代わりなどいくらでもいる世の中で存在意義を見出す
"頑張っているのは分かるけどカイである必要はないのかなと思った"
大学時代に自分の試合を観に来てくれた母親から言われた正直な感想です。
当時はイラッとして、素人に何が分かるんだよ!的なことを言った記憶がありますが、
自分でも何となく分かっていたことだからこそ余計にイラッとしたんだと思います。
何より素人の感想とプロの解説は受け入れた方がいいとどっかで聞いたことがあるので、
そういう正直な感想は有り難く聞くようにしています。
あと、自分のサッカーを1番観てきたのは間違いなく母親なので、
自分のプレーとか特徴を誰よりも知っている気がします。
トライアウトという立場
そして現在、自分はスペインのとあるチームでトライアウトを受けています。
昨シーズンまで在籍したチームとカテゴリーは同じですが、
昇格してきたチームのため選手の質はかなり落ちます。
普段の練習でも余裕を持ってプレーできるし、
正直、契約できない方がおかしいと感じるほどです。
ただ未だ契約には至らず、、
監督からは多分契約する。という風に言っていただいたが、
正式にサインするまで何が起こるか分からないから安心はできません。
そんな日々の中で、
チームが自分と契約する必要性について考えました。
選手登録にはお金がかかるし、自分のカテゴリーでは選手への給料も少しではあるが発生します。
ただの良い選手では契約する理由にはならないのです。
代わりなんていくらでもいる。
自分と契約しなくても同じポジションにはすでに良い選手が揃っているため
例え、獲得しなくてもチームが困ることはないだろうと思います。
もちろん、自分が加わればチームにプラスになれる自信はあります。
ただ、サッカー人生で自分が代えのきかない選手だったのは小4までで、
小5で入った横河のジュニアではとにかく周りの上手さに驚き、ついていくのに必死でした。
全国大会がかかった試合ではスタメンで出るも、前半途中で交代。
チームは全国出場を決めましたが、あの時すでに感じていた気がします。
ジュニアユースでは3年時に10番を背負うも、
関東大会をかけた試合、ビハインドの状態で途中交代。
代わって入った後輩(現Jリーガー)が同点ゴールを決めるなど、
圧倒的な自分ではない感がありました。
ユースでも3年時に、10番を背負いプレーするも全国行きをかけた試合で再び途中交代。
それでもまだ10番を背負っていたことや、
チームの中で一番シュートが上手いということで自信がなくなることはありませんでした。
しかし、大学に行き現実を突きつけられました。
自分より得点能力の高い選手が沢山いました。
自分より足元の技術が高い選手が沢山いました。
自分よりサッカーに対して真面目に取り組む選手もいました。
組織の中で、これなら1番と言えるものがなくなったように感じます。
そして言われた母親からのあの言葉。
普通の人なら心が折れていたでしょう。
それでも未だにサッカーを続けています。
自分はそういうところはもしかしたらメンタルが強いのかもしれません。笑
自分の存在意義
では、代わりや自分より能力のある人が沢山いる中で
自分の存在意義は何なのか。
僕は『チームへの愛情と責任感』だと思います。
これは横河武蔵野の育成で8年間過ごした自分だからこそ
クラブに対する気持ちの大切さを知っていると思います。
このクラブのために戦いたい、このクラブで上に行きたい。
自分を育ててくれた、獲得してくれたクラブへの感謝をプレーで表現する。
という気持ちは常に持っています。
そして、責任感。
世界中探せば、自分より良い選手なんて沢山います。
そんなの分かっています。
でも、世界一と言われるメッシやC.ロナウドは僕の試合に出場することはできません。
自分がプレーする試合、
スタメンなのか、ベンチスタートなのか様々ですが、
ピッチに立ったらやるのは自分です。
監督が戦術を決めたり、指示を出したりしますが
最後の最後にプレーを選択するのは自分です。
そこに対する責任感を持つこと、
それを理解していることが少なくとも自分の良さではあるのかなと感じます。
良い選手とは
自分の思い描く良い選手とは点を決めることができる。チャンスメイクができる。チームを勝たすことができる。
ずっとそんな感じでしたが、
それに加えて
ボールを失わない選手。
ボールを奪える選手。
というのもかなり重宝されると思います。
サッカーは基本的にボールを持ってる側が攻撃を仕掛けるので、
そのボールを失わないことや奪えるというの能力は重要です。
中盤をやることの多い自分は特にその能力が必要となります。
ボールを失わない。
失っても奪い返す。
サッカーを始めた頃なら当たり前にやっていたことです。
いつになっても、どの国でも、カテゴリー問わず、
結局はコレなんだなと。
代わりがいくらでもいる世の中で存在意義を見出すために
ボールを失わない。
奪われたら何としても奪い返す。
まずはそこを一つのテーマにして今シーズン戦おうと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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