どこまでも続く白と黒の世界
僕には夢も希望もない
いつからだろう?
そう考えて過去の自分を思い出してみた。
小学6年生の僕は、野球少年団に入っていた。
なんとなく、やってみたら?と言われたからやっていた印象。
でもいやいややっているという感じでもない。
やってみたらそれはそれで楽しかったので、なんとなく続けていた。
あるときのこと。
小学校の卒業式の時に、自分の将来の夢を習字で書くということがあった。
当時の自分と同じくらいの大きさの紙に。
みんな「なにがいいかな〜」とか言いながら書いたり、すぐに書き出す人もいたりで・・・
「え、もうみんな書いてるの?」なんて思いながら将来の夢を今ここで決めようとしていた。
隣にいた子が「プロ野球選手」と書いていたのが見えた。
それでいいや。そんな感じでぼくも筆を走らせた。
結局、ぼくの書いた将来の夢は、隣の子が書いていたものと同じもの
そもそも将来ってなんだろう?と思うくらい、変な感じだった。
その時代から、僕には夢がなかった。
今この瞬間を生きるだけでいっぱいいっぱいだった、そんな感覚がここに刻まれている。
高校を卒業して進路を決める時も、転職する時も、どんな時でも僕には今この瞬間を生きるためにはどの選択が最善なんだろう?というような心持ちだった気がする。
だから、あるときに友達から言われた「ワクワクすることをしたいよね!」という言葉に惹かれた。
ああ、なるほど。ワクワクか・・・
ものすごくフワッとしているし、なんかよくわからないけど、でもすごく胸に刺さった、そして胸に刺さっていた棘みたいなものがスッとなくなったような爽快な気分。
一つだけステップアップしたような気分だ。
多分きっと考え過ぎているんだろうなぁ・・・とも思うことがある。
けど、考え過ぎないということを選択したとして、それは自分なのか?とも思う。
そんなこと言ってたら、また世界が白と黒のまま。
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