迷路の外には何がある?
こんにちは!
私は、総合病院で理学療法士として勤務しています。
最近は、話題となっている本を読むことが多いのですが
読書をしても、内容をうまく理解していなかったり、忘れてしまったりすることが多く、
「 もったいない! 」と思ったので、
簡潔にサラッと書いていくシリーズを始めようと決意しました。
迷路の外には何がある?
はい。今回は、
「 迷路の外には何がある? 」 スペンサー・ジョンソン著
前作の「 チーズはどこへ消えた? 」 のその後の物語です。
前作の終わり方が予想を掻き立てるような感じだったので、
読者からは、
「その後のヘムはどうなったの!?」という声が多くあったみたいですね。
そして、意外にも登場キャラクターの中で、
「私はヘムに近いかな」なんて親しみを感じている人も多いみたいですね。
前作のまとめはこちらからどうぞ!
この本のオススメポイントは、前作同様に
・物語になっている
・チーズやリンゴなどで例えてあるためわかりやすい
・文字数が少なく余白が大きい
そして全102ページと読みやすい!
です。
どんな話?
はじめに、内容をまとめますと、
「固定概念を捨てろ」
「古い考えを改めて、新しい信念を持とう」
「歩みを止めなければ、到達できる」
です。
プライドだとか、昔の考えは邪魔になる。
物事を俯瞰的に、そして考えもしなかった様に
考えることで、自分自身大きく成長できる!といった内容になっています!
前回までのあらすじ
前作では、苦労して見つけた大量のチーズがある日なくなってしまいます。
日々チーズの状態と周囲に注意を払っていたネズミのスニッフとスカリーは特に驚きもせずに、すぐさま新しいチーズを探しに出掛けました。
一方で、
「チーズは私たちのものだ」と慢心していた小人のヘムとホーは、驚き、現実を受け止められずにいました。
なかなか新しいチーズを探しに行こうという活力が湧かず落ち込んだ日々を2人は過ごしていましたが、
次第にホーは、「このままではいけない」と思い改め
ヘムを新しいチーズを探しに行くことに誘いました。
しかし、
ヘムは、「チーズは戻ってくる」「迷路は危険だ」と言って、ホーの誘いを断る続けるのでした。
結果、ホーはヘムを置いて新しいチーズを探しに
1人で出掛けて行きました。
結果的には、ネズミのスニッフもスカリーも小人のホーも、
新しい大量のチーズにたどり着くことができました。
果たして、ヘムはいったいどうなっているだろうか?
というところで前作は終わりました。
そうなんです!読者はみな、ヘムはどうなんているんだ?と
気になって終わっているはずです。
それが19年の時を経て、今作に書かれているのです!
では、今作の内容に参りましょう!!
内容
小人のヘムは、「まだチーズは戻ってくる」と思い、その場に留まっていました。
そして、留まる中でいろいろなことを考えていました。
「 ホーはどうして戻ってこないのか 」
「 ホーの身に何か起こったのでは 」
「 そもそも、なぜホーと一緒に行かなかったのか? 」
チーズもホーも戻ってくると信じこの場に留まっているが、
実際の現状はどちらもいない。
そこでやっと「待っているだけではだめだ」と思い、
チーズを探すため迷路に出かけることを決意するのです。
出掛ける前に、
わかっている事実をメモに書き記してから出発しました。
メモには、
①新しいチーズをみつけなければならない。さもなければ死ぬ。
②迷路は危険なところで暗がりや袋小路があちこちにある。
③すべては僕次第だ。自分で何とかしなければならない。
と書き記されていました。
しかし、簡単にはチーズは見つかりませんでした。
チーズを探索しながらも、やっぱり
「どうしてあの時、ホーと一緒に行かなかったのか」と自問自答を繰り返しますが、答えは出ずにいました。
そんなある日、ヘムは小人のホープと出会います。チーズがみつからずにいる腹ペコなヘムにホープはリンゴを差し出しました。
しかし、ヘムは最初「チーズじゃないから食べない」と断りました。
しかし、次第に空腹の絶頂で、ヘムはリンゴを口にすると美味しかったのです。
ホープの持つリンゴも尽きてしまい、2人は一緒に迷路に行くことにしました。
なかなかチーズにたどり着けないヘムに、
方針、考え方を変えようとホープは言いいましたがヘムは頑なに断った。
そして「ハッ!」とする。
「自分の考えが正しいと信じていたからホーと一緒に行かなかった。」
ここで、今まで自問自答していた問題の答えに近付いたのです。
さっきも、食べられるのはチーズだけと思っていた。
しかしリンゴを口にすると、とても美味しかった。
これにより、ヘムは自分の考えを改める必要性を感じました。
それからはホープに助言を求め、聴き入れるようになっていきました。
ホープは、
「そもそもチーズはどこからきていたのか?」
「迷路の外には何があるのか?」
とヘムが思いもしなかったことを質問します。
そしていつもは危険だからという理由で
避けていた暗がりや袋小路。
そこでヘムはまた「ハッ!」とするのです。
2人は勇気を出して、蝋燭を持ち暗がりや袋小路を歩んでみるとその先には、緑の草原が広がっており、そこにはホーがいたのです。
そして出発するときに書いたメモを見ると、
何一つ事実ではなかったことに気付く
そして、ヘムとホーとホープは3人で、チーズでもない、リンゴでもない、他にある美味しい食べ物を求め探しに出かけていく。
という内容で終わります。
ヘムがホーと再会できてよかった~!
ヘムが新たな自分に気付けて良かった~!
物語から学んだこと
冒頭でも書いたように、この物語から
「固定概念を捨てろ」
「古い考えを改めて、新しい信念を持とう」
「歩みを止めなければ、到達できる」
ということを学びました。
まず今作では、ホープの問いかけにより、
ヘムは「ハッ!」とすることが多くありました。
今までのヘムは、自分の経験やプライドから「自分が正しい」と信じて疑いませんでした。しかし、思うように結果が出ずに、「このままではいけない」と次第にホープの声に耳を傾けるようになります。
そして、固定概念を解き放ち、他者の意見を取り入れることで、
結果的に目標を達成することに成功しました。
これを自分に当てはめてみると、
「ヘムを笑うことはできない」と思いました。
知らず知らずの内に、自分の固定概念が創られてしまっていて、
危険なリスクを伴うことは避け、
安全に、失敗しない橋ばかりを選んで渡ってきたように思います。
どうしても、
私たちは自分の考えと異なる意見を言われると、
「あいつは敵だ」とか、
考えが合わないと 敵対心を持ってしまいがちですよね。
でも、意見が合わないって人間皆、価値観が違うので、
考えが異なるのは当たり前なわけで、
逆に自分の持っていない意見を、取り入れることで、
今まで得ることのできなかった知見を得れる可能性が高まります。
「古い考えを改めて、新しい信念を持とう」
これは、日々アップデートをしていかなければ、
新しい考えを持つことはありませんね。
そうすると、自分の中の狭い世界でのものさしになってしまい、
進歩する社会との解離がどんどん開いていき、
それこそ、進歩していく社会が「悪だ。なんだか恐ろしい」と感じてしまいます。
そのため、日々自己研鑽は欠かせないと感じました。
「歩みを止めなければ、到達できる」
そして、この物語では、結果的にヘムはまた歩き始めることができました。
自分自身を変えることができたのです。
ホーの声にも、ホープの声にも耳を傾けずに、
ずっとチーズは戻ってくると思い、あの場所に留まっていたら、
今もきっとヘムは飢餓状態寸前で危うい状態だったと思います。
しかし、ヘムは、自身の頭で考え、行動し、結果を掴み取ったのです。
悩んでもいい
失敗してもいい
ただ、少しづつでも進みなさい
とそんなことを教えてくれる物語でした。
最期に
物語最後の方で、
出発するときに書いたメモを見ると、
何一つ事実ではなかったことに気付く
とありますね。
出掛ける前のメモはこちらです。
①新しいチーズをみつけなければならない。さもなければ死ぬ。
②迷路は危険なところで暗がりや袋小路があちこちにある。
③すべては僕次第だ。自分で何とかしなければならない。
しかし、ヘムは、
①チーズがなくても死んでいません。リンゴも食べられました。
②危険な暗がりや袋小路の先が、迷路の外に繋がっていた。
③すべては僕次第だ。
しかし、ホープの助言があり、協力して迷路の外に出ることができ、ホーとまた再会することができた。
つまりは、
何かを行う前に準備やイメージすることは非常に大切なことだと思います。
しかし、行う前のイメージ通りに事が進むかといったら、
きっとそういうことは数少なくて、
その場その場で与えられた環境や状況の中で、
その場で選択できる最善を尽くせばいいわけで。
「事前のイメージで恐怖心が湧き、何かにチャレンジできない」
ってことは非常に多いと思います。
しかし、「勇気を持って、一歩踏み出してみよう。」
また、固定概念にとらわれずに、
フラットな状態から物事を俯瞰的にみることで
今までになかった自分に出会えるかもしれませんね。
最期まで読んでいただいた方ありがとうございました。
このような形で、
今後も様々な内容でnoteを更新していきたいと考えています。
少しでも勉強になった、おもしろかった
そんな方がおられましたら、
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