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その日は突然やってきた

 週に一度は必ず更新しようと思っていたのに、だいぶ空いてしまったのには、理由がある。

 入院してしまった。今日は入院11日目。そして、絶食11日目。

 診断名は、「結腸憩室炎」。大腸の結腸部分にポケットのような穴(憩室)ができて、そこが細菌や便などにより炎症を起こす、という病気だ。

 受診(=入院)前日、起床時から右下腹部に違和感があった。ただし、まったく痛くなかった。そしてその違和感は、はじめてのものではなかった。

 ワタクシは、自称「胃腸弱いクラブ」主宰だ。幼い頃からよくオナカを壊す。大人になってからもよく壊す。胃も弱いが、腸の方がもっと弱い自覚がある。

 化学物質過敏症になる前は、整腸剤を常に持ち歩いていた。ずっと、時間に縛られる仕事をしていたこともあり、痛くなる予兆があれば薬を飲んでいた。

 今回の違和感は、経験上、痛みの予兆とは捉えなかった。感覚的には、右下腹部にガスが溜まっていてなかなか抜けない、というもの。しかし、これが時間に連れ激痛へと変わった。

 入院前日から当日朝までを、時間軸に沿って振り返ってみる。

1.11月29日a.m.~13:30頃

 起床時から右下腹部にモヤモヤとした違和感があったが、痛みもなくはじめてのことではないため気に止めず。

 猫たちの世話をし朝食を食べ、ダーリンと二人ともかかっている漢方医のクリニックへ向かう。
 直近一ヶ月間の体調を伝え、頭痛対策の頓服用漢方薬を出してもらった。

 帰宅が昼を過ぎるので、外食かテイクアウトを検討。行きつけの中華料理店(食べる気だった)、ラーメン(食べる気だった)など候補が上がるが、結局おにぎり屋さんでおにぎり2個(味噌と天むす)と鶏の唐揚げを買い、帰宅後に味噌汁を添えて食べた。完食。

2.13:30頃(昼食後)~16:00頃

 何となく右下腹部に痛みが出てきたが、大事と認識せず。しかし、リビングで少しPC作業をしていたがどうも痛むので、ソファに横になった。
 横になったまま「相棒」の再放送を見るが、だんだん痛みが強くなり、内容は覚えていない。
 「相棒」終了後、熱を測ると37.1℃。風邪のウイルスがオナカに入ったか、と思いつつ寝室に移動して、本格的に横になった。この時点で、自力で動くのに支障はなかった。

3.16:00頃~22:00頃

 本格的に横になったが何の解決にもならず、しかし一応、我慢できるレベルだと考えていた。

 12月1日に予定があったので、翌日一日休めば大丈夫、と考えた。なお、化学物質過敏症発症後、鎮痛剤を飲んだことがない。このときも飲まなかったし飲まずに済むだろうと思っていた。

 20:30頃、平熱になっていたので入浴。温まったら痛みが少し軽減した気がした。食欲も多少あったので、入浴後にダーリンが作ってくれた水炊きを食べたが、今度は食べたものが胃に入ると不快感が現れ、多くは食べられなかった。

 22:00頃、睡眠を取るつもりで再び寝室へ。

4.22:00~11月30日9:30頃

 どんどん痛みが増し、身体を伸ばすことができなくなっていった。再度熱感も感じ始めた。痛みがあるのは、右下腹部なのか胃なのか別なところなのか、よくわからなくなってきた。

 アイスノン替わりの保冷剤を取りに2Fのキッチンへ。ちなみに寝室は1F。自分で取りに行けたのは一度だけ。それも老婆のように屈んだ状態で。オナカが痛くて背筋を伸ばせなかった。

 申し訳ないと思いつつ、朝までにリビングで寝ているダーリンを電話で数度起こし、タオルや替えの保冷剤を持ってきてもらった。

 胃を引っ張るような痛みが出てきたため、経験者のダーリンが「盲腸(急性虫垂炎)」ではないかと言い出し、自分でもそんな気がした。救急車も検討したが、寝静まった住宅街にサイレンを響かせるのに気が引け、さらにコロナ禍で救急搬送がめんどくさそうに思えた。痛いといっても脂汗が出るほどでもなかったため、朝まで待つことに。

 結局、一睡もせず朝を迎えた。

 朝になってみると、痛い場所が定まった。右の肋骨のすぐ下。何が痛むのか、ほんとうに虫垂炎なのかわからないことだらけで、どこの病院へ行けばいいのかわからない。

 9時を待って、ダーリンがかかりつけ医(循環器内科)へ電話をして指示を仰いだところ、若い頃にはじめて内視鏡検査を受けた胃腸科へ行くよう言われたので、すぐにダーリンの車で向かった。

 

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