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"私たち"にとって重要な意味を持つ"月"

"月"は年月の"月"です。

卑近な例で行くと、関東の大学長距離関係者にとって大きな意味を持つのが「箱根駅伝」。そして、その開催時期である1月2日、3日はとても存在感が大きく、チームとしてのサイクルはどうしてもそこを中心に回っていきます。

12月くらいから箱根駅伝に向かって様々な動きもありますし、メディアを始め、取材やファンの方々が書く予測や応援など、一色に染まっていく雰囲気の下、年末も年始も関係なく"箱根"に向かってひた走るようになります。

同じ様に、学生三大駅伝なら、出雲が10月、全日本11月ですので、夏合宿が"特別"になりますし、出雲から「駅伝シーズン開幕!」という印象があります。

予選会校でも「箱根駅伝出場」を大きく掲げるチームは、10月の予選会が重要で、その月が"特別"。1年のサイクルはそこを見据えて回っていきます。

関東でも、箱根駅伝中心でない(予選会含む)チームもありますし、関西など、他の地域における大学駅伝と言えば「全日本」が中心だったり、地域によって、チーム毎に異なる部分ももちろんあります。

また、同じ"陸上競技部"だって、スプリントにとっての重要な月と長距離は違いますし、中長距離でもトラックと駅伝では異なります。


これに加え、高校と大学、社会人でも違います。

実業団(長距離)ならニューイヤー駅伝(1月1日)を中心にチームは1年が周り、合間を縫ってマラソンやトラックに取り組む選手が多い。世界選手権やオリンピック等があれば少し事情が変わりますが、チーム全体の雰囲気ではあくまで"個人"のビッグイベントになりがち。


年間計画、プランを策定するうえで、どうしてもこの「重要な月」というのを中心に物事を考え、決めていく。何か別の大きな事業や、違う方向に目を向けさせようと考えるなら、仕組みごと変革しないとそうは簡単に覆らないほど強固。

これがチームの結束を生むし、個人の摩擦を生んだりもする。
伝統やチームのノウハウ蓄積も大きく変革することが多い。
それを期待して指導者、GMや旗振り役を招聘することも多く行われている。(私もその一人です)トップ次第でチームが大きく変わるのも、そういった部分が一因だったりもします。

競技者としても、中学(場合によっては小学校)→中学→高校→大学→社会人と競技歴を重ねる度に重要な月が変わり、意味の持ち方が変わり、経験も陳腐化する。

こういったことを理解、考えていたり、していないのとでは競技への携わり方も違ってくるように感じる。

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