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9/25 日経225オプション考察

解散総選挙期待からか、それとも割安放置だったからか、海外の下落に付いていかず珍しく底堅い動きが続く日経平均ですが、いよいよ今日24日に少し息切れした感じになってきました。

結局終値は258円安の23087円。23000円の攻防まで押し込まれて1.11%安となりました。TOPIXも-1.08%ですからほぼ全面安。

そしてマザーズも今日は押し込まれて-1.87%の1190ptまで下がりました。
ドル円は105円ミドルで踏ん張ってましたから、さすがに今日はもう海外の時間外に引っ張られた感じですね。

パウエルさんが「もうやることは全部やったかんね!」とおかわりナシヨ!を言ってしまったことで、まだNY市場は弱含む可能性があります。

そうなるといよいよ日本も節目を維持できない可能性が高まります。
まずは今日のチャートの動きから見ていきましょう。

移動平均 日足

https://www.tradingview.com/x/9Z2Gkmm3/

引き続き昨日引いた平行チャネルと、上昇型三角持ち合いのトレンドラインで見ていきます。
一目瞭然、今日の下げでとうとう下へ離れました。

しかも25MAにぶら下がるかのような陰線となって25MA割れ。

5MAと25MAがデッドクロスに向けて進行中であり、こうなってくるとまた75MAの22780円あたりが下げ止まりの視野に入ってきます。
まずは節目の23000円ですが、ここを割ってしまうと連休中に試した22750円割れを見に行く可能性が高まります。

モメンタムもゼロライン近辺で動きが止まっています。
日足ベースでは完全に上昇トレンドは崩れ、何とか23000円を軸とした狭いレンジで維持できるか・・という流れに変わってきたような印象を受けます。

一目均衡表 日足

https://www.tradingview.com/x/wsIViJic/

今日は久々に一目均衡表を確認しておきます。

今日の下落で転換線と基準線を一気に下抜いた格好で、遅行スパンもローソク足にかかってくる動きとなりました。

まだ三役逆転までの動きにはなっていないものの、ここから下げてくると遅行スパンもローソク足を底抜けしてくるので弱い形となります。

しかも雲の上限が丁度22750円から22800円付近でここから数日動いているので、ここはまさに上で書いた75MAの位置ですね。

なので節目の23000円を割った場合は、22750円が確認すべきサポートとなります。

またMACDが少し下に動き始めました。明日以降続落の動きとなれば、明確にMACDからも直近売りサインとなるので、やはり急速に弱い形になっている点は認識した方が良さそうです。

海外大口 オプション10月限手口

<CALL>
今日24日は、明確にCALLの少しアウトが売られました。
C24000が昨日に続いて今日は639枚売り越しとなり、累計で1036枚と1000枚の壁を作ってきました。
これで、24000円までは上がらないという建玉が急増したことになります。

C23750も224枚売り決済され、買い玉がほぼ解消されました。

まだC23500が807枚の買い越し状態ですが、それより上が売り乗せしてきたことで、24000円以上のCALL買いが決済されてきている動きですね。ここからも上昇圧力がかなり減退した気がします。

<PUT>
一方PUT側は売り買い交錯して各行使価格で2桁の建玉でした。
なので昨日から状況はほとんど変わっていません。

ATMのPUT買いをしているのがクレディ・スイス。逆に売っているのがアムロとJPモルガン。
ただしアムロとクレディ・スイスはファーを逆の売買をしているので、バランスを取っている感じですね。

海外合算で見ると大きな動きにはなっていませんが、ほとんどの価格で僅かに買い越しになっていますから、どこかで下げ止まると言ったポジションは見当たりません。

ゴールドマン手口

今日もあまり動いていないので簡単にいきます。
相変わらずP23375の1055枚買い越しはそのままで決済してきませんね。

CALL側は売り一色なんで、やはり残日数が減ってくる中で、どこでPUT買いを決済してくるかに注目だと思います。

アムロ手口

CALL側はまずC23500に今日も309枚の売りを乗せて累計で1066枚の売り越しと、ここに売り壁を作ってきました。

一方P23000にも売りを176枚追加して累計981枚の売りとほぼ1000枚の売り壁をここにも置いてきました。これで、23000円以上23500円以下にまず第1のエリアを作った感じでしょうか。

ただ、23500円以上に跳ねた場合はそこから怒涛のCALL買いが積まれていて、24250円くらいまでいってもOKになっています。ただ今日はC24000を411枚売り決済しており、C23750やC23875も少し売り決済してきていますから、少し上へのイメージが減少したかも知れません。

またPUTはアウトの安いプレミアムを連日買い乗せしているので、そこは注意したいですね。
仮に下へ大きく下がっても大丈夫なように調整してきています。

日経平均先物 12月限月

本日は日経平均が258円安ですが、ラージ+ミニの先物では1187枚の売りと昨日の半分以下の売りでとどまっています。

ただ注目すべきはクレディ・スイスが一気に3457枚も売ってきたこと。
毎月1回はやってくる恒例のクレディの日(阿鼻叫喚)が間近かも知れませんw

クレディ・スイスは先週からこまめに売り乗せしており、9/11で11544枚の売りから今日で15881枚の売りと40%近く増加させています。

そしてその間アムロは9033枚の売りから5131枚の売りへと3902枚買い戻しています。

一旦下へとクレディ・スイスのターンがあって、また2日ほどで戻しに入る過程でアムロのターンのような動きが予想できますので、その辺は注意したいところです。

明日の戦略

ここでは崩れが大きいNY市場を引き続き見ておこうと思います。

NYダウ 日足

https://www.tradingview.com/x/E5rUFDO1/

昨日はとうとう75MAでも下げ止まらず、これで日足ベースのサポートは200MAのみとなりました。
その200MAは26287ドル。これを書いている24日22時現在は先物が26520ドル近辺と今日も下げていますからいよいよ26300ドル割れまであと僅かの位置となっています。

9/21の月曜、日本が4連休中の急落で付けたザラバ安値が26715ドル、そして昨日のザラバ安値で26716ドルと結局21日のパニック売り水準まで下げてきました。しかも昨日は下ヒゲで戻せず終値でも26763ドルでした。

そしてこのまま今日反発しなければその水準を割って26600ドル台へと入ってきます。

完全に下降トレンドが加速している形で、200MAまで割ってくる展開になるとさすがに日経平均も大きく連れ安へと引き込まれる可能性があります。

かなり耐えている日本市場ですが、さすがにここまでNYが崩れてくると日経平均やTOPIXが下げ幅を拡大するというシナリオを見ておかねばなりません。

NYダウ 一目均衡表

https://www.tradingview.com/x/Y3T47rU0/

転換線が基準線とデッドクロスし、株価はその2つの下を突き抜け、遅行線もローソク足を下抜けて一直線の下降・・と、典型的な三役逆転の非常に悪い形となっています。

しかも雲下限をぶち抜くまであと僅かということで、日足の一目では26500ドルの雲下限を底抜けしたら節目がありません。

MACDも陰転のままヒストグラムの幅を広げる形で売り転換のまま加速しています。

このようにNYダウは今日24日が割と正念場です。
しかもS&P500もナスダックも似たような感じで、3指数ともNYは正念場ですので、今日の動きは注意しておきたいところです。


そしてVIXですが、24日のNYがオープンする前で30.3と30をまた超えてきました。
恐らく時間外でNYダウは下げていますから、VIXはまた31、32と跳ねてくるものと思われます。

節目の200MAでNY3指数が踏みとどまれるかどうか。
少なくともPUT売り系ポジションや先物ロングはその辺を見極めて、少し市場が落ち着くのを見た方が良さそうです。

逆にここからの一段下げを睨んで、PUT買いやPUTデビットあたりをしかけるのも面白いかも知れません。ただ、10月限は明日で残日数の実数が10日となります。買いプレミアムはここから減少幅が大きくなるのでその辺も注意した方が良さそうです。

それではまた!

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