イラストレーターとデザイナーの違いについての話
最近、デザインも出来るイラストレーターやイラストも描けるデザイナーが増えたため、その違いはあいまいになっている。
私は漫画家のほかにイラストレーターもやっていて、デザインの業務を行うこともある(現在はデザインの依頼は休止中)。
依頼する側は全体を通して依頼出来たほうが便利かもしれないが、依頼される方としては結構つらい側面があったりする。
今回はその違いについてお話していこうと思う。
・イラストレーター、もしくはデザイナーを目指している人
・イラストやデザインを誰かに依頼しようとしている人
は参考にしてみてほしい。
イラストレーターとは?
クライアントからいただいた情報から、絵という表現技法を駆使して視覚化し、出版物の表紙や挿絵、広告やそのほか媒体に掲載するイラスト作品を提供するのが仕事です。
使用ソフトは
PhotoshopやIllustratorなど。私は漫画家兼イラストレーターなのでclip studioを使うことが多いです。
基本的に担当する分野はイラストのみです(前述した通りデザインが出来る方もいます)。
デザイナーとは?
クライアントからいただいた指示をもとに、クライアントからいただいた画像や写真などのデータ、イラストレーターに渡されたイラストのデータ、文字やそのほかの情報を組み合わせ、出版物の表紙や中身の構成、広告やそのほか媒体に掲載する作品の全体を構成するのが仕事です。
使用ソフトは
PhotoshopやIllustrato、印刷物の場合はInDesignなど。
デザイナーの方でもイラストを描くことはありますが、素材集のイラストを使ったり、イラストレーターに別途お願いすることも多いです。
求められるスキルが違うため通うスクールも違ってくる
イラストレーターに必要なのは
・基礎的なデッサン力
・絵を描くソフトを使いこなす能力
・イラスト全体(イラストのみ)をきれいに構成する能力
…等です。
デザイナーに必要なのは
・Illustrator、Photoshopなどのソフトを使用する能力
・印刷物ならInDesignなどの編集ソフトを使用する能力
・広告物や印刷物などのデザインを見やすいようにかつ素敵に構成する能力
…等です。
スクール選びも
☆イラストレーターの場合は絵に特化したスクール
☆デザイナーの場合はデザイン・使用ソフトに特化したスクール
と目指す職業によって(当たり前ですが)通う学校が変わってきます
デザイナーの中にもいろいろなデザイナーがいる
グラフィックデザイナー・DTPデザイナー・WEBデザイナーなど、デザイナーといっても色々専門分野があります。
グラフィックデザイナー
雑誌や新聞、ポスター、パッケージなどのあらゆる印刷媒体のデザインをする仕事。
ロゴなどの作成も行います。
DTPデザイナー
DTPとは直訳すると「卓上出版」。
雑誌やパンフレットなどの紙媒体の原稿作成、編集、デザイン、レイアウトなどをパソコン上で行う仕事です。
WEBデザイナー
WEBサイトの構成・デザインや、バナーなどの制作など、スマホやPCなどで閲覧する媒体のデザインをする仕事。
また、コーディングやサイトの更新などのスキルも求められます。
理解しておいてほしいこと
このように、イラストレーターとデザイナーは職種が違うのはもちろん、デザイナーの中でも仕事内容が違い、出来ること・出来ないことがあります。
(ちなみに私は、WEBデザインは多少できますがDTPやグラフィックのデザインなどは全くできません)
ビジネス上でトラブルになることも多いので、依頼する側、依頼される側が作業前にきちんと話し合うことが必要不可欠です。
ま・と・め♥
①デザインとイラストは似て非なるもの
②デザイナーの中にも分類がある
③クライアントとの相互理解は必須
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ここまで読んで下さりありがとうございました!!
今後も
・有名漫画家のもとで学んだ背景の知識
・広告漫画の描き方
・独立の仕方
・商業誌と広告漫画の違い
・ここまでの歩み
…などなどを余すことなく記事にしていく予定です!!
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