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9/3 日経225オプション考察

本日9/2の日経平均は、前日のNY市場でダウが200ドル以上上げたおかげでまた窓を空けてスタートしました。
ただそこからが弱く、結局23300円を超えることなく23170円まで押して、5MAにタッチする前に少し戻しました。

ただ本日も相変わらず出来高は2兆円割れの1兆8785億円。
朝の寄り気配から今日こそは23350円を終値で抜けるかとツイートまでしたんですが肩透かしを喰らいました。

今夜は米ADP雇用報告、そして週末金曜夜には米雇用統計へと重要なイベントが続きます。
これらをきっかけにメジャーSQに向けて上下に振ってくることが考えられます。ただこういったヘッドラインのド短期の動きは予測できずとも、1日2日後の動きはチャートや手口が示唆していることが結構あります。

その辺を見極めるためにもチャートから順に見ていきましょう。

移動平均 日足

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https://www.tradingview.com/x/oQnvwDuv/

本日9/2の日経平均は109円高の23247円。
陰線とは言え、しっかりと5MAの上を維持できていて相変わらず底堅さを示しています。

押す動きの中で5MAまでタッチせずに反発できており、明日も引き続き5MAをサポートにできるかが焦点になると思います。

パラボリックは陰転のままですが、モメンタムはまたプラスで改善してきています。

連日書いてますが、23350円を終値で抜ける動きになれば短期で24000円にアタックする可能性が出ますし、5MAを割り込むとまた23000円の攻防になりますので、明日の動きもまた鍵となりそうです。

ボリンジャーバンド 日足

日足ボリンジャー0902

https://www.tradingview.com/x/227XGGS5/

連日微妙なラインのボリンジャーを確認しておきましょう。

本日9/2は+1σが23246円、終値で23247円ですから僅か1円だけ上抜けました。
これで5MAと+1σの双方で上抜けているので、また明日以降上昇波動へ戻る可能性が出てきています。一旦この位置でのCALL売りは待った方がいいかも知れません。

ただしまだまだ上昇パワーは弱く、明日の値動き次第ですね。チャート日足はギリギリ上昇を示唆しており、今夜のADPを買い材料にされる可能性もあります。ショートは十分注意が必要でしょう。

海外大口 オプション9月限手口

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<CALL>
9/2の海外勢合算ですが、売り買い交錯で各行使価格帯で建玉が小さくなっていますね。なので合算するとあまり方向性が見えてきません。

個別で見ると、アムロとゴールドマンは後述するんで他を見てみると。。

モルガン・スタンレーがPUT売り、CALL買い。
ソシエテはPUT売り、CALLは近場売り、ファー買い。
クレディ・スイスはPUT買い、CALL買い。

この中で先物手口と合わせて分かりやすいのがモルガン・スタンレー。
先週末までラージ+ミニで12000枚から13000枚の売り玉を持っていたのですが、今週3日間で4074枚買い戻しています。

モルスタはPUT買いメインで建てていたので、買い戻しをしていると思いますが、明日以降もこのペースで買い戻しとPUT売りをしてくれば、底堅さの一角にはなるかも知れません。

<PUT>
そしてPUT側は本日も出来高少なく、売り買い交錯で全て2桁の建玉となっています。

P23500の買い玉がどの程度残っているか不明ですが、本日は1枚しか売り決済されていません。なのでそこそこ買い玉が残っているとは思います。

相変わらずP23000、P22625、P22500で1000枚近く売りが残っています。
こういうポジションの時は、予想もしないネガティブヘッドラインでもない限り急落はなさそうです。まあそのネガティブがまさに先週末起こったわけなんですが。。

ゴールドマン手口

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本日もC24000を718枚も買い越し、週初1500枚あった売りは今週3日間で1860枚も一気に買い戻してきました。これでドテンの370枚買い越しになっています。

そしてC23250を600枚売り越してバランスを取ってきましたが、ここに来てまた少しだけCALL買いを強めていますね。

PUT側は大した動きが今日もなく。
ただし、CALLの玉を少しづつ決済して圧縮してきているのに対し、PUTはそのままなので次第に両者の差がなくなってきています。

万が一23000円割れてもいいように、P22750とP22500を大きく買い越したままなのですが、PUT買いをどこで決済してくるかでしょうか。

アムロ手口

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アムロは本日C23250を841枚買い戻して売り玉を決済、ドテンで214枚の買い越しとしています。

ただここ以外はほぼ全て売り越しで、特にC24000は721枚と強烈に売り乗せしてきました。これで累計売りは3468枚となり、あまり見ない数まで売り壁が膨らんでいます。

そしてペアとなるC23750の買い玉は100枚だけ売り決済して累計で2778枚の買い越し。枚数的にはバランスを取ってきたとも言えますね。

さらにC23500を188枚売り越し、累計で665枚の売り越しとなってきました。

これでCALL側は23500円まで上がらない・・と24000円まで上がらない・・の2パターンになってきました。

一方でPUT側は枚数が少ないですがほぼ買いで建ててきています。
なので、P22750とP22500で2000枚、1000枚の売り壁のままで、22750円までは下がらないという形のままですね。

直近のバランスを見ていると、アムロは前月SQ値の23350円近辺から23000円の範囲をみている気がします。

日経平均先物 9月限月

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本日9/2の日経平均は+109円にも関わらず、ラージ+ミニは僅か208枚の売り越しとなりました。
また先物売り、現物買いの動きでしょうか。

ゴールドマンは引き続き364枚の買い越しと、一貫してこのペースを守っています。先物主導で上へカチ上げてきませんね。モルガン・スタンレーも買い枚数が減少してきました。

そしてSQに向け、メリルとシティが買い玉を決済してきています。

SQまであと1週間となりましたので、ここから決済とロールオーバーが入り乱れてますます読みづらくなりますが、今週はまだあまり先物での動きが見えません。

来週の戦略

ここ2週間、底値は固く上値は重いという、完全に23000円を挟んだレンジ相場になっています。

海外勢の9月限の動きとしては、期初はCALL買いが強く23500円~24000円を見たポジションになっていました。しかしジリジリと上値が重く、幻のSQが続く中で次第に海外勢のポジションも切り下がっているのが今です。

しかしPUT売りの壁も23000円から22750円へと少し下がったものの、一向に解消されず結果としてずっとPUT売りしていれば十分な利益の取れた限月となりました。

さて、ここからメジャーSQに向けた波乱があるぞという前提で、新たなポジションを取れるのもプレミアム的に今週一杯まで。

そして冒頭に書いたように週末の雇用統計が鍵となってきます。
まず雇用統計までの明日と明後日日中までの相場は恐らく大きな動きはないでしょう。ワクチン関連でヘッドラインがない限りはあまり動く要素がないからです。

そして本日夜のADP雇用報告は予想を大きく下回りましたが、株価はあまり反応しませんでした。
この状況で雇用統計に移るわけですが、仮に大きく予想を下回ってもADP同様下げの理由にはならない気がします。

一方で予想を上回った場合、以前なら「好調なんだったら金融引き締めがあるんじゃないか?」と逆に下落圧力になっていました。しかし、先日のジャクソンホールでパウエルさんが金融ジャブジャブの安心感を出したばかりなので、素直に上昇で反応するんじゃないかと考えています。

つまり、雇用統計をきっかけに上げる動きはあっても下げない・・という気がしており、来週月曜の相場がまた強いのでは?と思ったりします。

ということで、PUT売りかCALLデビットがいいように思いますが、ちとプレミアムがもうかなり剥げてますね。
P22250でも35円くらいなので、PUTの1000円幅で35円を売るのもちょっと怖いです。

そして明日は圧倒的に分が悪い木曜日。
PUTを売るなら明日でもいいかなあとも思いつつ、今日は下げたら刺さるようなPUT売りを仕掛けて寝ようかと思っています。

それではまた!

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