仕事と給与

仕事と給与の話をする時、思い出すのはやはり自分が教わってきたことなのですが、私も人間なので人を雇用する立場になるとついつい「努力」を評価したくなるときがあります。
でもやはり立ち止まって考えるべきで、「頑張ってる」ということを理由に評価をしてしまうと、組織は脆くなり、個人の成長も阻害すると思っています。だからこそ、仕事と給与の関係を、共有したいと思いこの記事を書きました。

これは、「Googleが掲げる10の事実」の中にある言葉です。

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。Google は社員を厚く信頼しています。Google の社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。打ち解けた雰囲気の中、カフェ、チーム ミーティング、ジムなどで生まれた新しいアイデアは、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、すぐに形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるかもしれません。
(引用:https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=JA

私は、ルールというのが苦手です。社員を細かく管理したり、行動を逐一把握する会社もありますが、そういう会社を創りたくないと思ってきました。
目標を達成する意志や、個人の業績や仕事に対する誇りが、個人の、全社の成功につながると思っています。そしてそれが、社員に還元されていくものだと信じています。

「成果を出した人」が評価され大きなチャンスをつかめるように。
その環境を創るのが私達経営陣の役目です。(もっとがんばります。)

その中で、社会人だと誰しも耳にしたことがあるかなと思うこの言葉の背景を知るのは重要です。
「給与の3倍利益を出して一人前」
営業職の人がよく耳にする言葉だと思うのですが、これはどの仕事に就く人も知っておくべきだと思います。その理由は3つ。
1.自己評価を行うため
2.自分を高める指標にするため
3.他者の仕事への理解(リスペクト)をするため

自分の現在地を知らないと、自分の目標を叶えるために何をすべきなのかわかりません。まず現在地を知る自己評価を行うため、またその目標達成のための指標として必要なことです。
また、自分の仕事だけしか見えていないと、他者の仕事の理解ができず、リスペクトした信頼関係が築けないと思います。信頼関係が築けないチームになってしまうと、仕事のパフォーマンスは必ず低下してしまい、結果として成果を出すことや、楽しんで仕事をすることができなくなるからです。

ではなぜ給与の3倍と言われているのか。
これは、1人を雇用するためにかかる費用に由来しています。
まずは、給与はどこから出ていて、どうしたら上がるのかを考えてみましょう。

当然のことですが、売上と利益はイコールではありません。
会社は、売上から家賃や人件費、設備費などの固定費や変動固定費を支払い、利益というものがあります。
そしてこの利益から法人税を払い、事業投資やハプニングに対応するための会社にためておくキャッシュをつくります。新型コロナウイルスが良い例ですが、会社をやっていると必ずハプニングは起きるので、利益のすべてを投資したり使うことはできません。
そして、この中から給与アップの分の資金が生まれるわけです。

つまり、給与を上げるためには、利益を上げることが必要で、「利益につながる行動」がパフォーマンスとして評価されるわけです。
例えば、売上が増えても人員をそれだけ増やして利益が同じ額であれば、給与を上げづらい状況になります。
逆に、売上が同じでも利益が増えれば給与を上げやすくなります。
また、売上が上がって利益率が同じなのであれば、利益は増えますが、利益率は同じなので、当分ではなく、貢献度が高い人に優先的に配分されていくようになります。

こういう話をすると、売上に直結している仕事をするような「営業職」だけの話だと思われがちですが、どんな仕事でも同じです。
仕事の効率化のためにシステムを組んで、コストが大幅にカットされれば、その人の貢献度は高いと判断されるでしょう。
利益につながる行動は、誰もが実践できるアクションです。

さて、少し話は戻りますが、、、

実は、人件費というのは、社員に支払われる給与だけではありません。
人を1人雇うとかかるお金は、給与額だけではないのです。

言わずもがなですが、厚生年金や健康保険料は給与から引かれているのは保険料を本人と会社とで折半した金額です。残りの半分は会社が負担して支払っています。採用や教育にかかる費用や、間接的な費用もあるのです。
そういったものを考えた時、給与の1.5〜2倍を稼がないと会社は赤字になっていきます。そこから利益を出して成果を出していくとなると、給与の3倍利益が必要となっていくわけです。(一般的な数字)

仕事をして給与をあげるとは、直接的・間接的に利益を上げる行動をしなければなりません。
それは、つまり自分に対しての評価であり、自己成長でもあります。行動することは前提条件で、どんなパフォーマンスを発揮しているのかが評価の基準です。

全員が正しい方向でそのパフォーマンスを発揮していくと、業績が伸びていきます。業績が伸びることで、給与だけではなく新たな仕事やチャンスを生み、「仕事」が面白いものに変わっていきます。

LOGZGROUPの魅力の一つは、自分の可能性を広げるためにいろいろなことにチャレンジできることです。仕事と給与の関係を頭に入れながら、自己成長のため、自分で自分の人生を面白くするため、利益につながる仕事や、求められる成果は何かを思考し、実行していく必要があります。
そんな人が増えれば、更に会社としてワクワクすることを仕掛けていけるはずだと私は思います。

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