁ」と、思っていたが現在は高騰が止まらないので、これ以上値段が上がらず、種類も維持してほしいと思う。

今回のブローニーは、家のなかでも陽が当たらず、比較的温度も上がらない場所に置いてあったものだ。とはいえ、どの程度使える状態なのかは正直わからなかった。
私は、35mmフィルムを出来るだけ冷蔵庫に保存している。出来るだけ=奥さんに怒られない程度が基準だ。
もったいないが、ブローニーは冷蔵庫に入れていなかった。ナゼかは記憶にない。

出番ですヨ

日差しの気持ち良い季節になってきた。
このことが、期限切れフィルムを楽しむに、最適だと考えている。
思い切って二眼レフを相棒に、期限切れから11年経過したフィルムを試しにお散歩写真を楽しんでみた。
前日、「どこを撮ろうか」、「どこに行こうか」・・・川沿い、自宅周辺の公園などと考えた末に、いつもの街なかのお散歩とした。
「フィルムが使えるかわからないし、いつものスタイルをかえることもないか」と。

普通に写った

二眼レフを首から下げてのお散歩写真、すれ違う人にはカメラが目立つようで、いつもより目が合う頻度が高かった。なにより、普段は声をかけられないが、2人ほど声をかけられた。
久しぶりで、最初の数枚は露出やピントを合わせるのに少し時間を要した。数枚ですぐに感を取り戻したが、「しばらく使わないとダメだな」と最後まで反省した次第だ。

そして写りのことだが、“普通”に撮れていた。
11年も経過しているフィルムとは思えないほど“普通”だ。もっと期限切れの“味”が出ると思っていたが、思いのほか保存状態も悪くなかったようだ。

トップの写真 今回最初の一枚であり、久しぶりの一枚


もっとこのカメラで写真を撮りたい

期限切れも期限内も、ブローニーフィルムがそれなりにある。カラーもモノクロも手元にある。
今回撮影時に感じた“ダメだ”は、撮っていて楽しめなかったことが要因と思う。

二眼レフでの撮影は、お散歩写真だけでなく、もう少し“撮るぞ”感をもって楽しみたい。
普段のお散歩写真と違ったスタイルで。
12枚に想いを込めて。


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