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夢を見ることは悪いこと?


Holaスペインバスクでプロを目指すサッカー選手中川海です。

今回は先週起こったスペイン人との出来事について書いていきます。


とある試合を観戦した帰り道、歩いていると

同じエージェントの日本人選手のチームの監督と会いました。

話しながら歩いていると、
これから友人と食事するけど一緒にどう?と誘われました。

スペイン人に囲まれて食事する機会は貴重だと思い行くことにしたのが地獄の始まりでした…


食事会はその監督の友人の誕生日会で、
20人を超える人が集まり、

さらに殆どの人がお酒によって完全に出来上がっている状態でした。
(Están loco…って感じ笑)


彼らは他にも客がいる店内で大声で歌い続け、
酒をこぼし、
自分の向かいに座っていた2人組はふざけ合いから今にも喧嘩に発展しそうな雰囲気。笑

店員さんからも何度か静かにしろと注意を受け、
近くにいた老夫婦は頭を抱えていました。

僕もこんなことになるとはと思い、
早く食事を済ませて帰ることばかり考えてました。笑


そんな中、

斜め向かいに座っていた男からスペインでの今後の目標は?と

珍しく真面目な質問を受けました。

僕は迷わず

Quiero ser futbolista profesional aquí
ここでプロサッカー選手になりたい

と答えました。


すると、スペイン人はこいつまじかという顔をし


今どのくらい給料もらってるの?
チームは?

と質問を続けてきました。


それに答えると、

厳しいと思うけどまぁ頑張って。

というようなニュアンスでやり取りを終えました。


以前からエージェントの方に聞いていましたが


スペイン人は良くも悪くも現実主義である。

特にサッカーにおいては

小さい頃から首を切られるような環境でやってきているのため

自分に実力があるかどうかはすぐにわかるというのだ。


確かにビルバオにある全ての街クラブがアスレティック・ビルバオ(以下アトレティ)と提携していて

いい選手は引き抜かれていく環境なのだから

分かりやすいかもしれない。


でも、僕としては人間どんな時でも目標を持って行動し続けていれば
成長が止まることはないと思うので

それらが夢を諦める理由にはなりません。

と言うか、日本人の僕はどう頑張ってもアトレティには入れないですからね。

まぁ、でも彼らが現実主義になる気持ちもよく分かります。
僕のチームメイトにもアトレティのユースをクビになった選手が何人かいますし

その挫折は僕には想像がつかないものなんだろうと思います。




自分がプレーしているカテゴリーの選手は
ほとんどがプロを目指しておらず

昇格と降格の可能性がなくなった今

練習の雰囲気はかなり緩くなっています。

それでもプロを目指している僕は

彼らと同じ熱量でやっていてはいけないし

食事会で話した男のように

プロになるなんて…

みたいに思われても構わない。

どんな時も自分だけは自分を信じてやっていこうと思います。


スペイン人の彼らは小さい頃から勝負の世界で育ってきて

良くも悪くも現実が見えている。


大学を卒業してからスペインに来た僕にとっては

まだまだサッカーにおいて知らないことが沢山あり
その分だけ成長できるチャンスがあります。

できないことや課題があるということは

もっと成長できる証拠


これからもスペインでプロになるという目標をブラさずにやっていきます!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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