静夜思

満天の星たちが
夜の静寂を
いろどる
 
独り
夜空を見つめ
想いは拡がる
 
星の煌き
わが身をつつみ
月の光は
わが身を癒す
 
地には
人が満ち
孤独と
存在の不安に
ただ 涙す
 
されど
天は 
あまたなる存在を
一つに結び
恵みの光を
投げかけたもう
 
われらが存在は
個にして 同一
同一にして 個
一にして多
多にして一
 
根源なる一者より
解き放たれた
一なる光が
聖なるプリズムを通じて
七色に分かたれた
 
その七色に分かたれた
光の束の中にて
さらに個性をもちて
いま在る われら
 
われら
切り離されて
在るにあらず
 
心の奥なる宇宙で
いまなお
一つに
むすばれている
 
その事実に
真に目覚めたとき
地にある人の
存在の不安は
癒されるであろう
 
大海に出た
鮭が 
故郷の川に
もどり行くが如く
 
いざ
魂の故郷へ
 
経験によって
つかみえた
個性という名の
土産を携えて
 
いざ
光の故郷へ
 
懐かしき
愛の国にて
土産話に
花を咲かそう✨

🌈

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