中田健太郎|All Books Considered

福岡県糸島市で2022年3月オープンの本屋「All Books Considered」…

中田健太郎|All Books Considered

福岡県糸島市で2022年3月オープンの本屋「All Books Considered」の裏話。ABCで覚えてください。 中の人:中田健太郎(九州大学共創学部2年) Instagram:@a.books.c

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    それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと

    「イエスは黒人なのだ! ブラックパワーは福音だ」黒人神学の泰斗、ジェイムズ・H.コーンに学ぶため、二七歳の筆者はNYにあるユニオン神学校の門を叩いた。教室にさざめいたハレルヤ。ブラック・ライヴズ・マターという仲間たちの叫び。奴隷制以来、四〇〇年に及ぶ苦難の歴史に応答することはできるのか? 魂をゆさぶる言葉の旅。 目次 プロローグ 第Ⅰ部 400Years 1 褪せた本 「キリスト教神学とは解放の神学である」 2 秘密のトンネル 「マルコムを忘れてしまえば、私たちはキングまでも誤って記憶してしまうぞ」 3 土曜日の霊性 「スマートなのは、携帯電話だけでいい」 4 タワーと闘え 「でもペテロは誰なの。あなた?」 第Ⅱ部 Find Your Voice 5 アリマタヤのヨセフ 「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」 6 自分の声 「説教できないものを書きたくはない」 7 最後の授業 「もし何かを始めたなら、もう後戻りすることはできない」 8 誰にも言わないと言ったけれど 「憎しみは担うに重すぎる荷物となる」 9 コロナ禍の覚書 「世界の救済は、不順応にかかっている」 エピローグ 謝辞 参考文献・解説 榎本 空 (エノモト ソラ) (著/文) 榎本 空(えのもと そら) 1988年,滋賀県に生まれ,沖縄県伊江島で育つ.同志社大学神学部修士課程修了.台湾・長栄大学留学中,C・S・ソンに師事.米・ユニオン神学校S. T. M 修了.現在,ノースカロライナ大学チャペルヒル校人類学専攻博士課程に在籍し,伊江島の土地闘争とその記憶について研究している. 翻訳書にジェイムズ・H・コーン『誰にも言わないと言ったけれど――黒人神学と私』(新教出版社,2020年).寄稿に「“痛みにあふれた愛”のムーブメント――黒人解放の神学とBLM運動」(「こまくさweb」2020年11月4日付),「ガラクタの山を証すること」(『世界』2021年2月号)など.
    2,200円
    All Books Considered
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    とるに足りない細部

    1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。 この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。 ――村田沙耶香氏(作家) かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。 ――西加奈子氏(作家) *2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。 アダニーヤ・シブリー (シブリー,アダニーヤ) (著/文) 1974年、パレスチナ生まれ。2009年、39歳以下の有望なアラブ作家39人を選ぶ「ベイルート39」に名を連ねる。23年、本作で独リベラトゥール賞を受賞するも、主催者により授賞式は一方的に中止された。 山本 薫 (ヤマモト カオル) (翻訳) 1968年生まれ。アラブ文学研究者。パレスチナを中心に、文学・音楽・映画の研究・紹介を行う。共編著に『言語文化とコミュニケーション』、訳書にハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』。
    2,200円
    All Books Considered
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    悲しい曲の何が悲しいのか

    悲しい曲で人は悲しくはならない―― 心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。  美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。    本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。 目次  はじめに 第1章 音楽美学と心の哲学  1 聴取経験の分析   問題となる聴取経験/情動とのアナロジー/概念分析と心の分析  2 音楽美学の自然化   哲学的自然主義/反自然主義に関して 第2章 「美しい音楽」は人それぞれ?  1 基本概念の整理   判断と経験/美的判断と美的経験/美的性質と非美的性質  2 実存性と客観性を分ける   客観主義と主観主義/色をめぐる議論 第3章 「美しい音楽」の客観性  1 正しい美的経験の条件   ゼマッハ/ウォルトン  2 なぜ評価が重要なのか   ゴールドマン/レヴィンソン/ベンダー/評価と行為 第4章 心が動く鑑賞  1 情動とは何か   身体反応の感じ/感情価/評価  2 情動なしに「鑑賞」できない   感受性の学習 第5章 心が動けば聴こえが変わる  1 知覚と情動は独立か?   認知的侵入可能性/知覚と情動の複合体  2 考えることと感じること   情動以外の評価的状態/美的判断の個別主義 第6章 音を見る、音に触れる  1 音はどこにあるのか   出来事としての音/誰もいない森で木が倒れたら音はするのか  2 現象学と知覚システム   音が定位する場所/環境を聴く/知覚のマルチモダリティ 第7章 環境音から音楽知覚へ  1 音楽とは何か   芸術としての音楽/合目的性の鑑賞  2 音楽を見る、音楽に触れる   音楽パフォーマンス/マルチモーダルな音楽鑑賞 第8章 聴こえる情動、感じる情動  1 音楽の悲しみと聴き手の悲しみ   表出的性質/問題点の整理/問題となる事例   表出的性質に関する四つの理論  2 表出説と喚起説   作者の情動と表出的性質/聴き手の情動と表出的性質 第9章 なぜ悲しい曲を聴くのか  1 二つの問題と音楽情動   負の情動のパラドックス/対象の欠如/キヴィーの音楽情動  2 悲しむべきことがあるのか   情動と気分の違い/自分の情動を間違える 第10章 悲しい曲の何が悲しいのか  1 類似説とペルソナ説   類似性と擬人化傾向/想像と物語的解釈  2 二つは本当に対立しているのか   表面上の対立点/擬人化と想像の違い/高次情動の表出性 結論 美学の自然化 あとがき 文献一覧 源河 亨 (ゲンカ トオル) (著) 2016年、慶應義塾大学大学院にて博士(哲学)を取得。現在は、慶應義塾大学文学部・日本大学芸術学部・立正大学文学部にて非常勤講師。専門は、心の哲学、美学。 著作に、『知覚と判断の境界線――「知覚の哲学」基本と応用』(慶應義塾大学出版会、2017年)。訳書に、セオドア・グレイシック『音楽の哲学入門』(慶應義塾大学出版会、2019年、共訳:木下頌子)、ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる――情動の身体知覚説』(勁草書房、2016年、単訳)、ウィリアム・フィッシュ『知覚の哲学入門』(勁草書房、2014年、監訳:山田圭一、共訳:國領佳樹・新川拓哉)、など。
    2,750円
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    それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと

    「イエスは黒人なのだ! ブラックパワーは福音だ」黒人神学の泰斗、ジェイムズ・H.コーンに学ぶため、二七歳の筆者はNYにあるユニオン神学校の門を叩いた。教室にさざめいたハレルヤ。ブラック・ライヴズ・マターという仲間たちの叫び。奴隷制以来、四〇〇年に及ぶ苦難の歴史に応答することはできるのか? 魂をゆさぶる言葉の旅。 目次 プロローグ 第Ⅰ部 400Years 1 褪せた本 「キリスト教神学とは解放の神学である」 2 秘密のトンネル 「マルコムを忘れてしまえば、私たちはキングまでも誤って記憶してしまうぞ」 3 土曜日の霊性 「スマートなのは、携帯電話だけでいい」 4 タワーと闘え 「でもペテロは誰なの。あなた?」 第Ⅱ部 Find Your Voice 5 アリマタヤのヨセフ 「黒人以外の人間が、黒人の背負ってきた苦しみや痛みを理解するのは難しい」 6 自分の声 「説教できないものを書きたくはない」 7 最後の授業 「もし何かを始めたなら、もう後戻りすることはできない」 8 誰にも言わないと言ったけれど 「憎しみは担うに重すぎる荷物となる」 9 コロナ禍の覚書 「世界の救済は、不順応にかかっている」 エピローグ 謝辞 参考文献・解説 榎本 空 (エノモト ソラ) (著/文) 榎本 空(えのもと そら) 1988年,滋賀県に生まれ,沖縄県伊江島で育つ.同志社大学神学部修士課程修了.台湾・長栄大学留学中,C・S・ソンに師事.米・ユニオン神学校S. T. M 修了.現在,ノースカロライナ大学チャペルヒル校人類学専攻博士課程に在籍し,伊江島の土地闘争とその記憶について研究している. 翻訳書にジェイムズ・H・コーン『誰にも言わないと言ったけれど――黒人神学と私』(新教出版社,2020年).寄稿に「“痛みにあふれた愛”のムーブメント――黒人解放の神学とBLM運動」(「こまくさweb」2020年11月4日付),「ガラクタの山を証すること」(『世界』2021年2月号)など.
    2,200円
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    とるに足りない細部

    1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。 この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。 ――村田沙耶香氏(作家) かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。 ――西加奈子氏(作家) *2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。 アダニーヤ・シブリー (シブリー,アダニーヤ) (著/文) 1974年、パレスチナ生まれ。2009年、39歳以下の有望なアラブ作家39人を選ぶ「ベイルート39」に名を連ねる。23年、本作で独リベラトゥール賞を受賞するも、主催者により授賞式は一方的に中止された。 山本 薫 (ヤマモト カオル) (翻訳) 1968年生まれ。アラブ文学研究者。パレスチナを中心に、文学・音楽・映画の研究・紹介を行う。共編著に『言語文化とコミュニケーション』、訳書にハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』。
    2,200円
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    悲しい曲の何が悲しいのか

    悲しい曲で人は悲しくはならない―― 心の哲学を利用した美学の観点から、「音」とは何か、「聴取」とは何なのかを考察する。  美しい音楽を聴いたとき人は感動を覚える。このような美的経験は日常にあふれているが、美しい/美しくないという判断にはどのような基準があるのだろうか。そしてどれほどの客観性があるのだろうか。    本書では、美に関する経験や判断の問題を扱う美学に、心の哲学を利用してアプローチする。とりわけ「音楽聴取」に焦点をあわせ、美的判断の客観主義を擁護する立場をとりつつ、音とは何か、なぜ人は悲しい音楽を聴くのか、音楽と情動はどのように結びついているのか、などさまざまなトピックについて論じていく。 目次  はじめに 第1章 音楽美学と心の哲学  1 聴取経験の分析   問題となる聴取経験/情動とのアナロジー/概念分析と心の分析  2 音楽美学の自然化   哲学的自然主義/反自然主義に関して 第2章 「美しい音楽」は人それぞれ?  1 基本概念の整理   判断と経験/美的判断と美的経験/美的性質と非美的性質  2 実存性と客観性を分ける   客観主義と主観主義/色をめぐる議論 第3章 「美しい音楽」の客観性  1 正しい美的経験の条件   ゼマッハ/ウォルトン  2 なぜ評価が重要なのか   ゴールドマン/レヴィンソン/ベンダー/評価と行為 第4章 心が動く鑑賞  1 情動とは何か   身体反応の感じ/感情価/評価  2 情動なしに「鑑賞」できない   感受性の学習 第5章 心が動けば聴こえが変わる  1 知覚と情動は独立か?   認知的侵入可能性/知覚と情動の複合体  2 考えることと感じること   情動以外の評価的状態/美的判断の個別主義 第6章 音を見る、音に触れる  1 音はどこにあるのか   出来事としての音/誰もいない森で木が倒れたら音はするのか  2 現象学と知覚システム   音が定位する場所/環境を聴く/知覚のマルチモダリティ 第7章 環境音から音楽知覚へ  1 音楽とは何か   芸術としての音楽/合目的性の鑑賞  2 音楽を見る、音楽に触れる   音楽パフォーマンス/マルチモーダルな音楽鑑賞 第8章 聴こえる情動、感じる情動  1 音楽の悲しみと聴き手の悲しみ   表出的性質/問題点の整理/問題となる事例   表出的性質に関する四つの理論  2 表出説と喚起説   作者の情動と表出的性質/聴き手の情動と表出的性質 第9章 なぜ悲しい曲を聴くのか  1 二つの問題と音楽情動   負の情動のパラドックス/対象の欠如/キヴィーの音楽情動  2 悲しむべきことがあるのか   情動と気分の違い/自分の情動を間違える 第10章 悲しい曲の何が悲しいのか  1 類似説とペルソナ説   類似性と擬人化傾向/想像と物語的解釈  2 二つは本当に対立しているのか   表面上の対立点/擬人化と想像の違い/高次情動の表出性 結論 美学の自然化 あとがき 文献一覧 源河 亨 (ゲンカ トオル) (著) 2016年、慶應義塾大学大学院にて博士(哲学)を取得。現在は、慶應義塾大学文学部・日本大学芸術学部・立正大学文学部にて非常勤講師。専門は、心の哲学、美学。 著作に、『知覚と判断の境界線――「知覚の哲学」基本と応用』(慶應義塾大学出版会、2017年)。訳書に、セオドア・グレイシック『音楽の哲学入門』(慶應義塾大学出版会、2019年、共訳:木下頌子)、ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる――情動の身体知覚説』(勁草書房、2016年、単訳)、ウィリアム・フィッシュ『知覚の哲学入門』(勁草書房、2014年、監訳:山田圭一、共訳:國領佳樹・新川拓哉)、など。
    2,750円
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第2章 本屋の売り物

「本」という言葉は書籍だけでなく、根元、真実、という意味もある。それは、一つ真っ直ぐに突き進んでいるさまをその奥底に持っている。だから、”本”屋というのは「真実で、根源で、率直なもの」を売っているのである。僕はこれを確かだと思っている。 なんで今独立系書店が増えているんですかね、と聞かれれば僕は今のように返すだろう。別に社会的トレンドがあるとは思わない。それは表面的な現象であって、”本”への渇望が血のように流れているにすぎない。その末端に、今増えつつある本屋があるだけだ。紙

    • 2月のお知らせ。

      お久しぶりです。 noteはしばらく更新していなかったので、じゃあ一体何をやってたのかというとやっぱり本を選んだりZINEを作ってイベントやったりしてました。 その間に色々ありまして、お知らせしないこともそういえばいっぱいあるな〜ということで。(どっちかっていうと後半の方が大事なお知らせ!) メディア関連 福岡ふかぼりメディア「ささっとー」 「4畳半に詰め込んだ自己主張 九大生が前原商店街で営む書店」 以前他メディアさんで取り上げていただいた時よりも反応が多いです。Ya

      • 糸島のドン・大堂良太の「働く」/ABCの土壌を作った男。

        お久しぶりです。糸島に移って2年目の中田です。 紹介したい記事があるのでぜひ見てってください。 いつもお世話になってる大堂さんを僕の大学の友達がインタビューしている記事です。 それより下は僕と大堂さんについてのお話です。そちらも興味あれば見ていただければと思います。 糸島で遊び始めた頃、”大堂良太”という名前がどこに行っても聞こえてきた。 まずは大堂さんとの出会いから。 1年生の夏。来週の生活さえ決まっていない僕は夏休みの計画など立てているわけがなかった。ボケーっとス

        • 映画レビュー:「カセットテープ・ダイアリーズ」

          赤いシャツにデニムジャケット。ラムネのように爽やかなスタジャン。オフホワイトのフリルシャツに花柄のスカーフ。イカしたファッションしてんじゃん。80年代好きにはたまらないヴィジュアルだね。いやいや、画面の中の彼らにとっては大真面目ど直球のファッションなんだから。懐古厨の餌にしちゃいけねぇ。今回の主役ジャヴェドにも思春期ど直球の大きな悩みがあるんだ。友人、恋愛、自分に理解のない父親、そして人種。87年はまだ(今もかもしれないが)人種と階級闘争の激しいイギリス。こんな田舎町さっさと

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        • 店番のお供、本の記録
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        • 本屋のこと。
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          ブックレビュー:「ぼくにはこれしかなかった」

          【「ローカルブックストアである 福岡ブックスキューブリック」と同時に、本屋をやるにあたって読んだ先人の書です。店頭にはまだ置いてありません。】 「ぼくにはこれしかなかった。」早坂大輔・木楽舎 人には誰しも欺瞞というものが存在する。嘘を吐き、時に自分を騙す。そうやって人間をあらぬ方向に流していく世間の濁流の先にはどんな結末が待ち受けているだろうか。ポツポツと御託を並べ自身の苦しみを一向に受け付けず、挙句の果てには自己肯定感が低いと言って逆説的にそのプライドの高さを認めもしな

          ブックレビュー:「ぼくにはこれしかなかった」

          オープン初日。

          3月5日。僕の誕生日にオープンしたいとメンバーに告げたのは1月ごろだった。オープン直前11時近くなって、「正直この日に間に合うとは思ってなかった」と口々に言われたし、僕もそう思う。色々錯覚していたような気分。言い出しっぺは自分1人だったのに、いつの間にか仲間が3人もできて、友達や家族、地域の方々がたくさん応援してくれた。本当にありがとうございます。お花も、僕個人への誕生日プレゼントもたくさんいただいた。こういう感じで19を迎えることになるとは思わなかった。いい意味でね。 初

          幼馴染が応援note書いてくれた!

          小学校からの付き合いになるひだかさんがABCオープンに寄せて応援note書いてくれました。今でも深夜ZOOMで泣きながら語り合うほどの仲ですが、出会いはたまたま。その後も偶然とは思えないほど縁のある人です。 ありがとう!

          幼馴染が応援note書いてくれた!

          第4章 仲間紹介②:たかぴー

          お久しぶりです。前回はお仲間一人目ふーきさんをご紹介しました。実は小説好きだったとは僕も初めて知りました。書くと普段口にしないことも出しちゃったりして、文章って不思議ですね。 さて、今回は二人目の仲間、たかぴーに自己紹介を書いてもらいました。昨年の今頃、大学入学当時から仲良くしてる古着狂の友達です。もちろん担当はリメイク服。あとABCのパンク面。当店の裏メッセージは「パンク精神の知的裏付けとしての書店」ですので(適当)頼りにしてます。 それではどうぞ! こんばんは。寒い

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          第3章 仲間紹介①:ふーき

          今回は、ABCのもう一つの柱となる古着・リメイク服を担当する3人の仲間たち紹介①、ふーきさんです。同じ大学学部の先輩です。僕は正直服のことは疎いですが、メンバー3人それぞれすごく気持ちいい筋の通り方をしたファッションをしているなぁと思います。ふーきさんは本屋の話を持ちかけたのが初対面だったのに、すごく面白がってくださってつくづく人に恵まれているなと感じます。 紹介にあたって、本人から自身の読書経験について寄稿いただいています。どうぞ。 本屋に服を置くらしい、しかもその本屋は

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          第1章 小声で選手宣誓

          本屋開業前夜にして、カンダさん(本と羊)の本音がずんと突き刺さる。これを書いている2022年1月27日現在、コロナは第6波を迎えている。オミクロン株がとんでもない感染力を衒っていて、例に漏れず、本屋さんでさえも経営が苦しくなっているようだ。僕以前にも、福岡ではちらほら本屋さんができているらしいけど、少なくとも「本と羊」さんはだいぶくらっているらしい。実は今日初めて「本と羊」さんにお邪魔してご挨拶させていただいたのだが、店主のカンダさんにはとても興味を持っていただけたみたいで、

          第1章 小声で選手宣誓