見出し画像

やっぱり入院か

1.11月30日9:30~検査開始まで

 病院に着いて受付をししばし座っていたら、看護師が問診に来た。あ、化学物質過敏症だと言わなきゃ。で、いつから痛いか、どこが痛いか、熱はあるか…

 夜中に散々冷やしたお陰か、家で計ったときは平熱だった。

「昨日、37.1℃出ましたが、今朝は36℃台でした」

と答えるも検温となり、結果、37.5℃。熱感はなかったが。

 「37.5℃はヤバい。いろいろヤバい。痛くて発熱もヤバいけど、いまは別のことでヤバい…」
案の定、待合室から追い出され、外から寒風が吹き込むところで待つように言われた。外玄関と内玄関の間の空間。あの、積雪していないとはいえ、ほとんど12月の札幌なんですけど…

 そこで保健所へ電話をして、コロナ疑いではないか確認しろと言う。
 しました。疑いはありませんでした。
 ダーリンがそれを件の看護師に伝えてくれたのだが、そのあとが長い。痛くて時間感覚が麻痺していたが、待たされたのは5分や10分ではなかったと思う。

 小さな電気ストーブを置いてくれたが、ひっきりなしに人が通る。衝立で囲われていたけれど、足元が猛烈に寒い。お腹は強烈に痛い。パイプ椅子に座って待っていられない。床にしゃがんでいた。はっきり言って、人生でいちばん痛かった。

 保健所の人が「コロナ疑いではなくても診てくれなかったら、病院を紹介します」って言ってたっけ。
 かかりつけ医の紹介だけど、仕方がない。

 意を決してダーリンに告げた。
「もうムリ。他の病院に行く」
「先生来たよ。診てくれるみたいだよ」

 ワタクシの痛みが爆発する寸前に、かかりつけ医の友達である医師がやってきた。ちなみに院長だ。

 「コロナではないようだから、診察しますね。痛いのは右の肋骨の下ね。じゃあまずいくつか検査してもらうね」

2.10:45頃検査開始~入院決定まで

 こんなに検査するのか、というくらい検査した。CT、心電図、血液、尿。翌日にはX線も。

 血液検査の結果、炎症反応が高いことがわかった。白血球数が異様に多く(数値は忘れた)、CRPという値が9.0を超えていた。ちなみに正常値は0.3以下だそう。

 CT画像を見せてもらう。
「ここ、白いのわかるかな。こっちもね。これ、憩室って言って大腸にできるポケットなの。ここが炎症してて痛いの…」

 (なるほど。盲腸ではなかったか。じゃあ手術もないかな。入院は…)

 医師は原因は憩室に細菌や便が溜まることだと説明してくれた。

 「治療は、まずは絶食と抗生剤の点滴、栄養補給の点滴ね… あ、二週間くらい入院ね、今日すぐに。これ、ひどくなったら外科処置だから。うちは外科ないから、そのときは転院ね」

 (あー… やっぱり入院かー… 初めてなんだよ、入院は…)

 かくして、人生初の入院はこのように決まった。

 ネットで調べると、結腸憩室炎も軽度なら通院治療らしい。即日入院で手術をちらつかせるとなると、それなりにひどいってことかと反芻。

 入院荷物を取りに、一旦家に帰ることにした。

 

興味を持ってくださりありがとうございます。猫と人類の共栄共存を願って生きております。サポート戴けたら、猫たちの福利厚生とワタクシの切磋琢磨のために使わせて戴きます。