抱きしめたい

シン赤盤が（１曲を除いてだが）気持ちいいんです。やっぱり赤盤派です。なので、抱きしめたいのセカンドカバーについて。

今でこそたいして探さなくても手に入りますが、1980年前半はこのシングルはなかなか手に入れることが出来ませんでした。このレコードは裏ジャケット、価格、色合いなどの違いで数種類のバリエーションがありまして、かなりの枚数が出ていると思うのですが、それでも1980年代はなかなか見つからなかったのです。関東圏には当時出荷されなかったのでしょうか？

1980年代前半からビートルズを聴きだした私たちの世代は、効率的に213曲を聴けるようになったあと、魅惑の日本盤シングルの沼に突入したのでした。当時、オデオン盤は2000円、アップル盤は800円というのがちょっと安めの相場観。赤盤はそれぞれ1000円アップです。でも、とにかくこの抱きしめたいセカンドジャケは、中古屋さんでは見なかったです。

私は、多分9000円くらいでこの赤盤を購入。今では考えられない高値ですが、手に入れた時の嬉しさはひとしおでした。今日手に取ったら、盤はピッカピッカ。製造は1964年２月。スタンパーは4番。最初期盤。いい音で鳴りました。セカンドカバーと言われていますが、差し替えがなされていないのであれば、初回の出荷からこのジャケットが流通したのかもしれません。

40年前、中３の頃、毎日中古レコード屋さんに行き、だいたい手持ちがなくて１週間、昼食代を貯めてコツコツ買っていたビートルズのシングル盤。熱心にこうやって集めていたのは２〜３年だったと思います。