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寝具交換

  週に一度、木曜日に寝具交換があった。シーツ、掛布団カバー、枕カバーを、担当の女性2名が一組で交換してくれる。

 この作業が、実に見事だった。

 作業の順番は当然決まっているのだろうが、畳まれている新しいシーツを開く、マットレスに端を折り込む、古い掛布団カバーの紐を解く… などなど、一切の作業において掛け声などない。淡々と美しく動きは対称的、時には非対称的に、目的を達成していく。

 何百回作業を重ねて、この阿吽の呼吸を得ることができたのだろうか。ある意味組体操のようで、ある意味阿佐ヶ谷姉妹のようだった。

 行くところもないので毎回病室で見物していたのだが、何だかイイモノを見せてもらった気分になった。

 入院期間中、たった3回だったけれど。

興味を持ってくださりありがとうございます。猫と人類の共栄共存を願って生きております。サポート戴けたら、猫たちの福利厚生とワタクシの切磋琢磨のために使わせて戴きます。